こんにちは。管理人のキノです。
2024年に引き続き、2025年に読んだ本をひとことレビューと共に紹介します。
何を読もうか悩んでいる人や、どんな本を読んでいるのか気になった方は、ぜひチェックしてみてください。
ミステリー
「薬屋のひとりごと 15」日向夏
あらすじ
翡翠牌の持ち主である皇族の末裔を追う中で、猫猫たちは禁書でありながら優れた医学書でもある『華佗の書』を手に入れた。傷んだその書が復元されるのを待つうち、医官たちは抜き打ち試験を受けさせられる。猫猫は試験に合格して養父である羅門の下で投薬実験を行うことになり、羅門から医術について学べることを喜ぶが、その実験は大掛かりであり、市井の病人たちを使うというものだった。薬が効かぬ者は、場所を移されて外科手術が行われるというのだが—–。
引用元:版元ドットコム「薬屋のひとりごと 15」日向夏(主婦の友社)
ひとことレビュー
久しぶりに一気読み。『何でコレこんなに面白いの!』というくらい面白かった。主上と阿多の関係、壬氏の秘密、そしてそれに巻き込まれる猫猫(ただし周囲の守りあり)。そして毎度おなじみ、終盤のニヤニヤ。壬氏の台詞が男前過ぎる!なんか5歳くらい若返った気がする(笑)Web版も読んでるけど、早く16巻が読みたい。
「アンデッドガール・マーダーファルス 4」青崎有吾
あらすじ
輪堂鴉夜が、生首でも、不死でもなかった時代。
引用元:版元ドットコム「アンデッドガール・マーダーファルス 4」青崎有吾(講談社)
偉大なる師と共に過ごした黄金の日々。
今や彼女の他にそれを知るものは天の星のみ。
ひとことレビュー
鳥籠使い一行の過去が描かれた短編集。小泉八雲や安倍晴明など、実在・架空の有名人が出てきて楽しかった。津軽の半生が思いの外重たくて、どうして見世物小屋にいたのかが理解できた。ヘラヘラの笑顔の陰に、あんな悲惨な過去があったなんて…。凄惨なストーリーもあるのに陰鬱としないところがすごい。喜劇的ですらあって、まさにタイトルを体現したストーリーだった。
「遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠」桑原水菜
あらすじ
永倉萌絵が勤める亀石発掘派遣事務所には、絶対的エースがいる。世紀の発見を繰り返し、天才発掘師と名高い西原無量、その人だ。奈良の古墳から出土した宝玉をめぐり、無量たちの周囲に暗い影が迫る!
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
序盤は萌絵を好きになれなくて、物語に入り込めなかった。でも、内容が記紀に及ぶと俄然おもしろく感じて、語り手が無量になってからは物語に引き込まれた。古代の出土品を発見し、古代の謎を解く手がかりが出てくる頃にはすっかり夢中になって、ページを巡る手が止まらなかった。古代史の謎もだけど、殺人事件の方も読み応え抜群。早く2巻が読みたい。
「遺跡発掘師は笑わない 出雲王のみささぎ」桑原水菜
あらすじ
天才と呼ばれる若き発掘師・西原無量が派遣されたのは、島根県出雲市にあるいわくつきの神域。無量が青銅製の髑髏を掘り当てた途端、地元名家の跡継ぎが発掘現場で遺体で見つかり……。シリーズ第2弾!
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 出雲王のみささぎ」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
地名やら出土品やら慣れない名称だらけで難しいけど、古代史はおもしろい。史実を証明する物証が乏しく、記紀に神話と事実が混ざり合っているから、解釈の余地が大きいせいかも。神話の中から史実を探るのにロマンを感じる。現代の事件の犯人は予想の範囲内だったけど、事件の裏にある過去に驚愕。長い歴史のあるものには、輝かしい栄光と共に血塗られた過去もあるのかもしれない。
「チェスナットマン」セーアン・スヴァイストロプ
あらすじ
コペンハーゲンで若い母親を狙った凄惨な連続殺人事件が発生。被害者は身体の一部を生きたまま切断され、現場には栗で作った小さな人形“チェスナットマン”が残されていた。人形に付着していた指紋が1年前に誘拐、殺害された少女のものと知った重大犯罪課の刑事トゥリーンとヘスは、服役中の犯人と少女の母親である政治家の周辺を調べ始めるが、捜査が混迷を極めるなか新たな殺人が起き――。
引用元:Amazon.co.jp「チェスナットマン」セーアン・スヴァイストロプ(ハーパーコリンズ・ジャパン)
ひとことレビュー
北欧ミステリー、映画ではよく見るのに小説では初めて読んだ。長い!でも予想外の展開でおもしろかった。優れた警察官でもすんなり事件解決とはいかないところがいい。自分を擦り減らしながら立ち向かう様がすごくリアルだった。陰鬱な雰囲気や複数の視点が絡み合う複雑さ、なかなか進展しない捜査などスッキリ読める感じではないけど、それがまた北欧ミステリー小説っぽさなのかもしれない。
「卑弥呼の葬祭 天照暗殺」高田崇史
あらすじ
高千穂の夜神楽の真っ只中で男性の首なし死体が発見された。一方宇佐神宮では御霊水の井戸に禍々しいものが……。その九州で「卑弥呼の調査に行く」と言ったまま行方不明の従弟・漣を追う萬願寺響子。実在する凶首塚古墳、百体神社の謎。奇妙な天岩戸伝説と隠蔽された事件とは。そして天皇家が鎮魂の儀式を続けてきた真の理由とは。この国の黎明に何があったのか。瞠目の古代史ミステリー。
引用元:版元ドットコム「卑弥呼の葬祭 天照暗殺」高田崇史(新潮社)
ひとことレビュー
古代史難しい。でも、おもしろい。現実の殺人事件の進展は遅めだけど、古代史の謎には大いにワクワクさせてくれる。終盤に全ての謎の解説があるので、疑問点を書き残しておけばよかったと少し後悔。(肝心の謎解きの部分、謎自体が何だったのかが分からなくなってしまう。苦笑)神様も盛りだくさんで知らないことだらけだったけど、それがまたおもしろかった。QEDに関係する登場人物が出てくるので、QEDや毒草師シリーズを読んでいた方がより楽しめるかもしれない。
「フォークロアの鍵」川瀬七緒
あらすじ
羽野千夏は、民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。出迎えたのは、「色武者」や「電波塔」などとあだ名される、ひと癖もふた癖もある老人たち。なかでも「くノ一」と呼ばれる老女・ルリ子は、夕方になるとホームから脱走を図る強者。ほとんど会話が成り立たないはずの彼女が発した「おろんくち」という言葉に、千夏は妙な引っ掛かりを覚える。記憶の森に潜り込む千夏と相棒の大地。二人を待っていたものは……!
引用元:版元ドットコム「フォークロアの鍵」川瀬七緒(講談社)
ひとことレビュー
民俗学を学ぶ大学院生が口頭伝承の研究のために老人ホームを訪れて…という話。前半は民俗学らしさもミステリーらしさもあまり感じられなかったけど、中盤から民俗学ミステリー要素がググッと高まって面白かった。ゾクゾク感がたまらない。また、入所者たちのメチャクチャなのに筋が通った話がとてもおもしろかった。前半から民俗学風味強めだと、もっと好みだったと思う。
「遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架」桑原水菜
あらすじ
天才・西原無量が派遣された島原のキリシタン遺跡で、天正遣欧少年使節ゆかりとみられる黄金の十字架が出土。しかしそれは仕込まれた遺物だった。捏造工作の裏に隠された陰謀とは!? シリーズ第3弾!
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
今回の舞台は長崎南島原のキリスト教の関連遺跡。取り扱う歴史がキリシタン大名が名を馳せた頃から島原の乱辺りなので、前2作より近くて分かりやすかった。スラスラ読めるけど、不思議と前回までの分からない感じが恋しかったりもする。武士が主人公の本は読んできたけど、キリシタンを題材にした作品には全く触れてこなかったので、すごく新鮮だった。史実としてはしっていたけど、あの穏やかな長崎県で、凄惨な出来事があったなんて…。きちんと残されるのは勝者の歴史で、負けた側の歴史は歪められたり、消されてしまう。そんな視点も持って、学生時代に歴史を学べたらよかったのになと思った。最後に無量の本心が分かってニヤニヤ。萌絵と無量の今後の関係性が楽しみ。そして、忍のこれからの選択が気になる。
「毒草師 QED Another Story」高田崇史
あらすじ
『伊勢物語』になぞらえて、<毒草師>御名形史紋(みなかたしもん)が、密室からの連続失踪事件を解き明かす!「恐ろしいのは毒草ではなくて人間です」。名家・鬼田山家で、「1つ目の鬼を見た」と言い残し、施錠された離れから家人が次々と失踪する事件が発生。さらに長男・柊也が何者かに毒殺され……。関係者全員を前に、古今東西の薬と毒に精通した<毒草師>を名乗る男・御名形史紋が、鮮やかすぎる推理を披露する!
引用元:Amazon.co.jp「QED Another Story 毒草師」高田崇史(講談社)
ひとことレビュー
今まで読んだ高田作品の中で圧倒的に読みやすかった。西田がポンコツだからかしら?(笑)「伊勢物語」になぞらえて事件が起こるというよりは、なぞらえて解き明かしていく感じだった。平安時代はあまり興味を持てずにいるけど、何か1つ読み始めるとおもしろいものなのだろうか。気になる。そして和歌の解釈が深かった。半分過ぎた辺りから民俗学要素が出てきておもしろくなってきたけど、終盤になるまで現実の事件はあまり展開していかないので、ミステリーとしてはちょっと物足りない気がした。
「化学探偵Mr.キュリー6」喜多喜久
あらすじ
四宮大学にアメリカから留学生が来ることになった。彼女は十六歳で大学に入った化学の天才エリー。沖野の研究室で天然素材「トーリタキセルA」の全合成に挑むことになるが、天才コンビ沖野&エリーにしても最終段階で合成に失敗してしまう。原因を調べていくと、大学内でのきな臭い事情が絡んでいることが見えてきて?シリーズ初の長編登場。
引用元:版元ドットコム「化学探偵Mr.キュリー6」喜多喜久(中央公論新社)
ひとことレビュー
半年放置していたけど、続きが読みたくなって着手。今回は短編ではなく、1冊通して1つのお話が描かれていた。珍しく悩む沖野先生が人間らしくていい。ラストが素敵で泣きそうになった。この読後感好き。今年中にシリーズ制覇したい。
「サロメの断頭台」夕木春央
あらすじ
全ての謎が解けるとき、『サロメの断頭台』が読者を待つ。
天才芸術家の死、秘密を抱えた舞台女優、盗作事件に贋作事件、そして見立て殺人。大正ミステリを描き抜く『方舟』著者の本格長編。
油絵画家の井口は、元泥棒の蓮野を通訳として連れて、祖父と縁のあったオランダの富豪、ロデウィック氏の元を訪ねた。
引用元:版元ドットコム「サロメの断頭台」夕木春央(講談社)
美術品の収集家でもあるロデウィック氏は翌日、井口のアトリエで彼の絵を見て、「そっくりな作品をアメリカで見た」と気が付いた。
未発表の絵を、誰がどうして剽窃したのか?
盗作犯を探すうちに、井口の周りで戯曲『サロメ』に擬えたと思われる連続殺人が発生してーー
ひとことレビュー
ワイルドの「サメロ」に続き読んでみた。大正時代を舞台にに画家の主人公と元泥棒の相方が盗作・贋作・殺人事件に挑むという設定に惹かれて、続きが気になってページをめくり続けた。のだけれど、作品に没入するのが難しい。驚愕の展開、衝撃の結末を経て気付いた。苦手なタイプの作品だった…(苦笑)。しかし、それでも最後まで目が離せないところに、この作品の魅力があるのかも。好きじゃないのに最後まで苦痛なく読めるという不思議体験だった…
「遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手」桑原水菜
あらすじ
若き天才発掘師・無量が陸前高田の神社跡で掘り当てた、指が三本しかない右手の骨。地元では「鬼の手では」と噂される。一方、平泉にいた忍は出土品の盗難に遭遇。そこには“悪路王参上”の文字が残されていて──。
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
今回の舞台は震災後の陸前高田と平泉。読んでいて心が痛かった。縄文時代の出土品から始まり、平安時代の蝦夷討伐の謎に話が展開していく。平安時代はあまり興味がなくて知らないことばかりだけど、こうして物語として読んでみるとおもしろい。古代史、奥が深い。この巻で事件解決かと思いきや、次巻に続く…だった。続きが気になる。
「化学探偵Mr.キュリー7」喜多喜久
あらすじ
猫柳課長が大学で遭遇した猫虐待事件。美間坂剣也がCM出演オファーを受けた「酔わない酒」の謎。沖野を理解すべく、氷上一司が挑む学生の記憶喪失事件。Mr.キュリーこと沖野春彦の名推理に《化学反応》した人々が織りなす、個性豊かな七色のミステリが登場です!
引用元:Amazon.co.jp「化学探偵Mr.キュリー7」喜多喜久(中央公論新社)
ひとことレビュー
シリーズ第7弾。今回は舞衣と沖野の周辺人物たちを描いた短編集。学生時代の沖野やこれまでの事件絡みで登場した人物たちのその後が描かれていて、ファンには嬉しい1冊だった。ただ、私は内容うろ覚えで『この人何の事件の人だっけ…?』といった感じで読んでしまって残念だったので、ストーリーを忘れないうちに読むのがおすすめ。
「アガシラと黒塗りの村」小寺無人
あらすじ
「裏山の神社で見つかった古文書を解読してくれ」
親友から依頼を受け出向いた先は、巨人伝説の残る奇妙な村だった…古文書オタクの黒木鉄生は、大学時代の親友・八重垣志紀に頼まれ、村で発見された「沼神文書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セイタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後には、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良の幼馴染である鈴本健三郎が首を吊った状態で見つかる。「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり……。
引用元:版元ドットコム「アガシラと黒塗りの村」小寺無人(産業編集センター)
第2回黒猫ミステリー受賞!一気読み必至の民俗伝承ミステリー。
ひとことレビュー
登場人物が個性的で魅力的。そしてとても読みやすい。個人的にはもう少し民俗学要素強めが好みだけど、ライトに読むにはいい塩梅だった気がする。終盤にかけてのストーリー展開はなかなか壮大なので、始まりの素朴さとの違いに少し戸惑った。
「遺跡発掘師は笑わない 悪路王の左手」桑原水菜
あらすじ
岩手の祖波神社跡で「三本指の右手」に続き「金の薬指」を掘り当てた天才発掘師・西原無量。鬼の墓との言い伝えもあるこの場所には、一体何が秘められているのか。一方「悪路王の首」を祀る鬼頭家では、二代にわたり当主が変死していた。真相を探る忍だが、そこには鬼頭家の息子・陽司と、謎の韓国人・ペクが深く関わっていて……!?
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 悪路王の左手」桑原水菜(KADOKAWA)
震災後の東北・岩手の地に隠された、壮大な歴史の秘密とは。全てが明かされるシリーズ第5弾、文庫書き下ろし!
ひとことレビュー
前巻の絶体絶命な状況からの続き。桓武天皇の話から、江戸から昭和にかけて東北に擁立されたかもしれない天皇の話へ展開していく。自分の知識不足に加えて途切れ途切れ読んだことで「ん??」となる箇所が多々あった。もう少し古代史の知識が欲しい…。このシリーズを読むと、歴史は史実そのものではないということを痛感する。勝者がいて、敗者がいて、双方の視点から眺めて初めて史実が明らかになるのだろう。このシリーズを高校生の頃に読んでいたら、進路が変わっていたかも。
「准教授・高槻彰良の推察11 夏の終わりに呼ぶ声」澤村御影
あらすじ
高槻ゼミの一大イベント、それはゼミ合宿。9月の初め、尚哉は仲間たちと西湖に赴く。先輩方の中間発表、BBQに花火と様々なイベントをこなし、高槻の発案で、尚哉たちは青木ヶ原樹海へ行くことに。
引用元:版元ドットコム「准教授・高槻彰良の推察11 夏の終わりに呼ぶ声」澤村御影(KADOKAWA)
そこには意外なあの人がいて……!?
ほか、派手めな女子大生からの「ドッペルゲンガーが現れる」という相談や、高槻の因縁の場所を訪れる決意をした尚哉など盛りだくさん。
隣り合わせの青春と異界を描く民俗学ミステリ第11弾!
ひとことレビュー
久しぶりの高槻先生。微笑ましい描写と怪異のゾクッと感が混在する、このシリーズらしさ満載で今回もおもしろかった。民俗学要素はちょっと少な目だけど、高槻先生の過去に段々近づいている感じがたまらない。最後の最期のニュースにびっくり!今後の展開が気になる…
「ローウェル骨董店の事件簿」椹野道流
あらすじ
第一次大戦直後のロンドン。若く優秀な検死官デリックは、かの大戦で負った左目と心の傷を封印して暮らしている。仲の良かった兄のデューイとは、彼が信念の下に従軍を拒否して以来、すっかり疎遠になってしまった。そんなローウェル兄弟を、幼なじみの童顔刑事エミールは、心配顔で見守っている。
そんな時、ロンドンで美しい女性の殺人事件が起こる。貴族令嬢でありながら、家を飛び出し、劇団所属の女優となったヴェロニカ。
彼女は小さな貝ボタンを握りしめて死んでいた。
エミールがデリックの元に、この「美し過ぎる死体」を持ち込んだことで、デリックは殺人事件の捜査に関わることに。
捜査の課程で、久しく会っていなかったデューイとも再会することになるが……。あの頃のロンドンで繰り広げられる、スリリングで切なくて、限りなく優しい、泣ける骨董ミステリー。
引用元:版元ドットコム「ローウェル骨董店の事件簿」椹野道流(KADOKAWA)
ひとことレビュー
読み始めから物語の世界に没入できて、とてもおもしろかった。捜査モノとしてもよかったけど、何より人間模様がとても素敵だった。登場人物がみんな個性的で魅力的で、ファンになってしまった…(笑)犯罪捜査ものなのに優しくてちょっぴり切ない、心温まる温度感の作品だった。たまたま目について手に取った本だったけど、お気に入りのシリーズになった。
「化学探偵Mr.キュリー8」喜多喜久
あらすじ
理学部の排水から検出された覚醒剤。大学内で撮影された爆破動画。そして研究室で体調を崩す学生、その意外な原因を、Mr.キュリーこと沖野と彼のライバル・氷上が探る、大人気シリーズ第八弾。
引用元:版元ドットコム「化学探偵Mr.キュリー8」喜多喜久(中央公論新社)
ひとことレビュー
今回はいつもと同じく、トラブルを全力で解決する舞衣に沖野が巻き込まれる短編集。理系の学生の生態がよく描かれていておもしろい。そしてなかなか進展しない2人の関係も、もはやこの進展しない感じがクセになっていい。最終巻まであと2巻。どんな終わり方をするのか楽しみ。
「憧れの作家は人間じゃありませんでした」澤村御影
あらすじ
文芸編集者2年目の瀬名あさひは、憧れの作家・御崎禅の担当となる。映画好きで意気投合するものの、彼は実は吸血鬼であり、人外の存在が起こした事件について、警察に協力していることがわかる。捜査より新作原稿を書いてもらいたいあさひだが、警視庁から様々な事件が持ち込まれる中、御崎禅がかつては人間であったこと、そしてそこに秘められた悲しい過去を知っていく。第2回角川文庫キャラクター小説大賞≪大賞≫受賞作。
引用元:版元ドットコム「憧れの作家は人間じゃありませんでした」澤村御影(KADOKAWA)
ひとことレビュー
「准教授・高槻彰良の推察」に登場した御崎先生が主人公の作品とのことで読んでみた。「准教授・高槻彰良の推察」とは違って民俗学は全然関係ないけど、今まで読んでいなかったのを後悔するくらいおもしろかった。『あちら側』の世界を見せてもらえて、世界観が広がっておもしろさ倍増。愛した人を求め続ける切なさや、人間ではない寂しさも伝わってくるからこそ、あさひや夏樹みたいな真っ直ぐな人が御崎の側にいてくれて救われる気持ちになった。
「遺跡発掘師は笑わない 元寇船の眠る海」桑原水菜
あらすじ
玄界灘に面し元寇の島として知られる、長崎県鷹島。その南岸にある海底遺跡の発掘チームに派遣された、天才発掘師・西原無量。蒙古襲来の際に沈んだ、元寇船の調査が目的だ。昔なじみの腐れ縁コンビ・広大や、水中発掘の第一人者・司波、一匹狼のトレジャーハンター・黒木などチームは精鋭揃いで、沈船からは次々と遺物が発掘される。そんな中、無量は美しい黄金の短剣と大量の銅銭を発見し皆を驚かせる。だがそれは、決して目覚めさせてはいけない遺物だった──。
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 元寇船の眠る海」桑原水菜(KADOKAWA)
今度の舞台は九州北部! 文庫書き下ろし、遺跡発掘ミステリ第6弾!
ひとことレビュー
シリーズ第6弾。今回の舞台は玄界灘の元寇船が眠る海底遺跡。前に読んだ水中考古学の本ドンピシャの内容だった。ただ、歴史ロマン度はいつもよりちょっと低め。でも、今後の登場人物たちの関係性がますます気になる展開になってきた。そしてまたしても絶対絶滅のピンチに陥る登場人物たち。どうなるのかは次巻に続く…。
「化学探偵Mr.キュリー9」喜多喜久
あらすじ
四宮大学で舞衣がMr.キュリーこと沖野と出会って三年。今年も「思い通りの夢」が見られる薬など奇妙な相談が寄せられる。また舞衣の知り合いで人気俳優の美間坂剣也が主演をつとめる「化学ドラマ」第二弾の放映も決定した。脚本は沖野が監修するが、この「化 学トリック」が、ある事件を巻き起こす!?
シリーズ累計60万部突破の人気作第9弾が登場!
引用元:版元ドットコム「化学探偵Mr.キュリー9」喜多喜久(中央公論新社)
ひとことレビュー
今回もやってきた相談事を全力で解決する舞衣とそれに巻き込まれる沖野を描いた短編。おもしろかった。全力投球だけでなく、周りの心情にも気を配るようになった舞衣の成長ぶりが感じられる1冊だった。短いのに読み応えはあるし、かと言って心を乱される内容ではないので、疲れた時に読みやすい。個人的には剣也の話が一番読んでてわくわくした。次で既刊はラスト。沖野と舞衣の関係に進展はあるのか?!楽しみ。
「ローウェル骨董店の事件簿 センチメンタル・ジュエリーの謎」椹野道流
あらすじ
第一次大戦直後のロンドン。検死官として働く青年医師デリックと、骨董店店主のデューイは、性格が正反対の兄弟だ。大戦中に疎遠になったが、今では和解。けれど兄デューイには、いまだ消えぬ心の傷があった。そんなある日、骨董店に帰還兵らしき男が現れる。女性の髪が入った美しいジュエリーを置いて去った彼は、直後死体となって発見された。童顔刑事エミールと共に、事件の調査を始めた兄弟だが……。
引用元:版元ドットコム「ローウェル骨董店の事件簿 センチメンタル・ジュエリーの謎」椹野道流(KADOKAWA)
人の絆の優しさに泣かされる英国ミステリ!
ひとことレビュー
舞台は第一次世界大戦の記憶が色濃く残るイギリス。今回はロンドンを中心にアイルランドにも足を伸ばす。ミステリー部分ももちろんおもしろかったけど、登場人物たちの心の機微の描き方が素晴らしかった。第一次世界大戦とは心理的距離があるからか、すーっと登場人物の言葉が心に入ってくる。背負う苦しさや戦争の悲惨さがじわじわ心に伝わってきて、ラストは泣いてしまうほどだった。戦争とは、みんながみんな色んな形で苦しむことなんだろう。今回はデューイが心に抱えた傷やケイとの関係性などにも迫っており、読み応え抜群だった。
「憧れの作家は人間じゃありませんでした2」澤村御影
あらすじ
作家・御崎禅の担当になったあさひは、新作にとりかかってもらおうと必死だ。しかし御崎の下には人外が起こした事件が日々舞い込んでくる。ある日、死者が公園に現れるという噂が流れて行ってみると……。
引用元:版元ドットコム「憧れの作家は人間じゃありませんでした2」澤村御影(KADOKAWA)
ひとことレビュー
今回もおもしろかった。周囲があさひのことを大切に思っていることが伝わってきて、心が温まる。平々凡々を自称するあさひだけど、周りの人からすれば真っ直ぐ一生懸命で、人のために動くことのできるかけがえのない人。『自分なんて…』と思うことは誰しもあるけれど、他の誰かからしたらすごく羨ましいことだってあるんだろうな。まさか「准教授・高槻彰良の推察」と同じ世界観で怪異を扱っているのに、ゾクゾクどころかこんなに優しい気持ちになれるとは!嬉しい誤算。
「遺跡発掘師は笑わない 元寇船の紡ぐ夢」桑原水菜
あらすじ
天才発掘師・西原無量は鷹島沖の海底遺跡で黄金の剣を発見するが、何者かに奪われてしまう。
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 元寇船の紡ぐ夢」桑原水菜(KADOKAWA)
同じ調査チームのダイバー・黒木と共に犯人捜しをはじめるが、犯人とおぼしき男は死亡。
その背後には、国際窃盗団コルドとその幹部バロン・モールの暗躍があるらしい。
この剣は高麗の「忠烈王の剣」か、あるいは黒木家に伝わる家宝「アキバツの剣」か?
歴史に秘められた真実がまた一つ明らかになる! 文庫書き下ろし、シリーズ第7弾!
ひとことレビュー
前回の絶体絶命な状況からの続き。前回は歴史ロマン度低めだと思ったけど、今回は歴史ロマン度高めでわくわくした。刀剣の謎、手に汗握る格闘、発掘仲間の絆などなど、おもしろくてページをめくる手が止まらない。無量はこれからがとても楽しみ。どんな道を歩んでいくのか、父親とは対峙するのか、忍や萌絵との関係性などなど、続きが楽しみなシリーズ。
「一次元の挿し木」松下龍之介
あらすじ
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく――。
引用元:版元ドットコム「一次元の挿し木」松下龍之介(宝島社)
ひとことレビュー
あらすじを読んだ時から『これは面白いに違いない!』と思っていた本。ようやく読めた。ゾクゾク感とハラハラ感がたまらなかった。珍しく推理は当たってたけど、結末は予想外。現実に即した非現実がとてもおもしろかった。さすが『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作。
「ローウェル骨董店の事件簿 交霊会とソルジャーベア」椹野道流
あらすじ
第一次大戦直後のロンドン。骨董店の美貌の店主デューイは、戦死した親友の息子・ケイと暮らしている。
引用元:版元ドットコム「ローウェル骨董店の事件簿 交霊会とソルジャーベア」椹野道流(KADOKAWA)
心配の種は、ケイが学校でいじめを受けていること。けれど本人の希望により、弟で検死官のデリックと見守るのみ。そんな中、デューイは骨董店の上顧客の頼みで、交霊会に出席する。ある男爵の戦死した息子の霊を呼び出すためだ。しかしウィジャボードを使っての交霊中に男爵が殺されて……。知恵と絆で謎を解く英国ミステリ!
ひとことレビュー
なかなか事件起こらないな…と序盤は思っていたけど、今回もおもしろかった。犯人は想像通りだったけど、そこからの真相に驚愕。読み応えがあった。そして、ケイの芯の強さ、オロオロ心配してしまうデューイ、直球で向き合うデリックなどなど、今回も登場人物が素敵だった。続きが出たら読みたい。
「憧れの作家は人間じゃありませんでした3」澤村御影
あらすじ
文芸編集者のあさひは、作家の御崎禅の所へ通いつめた結果……ついに第一章があがった! 出来は非常に良く、ラストが楽しみの毎日。しかし、異捜の依頼は容赦なく御崎の下に振ってきており……。
引用元:版元ドットコム「憧れの作家は人間じゃありませんでした3」澤村御影(KADOKAWA)
ひとことレビュー
登場人物たちの『仲間』という雰囲気がとても素敵。ストーリーも続きが気になる感じでとてもおもしろかった。人が自分以外の他者を愛しく思う気持ちが美しかった。あさひと一緒にいろんな感情の涙を流した気分になれた作品だった。そして、次巻が最終巻!最後まで読めるのは嬉しいけど、終わってしまうのは寂しい…
「遺跡発掘師は笑わない 君の街の宝物」桑原水菜
あらすじ
新居建築予定の住宅地。幼稚園児も参加する化石発掘会。幽霊が出ると噂の山城。あなたの近所でも実は数多くの発掘が行われている。天才発掘師・無量が身近でささやかな「お宝」を探しだす、心温まる短編集!
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 君の街の宝物」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
いつも曰く付きの遺物を掘り出したり、殺人事件に巻き込まれたりしているけど、今回は家族愛を感じられるストーリーが多くて、ほっこりできた。主要な登場人物のキャラが濃く現れていて、それも嬉しかった。特にバスツアーの萌絵の様子は想像しただけでおもしろい。 そして、無量の子供時代の幸せな話を読むと、その後を知る読者としては切なさを感じずにいられなかった。なぜああなってしまったのか。本編読み進めねば。
「化学探偵Mr.キュリー10」喜多喜久
あらすじ
姉妹都市協定を結ぶマイセン王国の王子が、四宮大学へ視察にやってきた。実はこれには、隠された目的が……。一方、舞衣の元には研究施設を無断使用した学生の情報が入る。調査するとこの学生は、過去に大麻所持で逮捕された沖野の元同級生の手伝いをしていたとわかり……?
引用元:版元ドットコム「化学探偵Mr.キュリー10」喜多喜久(中央公論新社)
ひとことレビュー
1年かけてようやくシリーズ既刊を完走! 今回はなかなか盛りだくさんな内容で、その分ちょっと1つ1つの厚みはなかった気もするけど、安定のおもしろさで安心して読めた。 これで完結なのかな?短編とかで舞衣と沖野のその後が見たい気もする…。
「憧れの作家は人間じゃありませんでした4」澤村御影
あらすじ
編集者の瀬名あさひが担当するのは吸血鬼作家・御崎禅。
彼の処女作『輪舞曲』を読んでから、あさひはずっとずっと御崎禅の大ファンなのだ。
御崎は警視庁異質事件捜査係の協力者として人外の存在が起こした事件に関わっているが、危険な目にばかり遭っており、あさひは気が気でない。
しかも近ごろ頻繁に、『輪舞曲』にそっくりな夢を見る。朝起きると、頬が涙で濡れていることもある――。そんなある日、御崎禅に自らの血を与え、彼を吸血鬼にした『母』・シルヴィアがアメリカから来日する。
何故か彼女の観光に付き合わされるあさひだが、やがて彼が吸血鬼になった経緯と『母』が背負う罪を知ることに――。運命の歯車は廻り、やがて「輪舞曲」を紡ぐ。
引用元:版元ドットコム「憧れの作家は人間じゃありませんでした4」澤村御影(KADOKAWA)
必読! 必涙! 5年越しに刊行、人気シリーズ感動の完結巻!
ひとことレビュー
シリーズ完結巻。 とてもおもしろかった!バトルシーンも読み応えがあったけど、最後のシーンがもう最高!感想を書くとネタバレになってしまうけど、もう大興奮だった。結末を知った上で読み返すとまた違った味わいが出ておもしろそう。
「遺跡発掘師は笑わない 縄文のニケ」桑原水菜
あらすじ
数多くの縄文遺跡がある長野県諏訪地方。若き天才発掘師・無量はその中の1つ、御座遺跡で発掘を行うことに。だがそこで、過去に祖父が起こした遺物捏造事件の関係者・理恵と再会してしまう。さらに、不気味な文様のついた土器片を発見するが、その文様を見た理恵は“呪いのカエルだ”と激しく動揺し……!?
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 縄文のニケ」桑原水菜(KADOKAWA)
一方、縄文フェスティバルの準備を手伝っていた萌絵は諏訪大社で、古代神を祀る新興宗教の一団と遭遇し、不穏なものを感じていた。その新興宗教には無量の幼なじみ・忍の、鳳雛学院時代の同級生も関わっているらしく──。
今度の舞台は信州、諏訪! 文庫書き下ろし、遺跡発掘ミステリ第9弾!
ひとことレビュー
今回は長野の縄文遺跡が舞台。縄文時代や諏訪氏の歴史が絡んだストーリーで、謎解きの部分もおもしろかった。でも、両方詳しくないので想像するのがなかなか難しかったけど、そこに萌絵の斜め上からくる行動がおもしろ過ぎて思わず笑ってしまった。無量が〇〇…気付いたら〇〇になっていた無量の心中を察すると笑いが止まらなかった。難しかったけど、今回もおもしろかった。
「その呪物、取扱注意につき 歪な神様」谷尾銀
あらすじ
警察庁「特定事案対策室」。その調査対象は、怪異や呪いが原因の異常な出来事だ。
そこに所属する調査官の成瀬義人は、「脚のない子供の幽霊を見た」という骨董店店主の相談を受ける。
その原因が、彼が入手した人魚の木乃伊(ミイラ)にあると見抜いたのは、天才霊能者の九尾天全。
成瀬は彼女と共に調査を始める。一方対策室には、呪物人形「ポペット」による呪殺の相談が持ちこまれ……。
引用元:版元ドットコム「その呪物、取扱注意につき 歪な神様」谷尾銀(KADOKAWA)
”特定危険呪物”登場! 呪物を紐解くオカルトミステリ。
ひとことレビュー
ゾクゾクするのが読みたくて手に取った。怪異風味のミステリー、続きが気になって一気読み。カナリアメンバーの過去も垣間見れたし、奥行きのあるストーリー構成でおもしろかった。ぜひ続編も出してほしい。
「遺跡発掘師は笑わない 勤王の秘印」桑原水菜
あらすじ
天才・西原無量が所属する亀石発掘派遣事務所の所長・亀石の元に「庭から銅印が出た」と相談の連絡が入る。
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 勤王の秘印」桑原水菜(KADOKAWA)
どうやら「出ては困るもの」らしく、無量と萌絵が極秘で高知へ向かうこととなった。
銅印を確認すると、なんとそこには「天皇御璽」と施されていて──。
果たして御璽は本物なのか、それとも偽物なのか……。因縁の渦に巻き込まれていく。
歴史に秘められた真実がまた一つ明らかになる、文庫書き下ろし、シリーズ第10弾!
ひとことレビュー
今回は高知で発見された『天皇御璽』銅印にまつわる話。土佐の歴史が盛りだくさんで、幕末好きとして前のめりで読んだ。話が壮大でとてもおもしろかった。もし…が描かれるところが、歴史を題材にしたミステリーの醍醐味だと思う。そして、やきもきする無量が可愛かった。次巻も楽しみ。
「魔女裁判の弁護人」君野新汰
あらすじ
16世紀の神聖ローマ帝国。法学の元大学教授のローゼンは旅の道中、ある村で魔女裁判に遭遇する。
引用元:版元ドットコム「魔女裁判の弁護人」君野新汰(宝島社)
水車小屋の管理人を魔術で殺したとして告発されていたのは少女・アン。法学者としてアンを審問し、その無罪を信じたローゼンは、村の領主に申し出て事件の捜査を始めるが――。
魔女の存在が信じられていた社会を舞台に、法学者の青年が論理的に魔女裁判に挑むリーガルミステリー!
ひとことレビュー
神聖ローマ帝国で法学の元教授ローゼンが魔女裁判の弁護をするというあらすじに惹かれて読んでみた。設定がまずおもしろい。疑われた時点で逃げ道のない魔女裁判でどうやって無罪を勝ち取るのだろうと思っていたけど、ほほうという感じだった。ゴリゴリ論理的な推理が好きな人よりは、ちょいファンタジーが好きな人の方が楽しめそう。
「准教授・高槻彰良の推察EX3」澤村御影
あらすじ
ゼミ合宿の写真を見ながら、尚哉は写真にまつわる高槻の講義と、ある絵についての依頼を思い出す。
引用元:版元ドットコム「准教授・高槻彰良の推察EX3」澤村御影(KADOKAWA)
それは女子校の美術部にある絵で、「絵から抜けだした女を見ると呪われる」らしい。
高槻は早速調査に向かうと言い出すが……。
ほか、ゼミ合宿の裏側で起きていた、沙絵、そして難波のお話や、イギリス時代の渉と高槻の「妖精が入っている箱」についての切ない秘密、佐々倉の誕生日祝いなど、謎と思い出がいっぱいの番外編!
ひとことレビュー
11巻のゼミ合宿やその後が語られていておもしろかった。御崎先生も出てきて、ファンとしてはたまらない!番外編として主人公以外の視点で物語を眺めてみると、作品の世界がより立体的に見えて楽しい。登場人物たちが互いに思いやる気持ちが表れていて、心が満たされた。
「遺跡発掘師は笑わない 鬼ヶ島の証明」桑原水菜
あらすじ
戸川海運会長・戸川孝之助に依頼され、瀬戸内海に点在する塩飽諸島のうちのひとつ、香川県丸亀市本島に向かった天才発掘師・西原無量。ギャラは破格で羽振りのよさが窺えるその現場には、無量の他に犬飼、鳥海、猿渡という3人の発掘師も呼ばれていた。
発掘調査が始まった日、無量の元に鬼を名乗る人物からの嘆願書が届く。
どうかお願いです。
桃太郎が鬼の宝を狙っています。
やつらを退治してください。私たちの宝を守ってください。
あなただけが頼みです。「桃太郎伝説」の真実とは――。桃太郎とはいったい誰なのか――。大人気文庫書き下ろし、シリーズ第11弾!
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 鬼ヶ島の証明」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
今回は瀬戸内海の本島で繰り広げられる桃太郎vs鬼の話。桃太郎伝説の元になった吉備津彦命の話も出てきたりして、古代史ファンとしてもとても楽しかった。史実が神話の中に織り交ぜられているからこそ、いろいろと解釈の余地があっておもしろい。正確なことは分からないからこそ『こうだったかもしれない』という物語が成立して、そこにロマンを感じた。萌絵の登場シーンが少ないのは残念だったけど、存在感はバッチリ!2人の仲と忍の選択がどうなるのか、今後も楽しみ。
「午前二時のグレーズドーナツ」ジェシカ・ベック
あらすじ
午前二時にスザンヌのドーナツ作りは始まる。ダウンタウンの端っこにある、ここ〈ドーナツ・ハート〉は手作りドーナツとコーヒーの店。深夜から始まる仕事は大変だけど、大切なお客さんのためならなんのその。ところがその日、平和な暮らしが一転。看板の照明をつけようとしたところ、夜の闇にまぎれて店の前に死体を投げ捨て走り去った一台の車が! 被害者はお店の常連客で、銀行員のパトリック。いったい誰がこんなひどいことを?スザンヌは無料のドーナツを片手に捜査を開始。美味しいドーナツに思わず口がゆるんだ人々から明らかになっていく真相とは……!?ドーナツが思わず食べたくなる、シリーズ第1弾!
引用元:原書房HP「午前二時のグレーズドーナツ」ジェシカ・ベック(原書房)
ひとことレビュー
アメリカの田舎町にあるドーナツショップが舞台のコージーミステリ。 安全を考えたら素人が捜査に首を突っ込んでもいいことないのに、まあ突っ込む突っ込む(笑)コージーミステリの醍醐味とは言え、危ないことはやめなさいと何度も突っ込みたくなった。でも、主人公のスザンヌに嫌味がなかったので、事件を嗅ぎ回る様はおもしろかった。無性にドーナツが食べたくなるので、ドーナツとコーヒー必須。ミスドで読みたかったな。
「遺跡発掘師は笑わない あの時代に続く空」桑原水菜
あらすじ
今も昔も、人も想いも。
この空で、繋がっている。休日、奥多摩へBBQに出掛けたカメケン一行。
渓流釣りや飯ごう炊さんを楽しんだ後、すぐ近くに建つ、手作り感溢れる「森の縄文博物館」に立ち寄ることに。
だが、今は亡き創設者の孫曰く、さまざまな事情で近く閉館せざるを得ないらしい。
素晴らしい展示品が揃うこの博物館を救うため、忍が思いついた起死回生の一手とは――!?(――「縄文カフェへようこそ」)東京・山の手で民家の庭の発掘を依頼された無量と柳生。
出土した美しい茶器には、江戸の歴史を揺るがすほどの秘密が隠されていて……。(――「佐々木家の庭、掘るべからず」)ほか、15歳の無量と亀石の出会い、鶴谷と無量が挑む土人形の謎など、全4編のほっこり短編集。
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない あの時代に続く空」桑原水菜(KADOKAWA)
笑って泣いて考えて、いろんな感情がつまった、珠玉の一冊です!
ひとことレビュー
シリーズ第12弾の短編集。前の短編集と同じようにほのぼの系かと思ってたけど、ちょっとほっこり度低め。でも、無量と亀石の出会いや発掘を生業にした経緯が分かっておもしろかった。今回の舞台は東京が多め。当たり前だけど東京にも遺跡があるという事実に感動した。東京の歴史は江戸初期と幕末以外はよく知らないので、他の時代のことも知りたくなった。
「作家刑事毒島」中山七里
あらすじ
殺人事件解決のアドバイスを仰ごうと神保町の書斎を訪れた刑事・明日香を迎えたのは、流行作家の毒島。捜査過程で浮かび上がってきたのは、巨匠病にかかった新人作家、手段を選ばずヒット作を連発する編集者、ストーカーまがいの熱狂的な読者。ついには毒島本人が容疑者に!?出版業界激震必至の本格ミステリー!
引用元:版元ドットコム「作家刑事毒島」中山七里(幻冬舎)
ひとことレビュー
『主人公が難ありで、骨太かつエンタメとしても楽しめる作品が読みたい!』という気分で選んでみた。 名前の割に温和…と思いきや、さすがの毒舌。期待通りのおもしろさで大満足。 作家と編集者から見た時、この話はあるあるなのか創作が過ぎるよという苦笑いになるのか、知りたい。どの程度作家の実情が反映されているのか、すごく気になる…。
「毒島刑事最後の事件」中山七里
あらすじ
皇居周辺で二人の男が射殺された。世間が〈大手町のテロリスト〉と騒ぐ中、警視庁一の検挙率を誇る毒島は殺人犯を嘲笑。犯罪者を毒舌で追い詰めることが生きがいの彼は「チンケな犯人」と挑発し、頭脳戦を仕掛ける――。出版社の連続爆破、女性を狙った硫酸攻撃。事件の裏に潜む〈教授〉とは何者なのか?人間の罪と業を暴く、痛快ミステリ!
引用元:版元ドットコム「毒島刑事最後の事件」中山七里(幻冬舎)
ひとことレビュー
シリーズ第2弾。今回は作家毒島になる前の話。とんでもない事件ばかりなのに重過ぎずエンタメとして読めるのは毒島のキャラクター故か。一見人当たりがよさそうに見えるだけに質が悪い。うふ、うふふふふ。敵に回したくない。1巻目で麻生と犬養が嫌な顔してた理由が分かった。エンタメとしてのおもしろさを提供しながら社会問題にも触れつつ、冷静になった読者にも他人事にさせてくれないところがすごい。おもしろかった。
「遺跡発掘師は笑わない 九頭竜のさかずき」桑原水菜
あらすじ
福井県の九頭竜湖近く、鹿殿集落にある墳墓の調査依頼を受けた無量は、忍と共に現地へ赴く。
そこは道路建設予定地で、住民が工事を拒んでいるため、理由を探ってほしいという。
辿り着いた集落は、多数の化石が眠る宝庫だった。山中を探索したふたりは、謎めいた青い石室と石塔を見つける。住民が反対する理由はここに?
しかもそれらは、福井の戦国大名・朝倉氏の伝説と、なんと恐竜にも関係がありそうで……。ひたむきな無量の姿も眩しい、壮大な歴史ミステリ!
引用元:版元ドットコム「遺跡発掘師は笑わない 九頭竜のさかずき」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
シリーズ第13弾。今回の舞台は福井県。遺跡発掘と化石発掘の両方が楽しめるお得な回だった。遺跡発掘をやるのか、化石発掘をやるのか悩む無量。中途半端だという人もいるだろうけれど、『遺跡も化石もやるからこそできることがきっとあるよ』と応援したくなった。今回ももれなく事件に巻き込まれるカメケンメンバーたちだけど、シリアス展開中にぶっ込まれる夫婦漫才に笑った。真面目さの中にあるこういうギャグ的な要素も、このシリーズの好きなところ。次巻を読むのが楽しみ。
「作家刑事毒島の嘲笑」中山七里
あらすじ
右翼系雑誌を扱う出版社が放火された。思想犯のテロと見て現場を訪れた公安の淡海は、作家兼業の刑事・毒島と出会う。犯罪者をいたぶることが趣味の彼は公安の考えも小馬鹿にし、淡海は反発。衆議院選挙が迫る中、さらに極左集団が絡む事件が勃発、ついに魔の手は候補者に向かう。テロは防げるのか? 歪んだ正義を毒舌刑事が斬る痛快ミステリー。
引用元:版元ドットコム「作家刑事毒島の嘲笑」中山七里(幻冬舎)
ひとことレビュー
おもしろいけどちょっと地味かも…とか思っていたのに、『まさかそうくるか!』と結局最後は驚かされた。読みながら思わず『えっ!?』と声が出るくらいビックリした。他のシリーズもおもしろかったし、もしや中山七里作品は何を読んでもおもしろいのではと思い始めてきた。書くペースもすごいらしいし、それで全部一定のクオリティーがあるのならとんでもない作家さんだなと改めて思った。
「ストーンサークルの殺人」M・W・クレイヴン
あらすじ
英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。犯人は死体を損壊しており、三番目の被害者にはなぜか停職中の国家犯罪対策庁の警官ワシントン・ポーの名前と「5」と思しき字が刻み付けられていた。身に覚えのないポーは処分を解かれ、捜査に加わることに。しかし新たに発見された死体はさらなる謎を生み、事件は思いがけない展開へ……英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞作。
引用元:Amazon.co.jp「ストーンサークルの殺人」M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
犯行の手口が残忍で序盤『うわわわ…』となったけど、ストーリー展開が素晴らしくて、気付いたらどんどん読んでいた。登場人物たちが個性豊かで、とても魅力的なのもよかった。そして終盤に種明かしの段階になると興奮しっぱなし。そこまでいったら、たぶん夜中でも読み終わるまで寝られない気がする。ミステリーを読む時は謎解きのおもしろいさを味わうのであって、感情移入はあまりしないのだけど、この作品は感情がどうしても動いてしまった。それでも、心が苦しくならなかったのは、登場人物たちから感じる透き通るような決意と健気さと、一筋の希望のおかげなのかもしれない。結末の先が気になるので、次巻も早いうちに読みたい。
「作家刑事毒島の暴言」中山七里
あらすじ
炎上商法でベストセラーを目指す新人作家、文学系インフルエンサーに対抗心を燃やす書評家、実績もないのに小説教室で荒稼ぎする講師……
文芸界が生んだ “承認欲求モンスター”を、毒舌で退治しろ!新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。被害者が通っていた小説教室を訪ねると、そこには異様な光景が……。受講生の提出作品を嘲笑する講師に、互いに貶し合う生徒たち。小説教室とは名ばかりの、マウントの取り合いが繰り広げられていた。高千穂が背筋を凍らせる中、嬉しそうな表情を浮かべる毒島。尋問が大好きな彼は、受講生のプライドをへし折る容赦ない取り調べを行うが――。
引用元:版元ドットコム「作家刑事毒島の暴言」中山七里(幻冬舎)
小説好きは閲覧注意⁉
「どこまで本当?」な、文壇の闇を詰め込んだ大人気「作家刑事毒島」シリーズ第4弾!
ひとことレビュー
2巻3巻と比べるとあっと驚く仕掛けはなかったけど、読後感のよくない本の後に手に取ったので、普通におもしろく読めてとてもありがたかった。どこまでが本当なのか、とても気になる…
「遺跡発掘師は笑わない 三体月の呪い」桑原水菜
あらすじ
今度の舞台は和歌山!死を呼ぶ三体月の謎に、巻き込まれ天才発掘師が挑む!
「天才発掘師」の噂を聞きつけた地権者から依頼を受け、和歌山へ赴いた無量。平家の落人伝説が残る、風光明媚な町だ。
しかし、意気込んで向かった発掘現場で、無量の身に立て続けに不穏なことが起こる。
聞こえるはずのない声が聞こえたり、誰かに腕を掴まれたような気がしたりするのだ……。不穏な気配を感じながら発掘作業を進めると、現場からは経筒(きょうづつ)が出土した。経巻を保護するための筒形容器だ。
経筒から出てきたのはなんと、人形の頭(かしら)。
それを知った発掘現場の同僚で元舞台俳優の佐分利亮平は、無量を家に招く。佐分利家には、「道成寺雛」という内裏雛が代々伝わっていた。
その雛人形を見た無量はぞっとする。女雛には頭がなかったのだ……。経筒の中に入っていた頭はその女雛のものなのでは、と疑う亮平に、
カメケンチームは結託して、この内裏雛の謎を解こうとするが、そんな最中に亮平が事故に遭う。背後には「安珍清姫」伝説や、佐分利家に伝わる「三体月の呪い」の言い伝えも絡んでいそうで……?
引用元:Amazon.co.jp「遺跡発掘師は笑わない 三体月の呪い」桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
今回の舞台は熊野周辺。歴史ロマン度いつもよりちょっと低めだったけど、きっと清廉な感じがするんだろうなと実際に行ってみたくなった。そして物語のキーとなるの能が完全なる知識不足で全然分からない!次巻で大きなイベントがあるっぽいので、読むのが楽しみ。
「ブラックサマーの殺人」M・W・クレイヴン
あらすじ
かつて刑事ポーによって一人の男が刑務所送りにされた――カリスマシェフとして名声を誇ったジャレド・キートン。 彼は娘のエリザベスを殺した罪に問われたのだ。だが六年後のいま、その娘が生きて姿を現した! キートンは無実なのか? あらゆる証拠が冤罪を示し、窮地に立たされたポーを助けるべく、分析官のブラッドショーが立ち上がる。強烈な展開が読者を驚倒させる、英国ミステリ・シリーズの第二作。
引用元:Amazon.co.jp「ブラックサマーの殺人」M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
ポーとティリーの化学反応で、陰鬱とした事件でも不思議と暗くならない。性別も年齢も特技も何もかも全然違う2人なのに、読んでいるこっちがほっこりしちゃうような相性の良さが素敵。窮地に追い込まれてから仲間と底力を出す様が爽快だった。
「アマテラスの暗号」伊勢谷武
あらすじ
神道とはなにか? 天皇家の正統性とは? 日本人はどこからきたのか?われわれにとってタブーでありつ
引用元:版元ドットコム「アマテラスの暗号」伊勢谷武(廣済堂出版)
づけた、古代史究極の謎。──その鍵は最高神“アマテラス”、そして宮中最大の秘祭 “大嘗祭”に封印さ
れていた……。キンドル版有料コンテンツで常時ベストセラーのタイトルを、待望の書籍化!
ひとことレビュー
民俗学ミステリーが読みたいと思って手に取った本。日ユ同祖論を彷彿とさせる話だった。ちょっと文体が読みにくかったのと、一部の登場人物の思想的な偏りが激しいように感じられて途中棄権。ちょっと私には合わなかった。
「キュレーターの殺人」M・W・クレイヴン
あらすじ
クリスマスの英国カンブリア州で、切断された人間の指が次々発見された。プレゼントのマグカップのなか、ミサが行われた教会、そして精肉店の店内で――。現場には「#BSC6」という謎めいた文字列が。三人の犠牲者の身元を明らかにしようと国家犯罪対策庁のワシントン・ポー刑事とステファニー・フリン警部、、ティリー・ブラッドショー分析官らが捜査に乗り出す。だが彼らはまだ知らない。この連続殺人の背後に想像を超える巨悪「キュレーター」が潜んでいることを……。ポーやティリー、フリンたちが相対する敵の正体とは!? 驚愕必至のシリーズ第三作
引用元:Amazon.co.jp「キュレーターの殺人」M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
シリーズ第3弾。ポーとティリーの凸凹コンビがまたまたいい味出してる。そして最後まで読んでビックリ!なななんという結末!いい線まで推理できたかもとか思ってたけど、きっちり驚かされて、しっかり作者の思う壺に嵌った気がする。次巻も楽しみ。
お仕事小説
「ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人8」小湊悠貴
あらすじ
横浜山手のクラシカルホテル「猫番館」。このホテル専属のパン職人・紗良と、コンシェルジュの要が付き合い始めて四ヵ月。ふたりは静かに仲を深めていたのだが、紗良の祖父で高瀬家の当主・勇雄に交際を知られてしまう。よりによって、ふたりで結婚式場に入っていくところを見られてしまったらしい。それは5月に猫番館で行われるブライダルフェアのリサーチのためだったのだが、驚いた勇雄は、紗良の父や、叔父の誠を呼びつけて、「紗良の相手について見極める」と言い出しているらしく……!?
引用元:版元ドットコム「ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人8」小湊悠貴(集英社)
一方、就職活動を始めた猫番館の厨房スタッフは進路に悩んでおり……?
さらに、マリッジブルーのお客様を励ます妙薬とは……?
「猫番館」へのLast check-in、涙とたくさんの笑顔をお届けいたします。
ひとことレビュー
2025年1冊目の読了本。横浜山手のホテルを舞台にした優しくて美味しいシリーズの完結編。なかなか本心を見せない要の心の内を覗けてニヤニヤ。そして今回もパンがとても美味しそう!無性にシナモンロールが食べたくなった。これが最後だと思うと寂しいけど、おいしくてほっこり優しいこの物語に出会えてよかった。
「福も来た パンとスープとネコ日和」群ようこ
あらすじ
こころと身体にとっても優しいサンドイッチとスープのお店、ますます元気に営業中!つらいこともあるけれど、アキコは相棒のしまちゃんと周りの温かい応援のもと、マイペースで店を切り盛りしています。待望の第2弾、書き下ろし。
引用元:版元ドットコム「福も来た パンとスープとネコ日和」群ようこ(角川春樹事務所)
ひとことレビュー
サンドイッチとスープがとてもおいしそう。1巻の悲しい出来事を経て、何とか日常を営んでいるアキコの姿に安心した。何かあった時、あそこに行って食事をしようと思える場所が近所にあったらすごく素敵だろうな。苦しいこともあるし、自信をなくすこともあるけれど、根っこの部分が揺らがなければ大丈夫。2巻は楽し気な終わり方をしたので、安心して3巻を読めそう。
「優しい言葉 パンとスープとネコ日和」群ようこ
あらすじ
お客さん、笑って幸せな顔してるね。サンドイッチとスープのお店を楽しく営むアキコの家に、兄弟猫がやってきて-ドラマ化でも話題になった「パンとスープとネコ日和」書き下ろし、第3弾。
引用元:版元ドットコム「優しい言葉 パンとスープとネコ日和」群ようこ(角川春樹事務所)
ひとことレビュー
まさにタイトル通り「ネコ日和」な日々が描かれていた。変わりなく毎日は過ぎていくようで、確実に変わっていく。変化を拒むのではなく、受け入れられる人は素敵だなと思った。最後、幸せなサプライズで終わったので、次巻を読むのが楽しみになった。
「古本食堂 新装開店」原田ひ香
あらすじ
さみしい時もうれしい時も本はいつだって、寄りそってくれる。大ロングセラー『古本食堂』が満を持して、新装開店。美味しいごはんとあなたの物語がここに!
珊瑚(70代)は急逝した兄の跡を継いで、神保町で小さな古書店を営んでいる。親戚の美希喜(20代)が右腕だ。作家志望の悩める青年や、老母のために昭和に発行された婦人雑誌を探している中年女性など、いろいろなお客さんがやって来る。てんぷら、うなぎ、カレー……神保町の美味しい食と思いやり深い人々、人生を楽しく豊かにしてくれる本の魅力が沢山つまった極上の物語。
引用元:版元ドットコム「古本食堂 新装開店」原田ひ香(角川春樹事務所)
ひとことレビュー
細かいストーリーをかなり忘れていて、この人誰だったっけ…?となってしまった。今回は新しい挑戦を経て、これからどう進んでいくかを描いていた。どんどん前に進みたい美希喜ちゃんと、じっくり腰を据えたい珊瑚さん。仕方ないよね、若い時と歳を経てからでは、求めるものが違うのだから。しかしながら、本とおいしいものの組み合わせって最強だなと改めて思った。そしてこんな風にお客さんに合う本を選んでくれる本屋さんがあったら、行ってみたいなと思った。すごく気になる終わり方をしたので、絶対続編出して欲しい。
「婚約迷走中 パンとスープとネコ日和」群ようこ
あらすじ
いつでも婚約破棄する準備あり~。滋味深いスープと美味しいサンドイッチのお店をマイペースで営むアキコと相棒のしまちゃん。仕事熱心なしまちゃんだが、婚約者・シオちゃんには、つれない態度…。ロングセラー「パンとスープとネコ日和」待望の第4弾!
引用元:版元ドットコム「婚約迷走中 パンとスープとネコ日和」群ようこ(角川春樹事務所)
ひとことレビュー
今回の最大のテーマはしまちゃんの婚約。『しまちゃん、婚約者に厳し過ぎではなかろうか…』と思いながら読んだけど、結婚って常識に縛られて苦しくなるより、2人なりの形を作っていく方が幸せだよなと思わされた。体調が悪く心のブルーだったので、こういう温かい物語は心が落ち着いていい。癒された。
ファンタジー
「皇帝の薬膳妃 青龍の姫と蝋梅の呪い」尾道理子
あらすじ
相変わらず、薬膳師と妃の二重生活を送る董胡。周囲にばれないかとひやひやの毎日だ。年明けて元日、友人である朱雀の后・朱璃と一緒に輿の中でくつろいでいたところ、ライバルである青龍の宮から使いが。聞けば青龍の第一后・翠蓮姫が病気を患っているのだという。董胡は正体がばれることを恐れつつ、医師としての強い思いから診療のため青龍の宮へ赴いた。そこで見たのは、喉に何かが詰まり息ができないと訴えながら、苦しそうに発作を起こす姫の姿。董胡は医薬院での経験をもとに、まずは発作を抑えることに成功するが、原因はまったくわからない。しかも、普段翠蓮姫が処方されて飲んでいるという薬は、董胡からすればあり得ないほどひどい処方だった。侍女や侍医は、皆口々に「黒蝋妃の呪い」のせいだと恐れる。青龍の美姫ほど、この呪いにかかり、病みがちになるのだという。しかし姫の身体からは、はっきりと臓腑の弱りを示す色が放たれていた。董胡は姫の病気の原因を探ろうと行動を起こすが――。
一方、皇帝・黎司は、新年を寿ぐ祈祷のさなか、「先読み」の神託を受ける。道鏡にうつったのは、玄武公の長男・尊武によってどこかへ連れ去られる董胡の姿だった。言いようのない不安を覚える黎司だったが――。
皇帝・黎司を追い落とそうとする玄武一族の動きも不穏になり、伍尭國に嵐が吹き始める!? 本当に大事なものを、この目でしっかりと見つけたい。華麗にして壮大な王宮ファンタジー、波瀾の第4弾!
引用元:版元ドットコム「皇帝の薬膳妃 青龍の姫と蝋梅の呪い」尾道理子(KADOKAWA)
ひとことレビュー
妃と薬膳師の二重生活を送る董胡の奮闘物語第4弾。知っている漢方や症例が結構出てきたので、いつもより増しておもしろかった! ガッツはあるのに肝心なところで後ろ向きに考えちゃう董胡。早くくっついちゃえよ!と思いつつ、でもきっとそうなるのはこのシリーズが終わる時なんだろうなと思っている。早く結末が読みたいけれど、まだまだ焦れていたい複雑な気持ち。笑

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「堕天の誘惑 幽世の薬剤師」紺野天龍
あらすじ
美貌の神父の正体は、天使か、悪魔か。噓だ――。その光景を前にして、薬師・空洞淵霧瑚(うろぶち・きりこ)は目を疑った。想い人であり、破鬼の巫女でもある御巫綺翠(みかなぎ・きすい)が、見知らぬ男と二人きりで買い物をしている。しかも、空洞淵にも見せない笑顔を浮かべて。共に世界を救い、愛を誓った綺翠が、まさか……。だが、謎の男との出会いは、新たな事件の始まりでもあった。曰く「天使」が現れた、と。現役薬剤師が描く異界×和風ファンタジー!
引用元:版元ドットコム「堕天の誘惑 幽世の薬剤師」紺野天龍(新潮社)
ひとことレビュー
シリーズ第2部2冊目。和風な世界観のシリーズにしては珍しく、今回は天使がテーマ。幽世の宗教観が描かれていたのが興味深かった。単体としては楽しく読めたものの、第1部が素晴らしかっただけにシリーズとしては物足りなさを感じてしまった。ここから大筋にどう繋がっていくのか。次巻に期待したい。
「皇帝の薬膳妃 赤椿と蒼き地の波瀾」尾道理子
あらすじ
薬膳師と妃の二重生活を送りながら、皇帝・黎司を助けるべく日々奮闘する董胡。青龍の后を病から救い出した矢先、ついに、宿敵である玄武公の長男・尊武に正体を知られてしまう。得体の知れない不穏な空気をまとう尊武に弱みを握られてしまい、董胡は窮地に立たされる。
一方青龍の地では、力を持っていた医師が捕まったことで、医術の混乱が生じていた。黎司は事態を収めるために特使団の派遣を決め、その団長に尊武を任命する。尊武は快く引き受けるが、突如、自分の専属薬膳師として董胡を共に連れていくと告げるのだった。尊武に従うしかない董胡は、黎司の心配を振り切り、不安な気持ちを抱えて青龍の地へ旅立つ……!
腹の底が読めない尊武の思惑とは? そして青龍の地の混乱は、さらなる事態を呼び――!正義とは、善意とは。自分の行いは正しかったのか――。
引用元:版元ドットコム「皇帝の薬膳妃 赤椿と蒼き地の波瀾」尾道理子(KADOKAWA)
黎司のもとを離れ、董胡は医術の現実に直面する。
シリーズ続々重版! 勢いが加速するアジアンファンタジー、揺れる第5弾!
ひとことレビュー
早く言っちゃいなよ!くっついちゃいなよ!とヤキモキしながら(と同時にニヤニヤしながら)読んだ。1巻より2巻、2巻より3巻と登場人物たちのキャラクターが鮮明になり、おもしろくなってきた。董胡は人が良すぎて、心配になる。貴族としては尊武くらい腹芸ができて心意を読ませない人物の方が生きやすいだろうし、大義を成せるだろう。尊武の言うように、必要悪なしで成り立つ世界なんてないのだと思う。でも、董胡が願うように、できるなら悪ではなく善で成り立つ世界であってほしいとは思う。最後に董胡は大変なことになってしまった。早く次巻を読まねば。
「皇帝の薬膳妃 緑の高原と運命の導き」尾道理子
あらすじ
孤軍奮闘する皇帝・黎司を助けるため、薬膳師と妃の二重生活を送る董胡。宿敵・尊武とともに派遣された青龍の地で、医術の混乱をなんとか収めた矢先、董胡は何者かに連れ去られてしまう。姿を消した董胡に周囲が心配を寄せる中、董胡が目覚めた場所は壮大な高原が広がる、国境を越えたはるか異国の地だった。
この地を春営地とするのはロー族の民。彼らは後継者・ロサリが患う原因不明の病を治してもらうため、董胡をさらってきたのだった。
董胡はなんとか治療しようと対症療法で手当てするも、その根本はわからない。調べていくうち、彼ら一族に伝わる「神の実」が関係していることが判明し――。
そのさなか、卜殷が編み出した特製の軟膏をこの地で目にした董胡は、それを持ち込んだ「酒呑先生」が遠い仙人窟に住んでいることを知る。
卜殷である可能性に懸け、董胡は彼の無事と自身の生まれを探るため、危険な旅路を踏み出した……!この地にたどり着いたのは偶然か、必然か。いま運命が動き出す――。
引用元:版元ドットコム「皇帝の薬膳妃 緑の高原と運命の導き」尾道理子(KADOKAWA)
董胡の生い立ちの秘密に迫る、アジアンファンタジー第6弾!
ひとことレビュー
シリーズ第6弾。今回もおもしろかった。 ちょっと人が良すぎやしませんか…と途中呆れながらも、董胡の過去が少し明らかになってわくわく。董胡がなぜ卜殷に育てられたのか、これから董胡はどう生きるべきなのか。ただ、終盤の展開はちょっと取ってつけた感があったのが残念だった。しかし、出番多くないのに尊武の存在感!最近読んだ悪役の中で一番好きかもしれない。早く続き読まねば。
「皇帝の薬膳妃 白虎の后と桜の恋慕」尾道理子
あらすじ
薬膳師と妃の二重生活を送る董胡は、青龍の東に住む高原の民・ロー族に攫われるも、なんとか危機を乗り越え再び王宮での日常が戻ってきていた。
ある日、董胡は白虎の姫である雪白に、病を診てほしいと呼び出される。陰気な雰囲気が漂う白虎の后宮に気後れする董胡だったが、雪白から打ち明けられたのは、白虎の侍女頭の帰莎と皇帝の侍女頭である奏優が結託して雪白を呪っているという疑惑だった。さらには鼓濤に対する悪い噂が白虎から流れていることがわかり、帰莎と奏優への疑いが増すも、どこか釈然としない一連の騒動に董胡は否応なく巻き込まれていく。そんな中、雪白懐妊の知らせが!?
一方、黎司は董胡の秘密に迫ろうとしていた――。もう少しだけ、このままでいたい。自分の信じる道を生きると決めた董胡と、彼女を見守る黎司が新たな一歩を踏み出す、アジアンファンタジー第7弾!
引用元:版元ドットコム「皇帝の薬膳妃 白虎の后と桜の恋慕」尾道理子(KADOKAWA)
ひとことレビュー
今回はようやく王宮に戻ってきて、お妃様らしい生活に。なんだかんだで登場人物はいい人ばかりだったので、今回なかなかに策士で女の敵のような存在が出てきて、逆に新鮮でおもしろかった。こでまで『尊武が1番イケメンなのでは…?』とちょっと思っていたけど、今回の黎司様はとても男前だった。サクッと読めるのにわくわくできて、とてもいい読書時間が過ごせて満足。あと2巻で最新刊に追いつくのは嬉しいけど、バンバン読めなくなるのが悲しい。
「カトリと眠れる石の街」東曜太郎
あらすじ
舞台は19世紀後半のスコットランドの都市、エディンバラ。
引用元:版元ドットコム「カトリと眠れる石の街」東曜太郎(講談社)
街の中に蔓延する眠り病の原因が、自分が住んでいる旧市街の中にあるのではとリズに指摘されたカトリは、ふたりで眠り病の原因をつきとめに行く。
患者が発生するタイミングを調べ、街の歴史を紐解きながら、眠り病の原因を探しもとめるふたり。
そのうち、旧市街が隠している「大きな秘密」がわかってきて……。
対照的なふたりが謎を解きあかす、ミステリーファンタジー!
ひとことレビュー
あらすじを読んだ時から読みたいと思っていた本。思った通り、この本は読者を冒険に連れ出してくれる。今年読んだ中で一番おもしろかったかもしれない。子供の頃に感じていた本の続きが読みたくて待ち切れない気持ちを久しぶりに感じた。そして、この本を読むとエディンバラのことが知りたくなる。近いうちに「地球の歩き方」も読もうかな。
「カトリと霧の国の遺産」東曜太郎
あらすじ
舞台は19世紀後半のスコットランドの都市、エディンバラ。
カトリが博物館で働くことになってから半年がたったある日、博物館に大量の寄贈品があった。
寄贈主は、ジョージ・バージェスという古物収集家で、彼は生前、自分のコレクションをけっして人には見せなかったという。
コレクションの整理をするカトリは、寄贈物のどれもが「ネブラ」という国にまつわるものだと気が付くが、博物館の研究者を含め、だれもそのような国を知らないという。この寄贈物は、歴史的な新発見につながる本物なのか? 偽物なのか?
引用元:版元ドットコム「カトリと霧の国の遺産」東曜太郎(講談社)
寄贈物の真偽が明らかにならないまま、博物館ではバージェスの寄贈物を集めた特別展が開催されることに。
しかし、この特別展に訪れた人は、次々に行方不明になっていくようで……。
ひとことレビュー
今回もとてもおもしろかった!1巻では勇猛果敢に前進していたカトリだけど、今回は現状に悩んだり将来を不安に思う姿が描かれている。そのため、前半は爽快感がやや控えめではあるけど、後半のファンタジー要素満載な展開になってからは物語も冒険譚らしくその後の展開をわくわくしながら読めた。そして、カトリが一歩大人になっていく姿がとても眩しかった。霧の中を歩く不安を乗り越えて、苦しみながら選択していくことで自分というものが出来る。たくさんの選択肢があり、そのどれを選べばいいのか分からず悩んでいる子供たちにぜひ読んでほしい本。(しかし、バージェス男爵、現代に生まれていたらマインクラフトとかにのめり込んでいたのでは…?笑)
「皇帝の薬膳妃 后行列の旅と謎の一族」尾道理子
あらすじ
薬膳妃と妃の二重生活を送る董胡は、青龍の地でついに自身が本当の鼓濤であることを知った。自身の生い立ちに関わる”白龍”を探すため、「子宝祈願」を口実に朱璃とともに白虎への旅を画策する。心配する皇帝・黎司には、いずれすべてを打ち明けると約束し、董胡は白虎への旅路を歩み出した。
華やかな朱雀の芸団と共に到着したのは、子宝祈願で有名な白虎の社である百滝の大社。壮大な景色の中で厳かに祈祷を行う一方、白龍の手掛かりを探す董胡と朱璃だったが、そこで出会ったのは金茶色の髪に紺碧の瞳色の少女だった。彼女は其那國(きなこく)――白虎の北西にある海峡を挟んだ隣国の者だと言い、「其那國は魔物に取り込まれた」と衝撃的な話を告げる。董胡たちは少女と行動を共にするが、不穏な気配は思いがけない事態に――!?そなたを守りたい――。黎司のひそかな思いに気づかぬまま、危険な思惑に巻き込まれる董胡の核心はすぐそこに――!
引用元:版元ドットコム「皇帝の薬膳妃 后行列の旅と謎の一族」尾道理子(KADOKAWA)
白虎への旅篇スタート! アジアンファンタジー第8弾!
ひとことレビュー
今回もわくわくしながら読めて楽しかった。『うふふ』と恋模様を眺めていたはずなのに、何だかスケールがどんどん壮大になってきた。いつの間にか国を揺るがしかねない出来事に!ストーリー展開がまるで大河。今後の展開からますます目が離せない。ただ、今回は黎司も尊武もあまり出番がなかったのがちょっと残念だった。
「わたしの幸せな結婚 九」顎木あくみ
あらすじ
旧都にある久堂家の本家・宮小路家に挨拶へ行くことになった美世と清霞。由緒ある神社の宮司である当主の弧門は清霞の幼なじみでもあり、二人を歓迎する。
引用元:版元ドットコム「わたしの幸せな結婚 九」顎木あくみ(KADOKAWA)
新婚旅行を兼ねて楽しいだけの旅にしたかった清霞の思いとは裏腹に、初日から美世は金髪碧眼の端麗な男性に声をかけられる。
ユージンと名乗る彼は執拗に美世を誘い再会をほのめかす。さらに薄刃の力に目を付けた宮小路家の男達に美世は狙われて……。
ここからは、稀なるおしどり夫婦の物語。いざ、歴史と曰くと怪異に満ちた旧都へ――。
ひとことレビュー
新章開幕!今回のメイン舞台は旧都。新婚旅行を兼ねた旅先で異能絡みの事件に美世が巻き込まれていく。甘々清霞がとても尊い。物語の中のご婦人方と一緒に『きゃ~!』と叫びたいくらいよかった。新たなメインストーリーもおもしろいし、大きな出来事の合間合間に見えるラブラブな2人の様子もいい。とてもおもしろかった。
「伝説とカフェラテ」トラヴィス・バルドリー
あらすじ
傭兵、珈琲店主に転職!
そこには元傭兵が淹れた珈琲と
焼きたてのお菓子が待っている
面白くて、美味しくて、癒やされる
異世界コージーファンタジイ珈琲(コーヒー)店を開きたい。それがヴィヴの夢だった。幸運の輪(リング)を引き寄せるというスカルヴァートの石を懐(ふところ)に、いちから店作りに着手する。最初は閑古鳥(かんこどり)が鳴いていた店も、募集広告を見てやってきた店員が描いたセンス抜群の看板や、隠れた天才パン職人のつくるうっとりするようなパンや菓子のおかげで、次第に繁盛しはじめるが……。ネビュラ賞最終候補の心温まるコージーファンタジイ。
引用元:版元ドットコム「伝説とカフェラテ」トラヴィス・バルドリー(東京創元社)
ひとことレビュー
表紙とタイトルに惹かれて読んでみた。 読んでいてるとコーヒーとシナモンロールの香りがしてきそうな本。食べ物やカフェの雰囲気、ヴィヴと仲間たちの友情などほっこり系で楽しく読めた。ただ、翻訳調な文体が気になって読みにくかった点だけが残念。
「あやかしの仇討ち 幽世の薬剤師」紺野天龍
あらすじ
父の仇を討ちたい――。悲願成就のため、破鬼の巫女・御巫綺翠【みかなぎきすい】のもとへ弟子入りを望む青年剣士・物部総十郎【もののべそうじゅうろう】。偶然に彼と知り合った空洞淵霧瑚【うろぶちきりこ】は、総十郎の病を心配しつつも彼の稽古を見守るが、そんな中、極楽街では謎の剣士に襲われる人が次々と現れる……。綺翠とともに祓い屋を担う釈迦堂悟の師弟関係を描く中篇を含む二篇を収録。現役薬剤師が描く、異界×和風ファンタジー!
引用元:版元ドットコム「あやかしの仇討ち 幽世の薬剤師」紺野天龍(新潮社)
ひとことレビュー
シリーズ2章の第3弾。2章に入ってからはシリーズものというより、1冊完結型になってきた気がする。物語自体はおもしろかったので、1冊完結型として捉えるなら楽しく読めた。ただ、シリーズものとして捉えると本筋が全然進展しないので、もう少し進めてほしいなと思う。
「カトリと夜の底の主」東曜太郎
あらすじ
舞台は19世紀後半のスコットランドの都市、エディンバラ。
カトリとリズは半年ばかり疎遠になっていた。たまたま博物館の資料室で見つけた天体図に興味を持ったカトリ。博物館の館長ハミルトンが、天体図について調べて記事を書けば、雑誌に載せてくれると言う。記事を書くため、天体図について調べ、現地調査のためマッセルバラに行くことに。
同時期、ひさしぶりに会ったリズから、過去に自分たちがまきこまれた事件と怪異についていっしょに調べてほしいと誘いを受ける。奇しくも、カギとなるのがマッセルバラの地であった。ふたりはマッセルバラに向かい、人々を訪ね歩くが、とある人物について話を聞こうとすると住民の様子はおかしくなり……。
引用元:版元ドットコム「カトリと夜の底の主」東曜太郎(講談社)
天体図は何のためのものなのか? 手記にあるふしぎな赤ん坊「イードリン」とは? リズがカトリを誘った本当の目的は?
すべての怪異の謎が明らかになる第3巻!
ひとことレビュー
今回もとてもおもしろかった。前二作の謎が解き明かされる内容もとてもおもしろかったけど、子供と大人の狭間にいるカトリの成長がとてもよかった。子供だからできる冒険と、大人になるためにしなければならない選択。苦しい現実も描かれているけど、未来への希望や躍動感が感じられるところが、この本のいいところだと思う。きっと、作者は子供たちにエールを送る気持ちで書いているんじゃないかなと思わされた。カトリは子供時代に別れを告げ、これから自分の人生を自分の力で生きていく。もし、続きがあったら、世の中に揉まれつつも、力強く生きていくカトリが見れるんだろうな。そして、それもきっと若い読書の希望になる気がする。
「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜短編集3」香月美夜
あらすじ
アレキサンドリアでの日々が始まった。アウブになって念願の図書館もできたし、孤児院の改革とか神殿の整備とかまた頑張らなくっちゃ! 今は責任も増えて忙しいけど、エーレンフェストにいた頃も大変だった。わたしの知らないところでフェルディナンド様も側近達も、他領の人達さえも歴史的な転変に翻弄されていたものね。遠くまで来たなぁ……。短編集第3弾!「第五部 女神の化身Ⅴ〜Ⅻ」の特典SSほか、WEB掲載分など単行本に未収録の短編&中編を収録。本編のその後が描かれる書き下ろし「旅の終わりと新しい神殿」など、知られざる計21編の物語で「本好き世界」が広がっていく!各話に香月美夜の解説入り!椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
引用元:Amazon.co.jp「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜短編集3」香月美夜(TOブックス)
ひとことレビュー
ローゼマイン視点で見ていた世界を他の登場人物の視点で見ると『こんなことになっていたのか!』と、いつものことながら驚きとおかしさでいっぱいだった。読む手が止められないとはこのこと。中毒性がある。登場人物たちのローゼマインへの愛が溢れていて、本編とは違う楽しさがあった。大満足。
「皇帝の薬膳妃 白銀の奇跡と明かされる真実」尾道理子
あらすじ
自身の出生の秘密を探るため、“子宝祈願”を口実に白虎の地へ赴いた董胡。彼女はついにその核心を知る人物・白龍への手がかりをつかむ。かつてひどい難産だった妊婦をひとりの医師が不思議な力で救ったことがあると耳にした董胡は、彼こそ白龍なのではないかと確信し、彼がたまに現れるという近くの山房で暮らす老師のもとを訪ねることに。変装した朱璃に加え、其那國のルカとナティアの姉妹とともに老師のもとへ向かうが……。
一方、白虎の隣の地・其那國で起こっている不穏な政変を知り、黎司は董胡たちを守るため、尊武率いる黒軍らを白虎へ派遣する。董胡を失うことを恐れる黎司と、董胡の不在に苛立ちを募らせる尊武。各々が董胡への想いを交差させる中、ついに董胡のもとにマゴイの魔の手が――!?秘められた董胡の過去――そこに隠された壮絶な”愛”の物語が今明かされる!
引用元:版元ドットコム「皇帝の薬膳妃 白銀の奇跡と明かされる真実」尾道理子(KADOKAWA)
大人気アジアン王宮ファンタジー、激動の第9弾!
ひとことレビュー
シリーズ第9弾。今回は薬膳というより、今までの謎の解明がメインだった。董胡の人の良さに少しイラッとしたこともあったけど、今はその青さが眩しい。黎司もかっこよかったけど、尊武がいい味出しまくってた。おもしろかった。 続きが気になるので、早く10巻を読みたい。
グルメ小説
「とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー」青木祐子, 阿部暁子, 久賀理世, 小湊悠貴, 椹野道流
あらすじ
「レンタルフレンド」を依頼した女子大生は、なぜデザートブッフェに行きたいのか、神社のキツネに運命の恋をした少女とたい焼き、年の差姉妹をつなぐ秘密とフレンチトースト、御曹司ふたりが作るプリンアラモード、見知らぬおじさんに「あんみつを一緒に食べてくれないか」と頼まれた俺。――甘くて可愛いだけじゃない、どこかスパイスの効いたおいしい話。全五編!
引用元:Amazon.co.jp「とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー」(集英社オレンジ文庫)
ひとことレビュー
既視感あるなと思って読んでたら、読んだこともある本だった。改めて読んだけど、フレンチトーストの話が一番好き。姪っ子がフラッと遊びにきてくれるような、愚痴を言ったり家出先に選んでくれるような大人になりたいなぁと思う。おいしい物語だった。
『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』小湊悠貴
あらすじ
家事代行サービスの会社で働く秋月都。ある日、都は急病のスタッフに代わり、北鎌倉に派遣されることに。辿りついたのは、家事代行どころか、住み込みの家政婦がいてもおかしくなさそうな大きなお屋敷。庭には枝垂れ花桃が咲き乱れ、猫が幸せそうに寝ころんでいる。和装の青年が都を出迎えるが、彼は羽鳥一成という名の若き和菓子職人で、このお屋敷は、彼の工房兼、住居だったのだ。一成の作る和菓子は見事な出来映えで、常連客も多い。人知れず、和菓子に苦い思い出のあった都だが、彼の作る和菓子に触れるうち、心の変化を自覚するようになりーー。
日々鍛えた料理の腕で、羽鳥家の“定期契約プラン”を勝ち取った都は、いっとき閉店してしまっていた甘味処「ことりや茶房」の再開にも関わることになるが……?
大丈夫。つまずいても、次の一歩を踏みだせるーー。
引用元:版元ドットコム『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』小湊悠貴(集英社)
『ゆきうさぎのお品書き』の小湊悠貴が贈る、あたたかでほっとする物語。
ひとことレビュー
「ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人」の登場人物が出ているとのことで読んでみた。小湊先生の話は食べ物が本当においしそうで、おなかが空いてしまう。ただ、タイトルからガッツリ和菓子の話を期待していたけれど、意外と和菓子自体の話が少なかったのがちょっと残念だった。
「魔女は謎解き好きなパン屋さん-吉祥寺ハモニカ横丁の幸せな味-」湊祥
あらすじ
大学生の凛弥は、ある日吉祥寺のハモニカ横丁で「ベーカリー・ソルシエール」というパン屋を見つける。ほんのり甘苦いミルクティーブリオッシュや、カリカリのカレーパンの魅力的な香りに誘われ思わず中に入ると、透明感のある綺麗な店主・加賀見が接客をしていた。加賀見はお客さんの悩みを何でも解決してしまう、巷で噂の「パン屋の魔女」だった。そんな魔女との出会いから、二人の周りで起こる日常の謎を一緒に追うことになる――。「ベーカリー・ソルシエール」で巻き起こる、吉祥寺の謎とあたたかい人との繋がりの物語。
引用元:版元ドットコム「魔女は謎解き好きなパン屋さん-吉祥寺ハモニカ横丁の幸せな味-」湊祥(マイクロマガジン社)
ひとことレビュー
魔女と呼ばれるパン屋の店主が日常の謎を解くミステリー。めっちゃパンがおいしそう。ハモニカ横丁に本当にありそうで、思わず探してしまいそうになった。こういうパン屋さんが近所にあったら…!ほのぼのストーリーも、終盤のちょっとビックリな展開もおもしろかった。続編も出ているようなので、読むのが楽しみ。
「魔女は謎解き好きなパン屋さん―吉祥寺ハモニカ横丁の秘密の味―」湊祥
あらすじ
吉祥寺のパン屋「ベーカリー・ソルシエール」には、何でも解決してくれる魔女がいるという噂がある。大学生の凛弥は、今日も魔女の加賀見に想いを寄せながらパン屋「ベーカリー・ソルシエール」に通う日々。ある日、加賀見の旧友であり俳優の光雅(こうが)がパン屋に現れ、10年ぶりの再会に。光雅から持ち込まれた相談は「自宅に脅迫文が届いた」というもの。思いがけない恋のライバル登場(⁉)に困惑しつつも、凛弥と加賀見で相談の謎を解くことに。光雅と関わる中で、加賀見の過去や忘れられないパンの味の謎に迫っていく――。魔女の過去と思い出の味・パストラミサンドの秘密を巡る、グルメ&ミステリー待望の続編!
引用元:Amazom.co.jp「魔女は謎解き好きなパン屋さん―吉祥寺ハモニカ横丁の秘密の味―」湊祥(マイクロマガジン社)
ひとことレビュー
前回同様、ほっこりミステリー。嫌な人が出てこないので、安心して読むことができる。ミステリーとしては少し物足りなかったのと、凛弥の推理アシストがちょっとご都合主義過ぎる気がしてしまったけど、おいしいパンとほのぼの恋模様に癒された。最後の凛弥の心のジェットコースターはとてもおもしろかった。
アート小説
「ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵」一色さゆり
あらすじ
あなただけの「アートの旅」にご案内します――。
引用元:版元ドットコム「ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵」一色さゆり(文藝春秋)
仕事を失い落ち込む優彩(ゆあ)の元に、見知らぬ旅行会社から「アート旅」のモニター参加の招待状が届く。行先は、瀬戸内海の直島。そこで、ツアーガイドに導かれて美術館を巡るうちに、生きるヒントが見えてきて……。頼れるガイド・桐子が、人生に迷える旅行客に寄り添い、全国各地の美術館へと誘う。藝大出身の著者が贈る、優しい連作短編集。
ひとことレビュー
アート旅を通じて人生を見つめ直す物語。 私もアートは好きだ。綺麗だなと見入ったり、心が洗われるような清廉な気持ちになったことはあるけど、この作品の登場人物たちのように悩んだり人生の岐路に立った時に、アートに慰めを求めたことはなかった。ちょっと新鮮な視点で、読む前とはアートを見る目が変わった気がする。おもしろかった。
「楽園のカンヴァス」原田マハ
あらすじ
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。
引用元:版元ドットコム「楽園のカンヴァス」原田マハ(新潮社)
ひとことレビュー
「リボルバー」がおもしろかったので、わくわくしながら読み始めた。けれど、どうにも入り込めなかった。登場人物に感情移入できなかったからかもしれない。そしてアートミステリーそのものより、もう少しミステリー要素が強めの作品が好みなのだと思う。自分の好みが知れてよかった。
「真贋」深水黎一郎
あらすじ
美術にまつわる犯罪を解決するために警視庁に新設された「美術犯罪課」。
その課長代理を命じられた森越歩未(もりこし・あゆみ)と唯一の部下・馬原茜(まはら・あかね)に初めて課された任務は、日本きっての名家・鷲ノ宮家による名画コレクションの巨額脱税疑惑。時価数百億円とも謳われるそのコレクションに出された鑑定結果は、なんと“すべてが贋作”だったーー!?
捜査を進める中、新たに浮かび上がった「絵の中で歳を重ねる美女」の謎に、美術犯罪課は芸術探偵こと神泉寺瞬一郎(しんせんじ・しゅんいちろう)の力を借りて立ち向かうがーー?今と昔、真と贋とが絡み合う傑作美術ミステリ!
引用元:版元ドットコム「真贋」深水黎一郎(星海社)
ひとことレビュー
警視庁美術犯罪課の捜査を描いたアートミステリー。絵画にまつわる蘊蓄がたくさん得られて、美術好きには堪らない作品。捜査やミステリーの要素よりはアートの解説に重点が置かれており、そこが好みの分かれどころかなと思った。個人的にはもう少しミステリー要素強めが好みだったけど、トリックは予想を超えていておもしろかった。美術の知識不足からいろいろと検索しながらの読書だったのでとても疲れたけど、知識のある人は楽しめると思う。
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「青い城」モンゴメリ
あらすじ
内気で陰気な独身女性・ヴァランシー。心臓の持病で余命1年と診断された日から、後悔しない毎日を送ろうと決意するが……周到な伏線と辛口のユーモアに彩られ、夢見る愛の魔法に包まれた究極のロマンス!
引用元:版元ドットコム「青い城」モンゴメリ(KADOKAWA)
ひとことレビュー
序盤、主人公のヴァランシーは窮屈で味気ない人生を送っている。常に誰かの顔色を伺い、自分の気持ちを押し隠して、縮こまって。でも、あるきっかけを経てからの変わりようがすごい!こでまでのイメージを一新してやりたい放題やっていく姿が痛快だった。自分に価値を見出せなかった女性が、家族の呪縛から逃れ、自分の心に素直になり、愛を見つける。死ぬことそれ自体よりも、希望を持てぬまま生き続けなければならないということの方が苦しくて怖いのかもしれない。だから、死を意識した時に人は大胆になれるのかも。「赤毛のアン」とは全然違うテイストだけど、カナダに対する愛や自然の美しさ、主人公の内面にある輝きなどにはモンゴメリの作品らしさを感じた。おもしろかった。
ホラー
「無限の回廊」芦花公園
あらすじ
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引用元:版元ドットコム「無限の回廊」芦花公園(KADOKAWA)
になる。次々と開く扉の中で待ち受けるのは、はてなき悪夢と深淵。シリーズ最大の衝撃作!
ひとことレビュー
あらすじが衝撃的で『読まねば!』と意気込んで手に取った。1章はあらすじ通り衝撃的で『どうなるの?!』と続きが気になってしかたなかった。が、2章と3章の途中まで繋がりが全然分からないまま読み進めた。繋がりが分かるとタイトルに納得。今回はいつものホラー感満載のゾクゾク度は低めだったけど、るみの内面を見れたという点ではおもしろかった。佐々木事務所シリーズファンには刺さる作品だと思う。
「領怪神犯」木古おうみ
あらすじ
この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象がある。
善悪では測れず、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれている。
役所内に密かに存在する公的組織・領怪神犯特別調査課の片岸は、部下の宮木と日本各地で起きる現象の対処に当たっていた。
毎年身体の一部が村に降ってくる神、不老不死の夢を見せる神、あらゆる事象の辻褄合わせをさせる神、一切の記録がなくただ信仰だけが残る神――。
それらの奇怪な現象や、時には神を崇める危険な人間たちとも対峙しながら、片岸は個人的な事情からも領怪神犯を深追いしていく。
だがそれは、戦慄の真実を知ることにつながって……?その神々は、人間の手には負えない。
引用元:版元ドットコム「領怪神犯」木古おうみ(KADOKAWA)
第7回カクヨムWeb小説コンテスト〈ホラー部門〉大賞受賞作!
ひとことレビュー
2〜3話読んだ時は、気味は悪いけどそこまで怖くもなく、特別調査課の2人のキャラクターもよく分からなくて、『ちょっと微妙かも…』と思ったけど、違った。これはおもしろい。だんだんとキャラクターやストーリーの本筋、ちょっとした疑問点などが出てきて、中盤からは一気読み。読み終わった後はしっかり続きが読みたい病に罹った。早く完結編まで読みたい。
「領怪神犯2」木古おうみ
あらすじ
この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象がある。
善悪では測れず、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれている。この人智を超えた危険な現象を人知れず調査し、対処にあたる「領怪神犯特別調査課」は、役所内に秘かに存在していた。
その全貌を誰も知らない、謎めいた組織――。
同課の片岸と部下の宮木は、各地の現象を追う中で領怪神犯のある真実と、組織が隠し持つ、世界の秘密の一端に触れた。+ + +
それより時は遡り、20年前。
霊感商法詐欺を働いていた青年、烏有定人(うゆう・さだひと)は警察に捕まるが、連れて来られた先で始まったのは普通の取り調べではなかった。そこにいたのは、元殺人課の刑事・切間(きるま)と、民俗学の准教授・凌子(りょうこ)。
烏有は「見える」力を持つために目を付けられ、警察の管轄内にある「領怪神犯対策本部」で2人と共に、日本各地の村々で起こる異常な現象に立ち向かうことになるが……。「対策本部」が「特別調査課」に至るまでに、一体何があったのか?
最終章の驚愕、再び。そして胸を刺す衝撃のラストが待ち受ける。SNSなどでも話題沸騰! ホラーエンタメの大注目作、待望の続編登場!
引用元:版元ドットコム「領怪神犯2」木古おうみ(KADOKAWA)
ひとことレビュー
張り巡らされた伏線と謎が明かされた時のわくわくがたまらなかった。1巻で出てきた報告書の時系列を確かめたくなる。これは記憶が鮮明なうちにシリーズ一気読みした方がぜったいおもしろい。怪異も十分怖い。でも、やっぱり1番怖いのは人間なのかもしれない。 早急に3巻読まねば。
「領怪神犯3」木古おうみ
あらすじ
役所内に秘密裏に存在し、「領怪神犯」を調査し“記録”する機関、領怪神犯特別調査課。
ここに新たに穐津(あきつ)という新人が配属されてきた。
どこか世間離れしていてつかみどころのない印象だが驚異的な記憶力を持つ彼女は、片岸と宮木と共に調査を行う内に、徐々にチームに馴染んでいく。
だが、穐津はかつて宮木が所属していたのと同じ「ある部署」から来たと言い、宮木に意味深な接触をしてきて――。その一方で、課の上層部である切間(きるま)は、片岸と宮木による「知られずの神」についての調査が、前回も空振りに終わったことを重くみていた。
特別調査課の唯一にして全ての指針である、領怪神犯の『記録』。
それすらも叶わない現状を打破し、この神による失踪者捜索に踏み切るため、調査体制を大幅に変えることを決める。
これまでは現地に赴かなかった、課の創設期からの上層部メンバーである梅村、江里、六原も加えた大々的な実地調査を行うことになり……!?人智を超えた神々の超常現象に対峙する人間たちの物語が辿り着く先とは。
引用元:版元ドットコム「領怪神犯3」木古おうみ(KADOKAWA)
圧倒的スケールで贈る三部作、ここに堂々完結!
ひとことレビュー
シリーズ第3弾。シリーズものなのに巻によって視点が異なるというおもしろい構成。誰の視点に立つかで見える景色が違いそう。私は切間を思う烏有の物語として読んだ。まともとは言い難いけど、切間から託されたものを烏有が懸命に守り続けた物語。結末が知れてスッキリした。人智を超えたものは怖いけれど、他の生物からすれば人間の方がよほど残忍かもしれないとこのシリーズを通じて思った。畏怖の念というのは大事なんだろうな。
「領怪神犯 拾異」木古おうみ
あらすじ
この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象が存在する。
善でも悪でもなく、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれており、役所内に秘密裏に存在する組織――領怪神犯対策本部、及び領怪神犯特別調査課の人間たちが綿々と調査・対峙してきた。対策本部メンバーの切間・烏有・阿彦。
特別調査課メンバーの片岸・宮木・穐津・六原・梅村・江里・三輪崎。これは、彼らが関わった神々の語られざる調査記録であり、〈あの結末〉を迎えた世界のその後の物語。
WEB連載作に加え、限定メール配信された掌編3編や、完全書き下ろし新作として「曳手の神」「エピローグ」も収録。
引用元:版元ドットコム「「領怪神犯 拾異」木古おうみ(KADOKAWA)
作中きっての人気神の新エピソードに加え、驚きの新展開も盛りだくさんで贈る、シリーズファン必読の番外編集+後日譚!
ひとことレビュー
挿話や後日談などが集められた短編集。作中のいつにあたる話か明示されていないので、読んでから間が空いてると時系列が混乱しそう。でも、『あの時ああだったんだ…』というおもしろさは満喫できた。違う角度で物語を眺められておもしろかった。
名作文学
「オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物」オー・ヘンリー
あらすじ
1ドル87セント。クリスマスを翌日に控え、若妻デラが夫へのプレゼントに費やせるのは、たったそれだけだった。しかし、愛する夫にどうしても世界一の贈り物をしたい。デラは唯一の自慢である髪を売る決心をするが……(「賢者の贈り物」より)。
引用元:版元ドットコム「オー・ヘンリー傑作集1 賢者の贈り物」オー・ヘンリー(KADOKAWA)
世界中でもっとも愛読されているこの一編をはじめ、「警官と讃美歌」「金のかかる恋人」「春の献立表」など、短編の名手オー・ヘンリーが、1900年代初頭のニューヨークに暮らす庶民の姿を独特のユーモアとペーソスを交えて描きだした短編16話を収録。
ひとことレビュー
読み終わるのは年明けになってしまったけど、「賢者の贈り物」をクリスマスに読みたいと手に取ってみた。舞台となった1900年代初頭のニューヨークの様子がありありと浮かんできた。短い話の中に金持ちの生活、労働者の生活、両者の間にある隔たり、人間の逞しさ、人生の難しさなどなどが描かれていて、面白かった。でも、感覚的に分からない部分も多々あったので、もう少し当時の知識があればもっと楽しめた気がする。
「文字禍・牛人」中島敦
あらすじ
アッシリアにある世界最古の図書館には、毎夜文字の精霊が出るという。文字に支配される人間を寓話的に描いた「文字禍」をはじめ、「狐憑」「木乃伊」「虎狩」等人間の普遍を目指した著者の傑作6篇を収録。
引用元:版元ドットコム「文字禍・牛人」中島敦(KADOKAWA)
ひとことレビュー
初・中島敦。6篇が収録されているけど「文字禍」が一番おもしろかった。文字があることで人間の頭が働くなったというのは、理解できる。だとすれば、昨今のITはどれほど人間の頭を弱くするのだろうかと思わずにいられなかった。サラサラ読んだけど、不思議とずっと頭に残りそうな話はがり。さすが文豪。
「外科室」泉鏡花、ホノジロトヲジ
あらすじ
人気シリーズ「乙女の本棚」最新作は泉鏡花×「刀剣乱舞」イラストレーターのコラボレーション!
引用元:Amazon.co.jp「外科室」泉鏡花、ホノジロトヲジ(立東舎)
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
でも、貴下は、貴下は、私を知りますまい!
外科室での手術で麻酔を拒否する夫人。その視線の先には、外科医・高峰がいた。
本書は、有名小説と人気イラストレーターによる珠玉のコラボレーション・シリーズ「乙女の本棚」の1冊です。今作では、『刀剣乱舞』のキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは夢野久作『瓶詰地獄』を担当するなど、数多くのイラスト・マンガを手がけるイラストレーター・ホノジロトヲジが泉鏡花を描きます。自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。オールカラーで小説と描き下ろしイラストが楽しめます。
ひとことレビュー
ちょっと言葉が古いから難しかったけど、不思議と読み辛くはなかった。 短い物語の中で濃厚なストーリーが展開されてビックリ。えっ!?とビックリさせられた後の緩急は映像を見ているような鮮やかさがあった。正直、登場人物たちの心情を自分の尺度で眺めると理解しがたい部分があったけど、読んだ後に背景や心情をよく考えると理解できたりして、独語の考察が面白い作品だった。 乙女の本棚は絵が美しいし、手に取りやすい薄さで好き。
「アンデルセンの童話1『親指姫』」ハンス・クリスチャン アンデルセン、イブ・スパング オルセン
あらすじ
世界中で愛されているアンデルセン童話五一編と、不朽の名作『絵のない絵本』を加えた全四巻の文庫本です。ここには『皇帝の新しい服』『ナイチンゲール』など一八編を収録。
引用元:Amazon.co.jp「アンデルセンの童話1『親指姫』」ハンス・クリスチャン アンデルセン、イブ・スパング オルセン(福音館書店)
ひとことレビュー
幼少期は無邪気に楽しんでた『親指姫』だけど、今の私には突っ込みどころ満載だった。例えば『親指姫』の女性は、なんで小さい子どもが欲しかったのだろう?可愛いから醜いカエルと結婚するのが可哀想って、親指姫が可愛くなければ同情されなかったのだろうか?カエルがイケメンだったら幸せだとされたんだろうか?などなど、子供じゃないから感じることがたくさんあって、今読んだからこその楽しみや感じるものがあった気がする。今読めてよかった。
「モモ」ミヒャエル・エンデ
あらすじ
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。エンデの名作。
引用元:Amazon.co.jp「モモ」ミヒャエル・エンデ(岩波書店)
ひとことレビュー
最初はひらがなが多くて読みにくいな、ちょっとタイプじゃないかも…と思いながら読み始めたのだけど、モモが登場してからはそんなの気にならなくなるくらい、この物語が気に入ってしまった。時間と人生の豊かさがテーマのなかなかに風刺に富んだ内容なのに、全然嫌味がなく、刺々しい感じもしない。この温かさは児童文学故なのか?無駄なことを排除して過ごすうちに、人生は彩りのない無味乾燥なだけの時間になっていく。何かに成功することや、物を手に入れること、他の人より偉くなること、金持ちになることを人生の目的だと思ってしまう。嫌々ながら求められることをやっている間に、本当に好きなことを忘れてしまい、何をしたらいいのか分からなくなる。この状況は、現代人が陥っているものそのものなのでは?この作品は問題提起はしてくれるけど、現実での解決方法も、自分自身の本当の豊かさが何なのかも教えてはくれない。モモが人の話を聞くように、じっと自分自身の心の声に耳を澄ませなければならないのだろう。おもしろかった。
「女生徒」太宰治, 今井キラ
あらすじ
太宰治の『女生徒』が、ファッションブランドAngelic Prettyなど、乙女心をくすぐる作品で知られるイラストレーター今井キラによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション。
引用元:版元ドットコム「女生徒」太宰治, 今井キラ(立東舎)
ひとことレビュー
月に1冊読むと決めている乙女の本棚シリーズ。絵がとても可愛いので、眺めているだけで素敵な気分になれる。いきなり始まって一人語りが続くので、いまいち状況もストーリーも分からなかった。読み終わって分かったのは、ある女学生の朝起きてから寝るまでの1日を描いた話だったということ。1日の出来事、その時に思ったことなどが徒然と書かれている。思春期の女の子の心情をよく表していると思う。私とは違うけど、理解はできた。瑞々しくて純粋で、泥っとした醜い思春期の心の内。全然好みの話ではなかったけど、心に残った。やはり文豪の作品だからだろうか。
「新訳 サロメ」オスカー・ワイルド(著), 河合祥一郎 (訳)
あらすじ
日本初演から110年。私達は「本当のサロメ」に初めて出会う。
引用元:版元ドットコム「新訳 サロメ」オスカー・ワイルド(著), 河合祥一郎 (訳)(KADOKAWA)
――月夜の晩。エロド王に請(こ)われ、妖艶な踊りを披露したサロメ。王に求めた褒美は美しき預言者ヨカナーンの首だった。少女の激情を描き、男性同性愛の記号(モチーフ)を潜めることで、当時の西欧社会の抑圧を挑戦的に描いた本作は、実はワイルドの抵抗(レジスタンス)!? 仏語原文を忠実に読み解き、見過ごされてきた男達の意外な葛藤を示し、真のドラマ性を見事に新訳! ビアズリー画18点掲載。
ひとことレビュー
原田マハさんの「サロメ」と夕木春央さんの「サロメの断頭台」を読みたいなと思っていたので、せっかくなら原典を…と思って手に取ってみた。が、「サロメ」の原点は新約聖書…。さすがにそこまで遡れない。(と思っていたけど、訳者あとがきで新約聖書の内容についても触れられていたのでありがたかった。)解説概要は知っていたけど…サロメ、なかなかとんでもない女だった。狂気をまざまざと感じた。これはやはり舞台形式で鑑賞した方がおもしろそうだったので、 6月にMETライブビューイングをぜひ観に行きたい。
「桜の森の満開の下」坂口安吾(著), しきみ(イラスト)
あらすじ
桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。
引用元:版元ドットコム「桜の森の満開の下」坂口安吾(著), しきみ(イラスト)(リットーミュージック)
鈴鹿峠に住む山賊は、新しい女房をさらってきた。だが、彼女はどうも他の女たちとは違っていて、彼のことを恐れず、そればかりか……。
坂口安吾の『桜の森の満開の下』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
ひとことレビュー
多分、初めての坂口安吾。美しいタイトルとは違い、ホラーチックな禍々しさのあるストーリーだった。中盤に差し掛かるまでは、まるで自分が山賊になったかのように、美女に魅入られてくるような不思議な感覚になっていたが、それ以降は女が無邪気に行う蛮行に背筋がゾゾっとし続けた。私は素直に桜は美しいと思うし、大好きだけれど、そこに漂う儚さや、美しいが上に感じる恐ろしさ、そこから連想される残忍さも理解できないではない。女はそれらを象徴していたのだろうか。
「黒猫」エドガー・アラン・ポー(著), 斎藤寿葉(訳), まくらくらま(イラスト)
あらすじ
人気シリーズ「乙女の本棚」第35弾は、文豪・ポー×イラストレーター・まくらくらまのコラボレーション!
引用元:Amazom.co.jp「黒猫」エドガー・アラン・ポー(著), 斎藤寿葉(訳), まくらくらま(イラスト)(立東舎)
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
私は狂っているわけではないし、よもや夢を見ているわけでもない。どのみち、明日になれば私は死ぬ。
動物好きで、賢い黒猫を飼う男。ある晩の行いから、少しずつ彼の人生が崩れていく。
ポーの名作が、アンティークのような不思議な魅力を放つイラストで話題の大人気イラストレーターで、本シリーズでは中原中也『詩集『山羊の歌』より』を担当するまくらくらまによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
ひとことレビュー
初エドガー・アラン・ポー。あらすじも確認せずに読んでみたら…ビックリ!主人公がとんでもない奴で、全然共感できない。なのに不思議と物語の中に引き込まれていく。(ただし、猫好きは絶対読んではならない。)そして驚きのエンディング。『これで終わり?!』と思わず叫んでしまった。
「檸檬」梶井基次郎(著), げみ(イラスト)
あらすじ
梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって、鮮やかに現代にリミックス。不朽の名作が、いま新たによみがえる。人気シリーズ「乙女の本棚」の第4弾が登場。
引用元:版元ドットコム「檸檬」梶井基次郎(著), げみ(イラスト)(立東舎)
ひとことレビュー
肺結核で亡くなったことを知っていると、どうしてもこの作品は作者自身を投影したものなのだろうかと思わずにはいられなかった。病気から来るのであろう気鬱さや筋力の低下などが淡々と伝わってくるのに、色彩的にはとても鮮やか。爽やかな香りの、鮮やかな色を持つ檸檬が主題に据えられていて、本人を取り巻く状況とレモンが持つ特性の対比が際立っていた。もしかしたら、自分と違って生命力溢れる明るさに惹かれたのかもしれない。そして、作中に出てくる夜の八百屋が私にもすごく素敵に思えた。絵の灯の感じがすごく素敵で、おとぎ話の中のような感じさえした。
「猫町」萩原朔太郎(著), しきみ(イラスト)
あらすじ
萩原朔太郎の『猫町』が、『刀剣乱舞』のキャラクターデザインなどで知られ、pixivフォロワー21万人超えを誇るイラストレーターしきみによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション。
引用元:版元ドットコム「猫町」萩原朔太郎(著), しきみ(イラスト)(立東舎)
ひとことレビュー
哲学的に見えて実はジャンキーでファンタジックな不思議な作品だった。小難しい言葉が多くてちょっと読みにくく感じたけど、書かれている本質はシンプルなのかもしれない。読んでる時より読み終わって振り返ってる時の方がが面白い気がする。乙女の本棚じゃなければ一生手に取らなかったと思うので、好みではなかったけど普段読まないタイプの作品を読めて楽しかった。
「100分間で楽しむ名作小説 夜市」恒川光太郎
あらすじ
「今宵は夜市が開かれる」。妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場では望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えにして、野球の才能を買った。おかげで野球部のエースとして活躍した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、裕司は再び夜市を訪れる。弟を買い戻すために。
引用元:版元ドットコム「100分間で楽しむ名作小説 夜市」恒川光太郎(KADOKAWA)
ひとことレビュー
少し冷んやりしたいなと思って読んでみた。夏祭りがいつの間にか怪異の世界に通じていて…という設定は違う作品でも読んだことがあるけど、各地にそういう民話とかが残っているのかなと興味深かった。ホラーかと思っていたけど、怖いというより不気味。そして切なかった。結末が妙にしっくりきて、短いのに読み応え抜群だった。おもしろかった。
「高瀬舟」森鴎外(著), げみ(イラスト)
あらすじ
次第に更けて行く朧夜に、沈黙の人二人を載せた高瀬舟は、黒い水の面をすべって行った。
罪人を乗せる高瀬舟の上。弟を殺した喜助の護送を命じられた庄兵衛は、その不思議な様子に興味を持ち、彼に話しかけた。
森鷗外の名作が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、本シリーズでは、室生犀星『詩集『抒情小曲集』より』、小川未明『月夜とめがね』、芥川龍之介『蜜柑』、梶井基次郎『檸檬』を担当するなど幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。
引用元:版元ドットコム「高瀬舟」森鴎外(著), げみ(イラスト)(立東舎)
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
ひとことレビュー
昔教科書で見て題名とあらすじは知っていたけど、未読だったので読んでみた。たぶん初・森鴎外。明治の文豪の作品なのに普通に読みやすくておもしろかったことにビックリした。現代の時代小説を読むのと変わらない感覚で読めて、文学=堅苦しいという固定観念を打ち砕いてくれた。他の作品も読んでみたくなった。
「月夜とめがね」小川未明(著), げみ(イラスト)
あらすじ
人気シリーズ「乙女の本棚」第11弾は小川未明×イラストレーター・げみのコラボレーション!
引用元:Amazon.co.jp「月夜とめがね」小川未明(著), げみ(イラスト)(立東舎)
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
月の光は、うす青く、この世界を照らしていました。
月のきれいな夜。おばあさんの家にやってきた、2人の訪問者。
書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみが小川未明を描く、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
ひとことレビュー
恥ずかしながら、著者のことをこの本を読むまで知らなかった。日本のアンデルセンと呼ばれているそうだけど、それも納得の雰囲気の作品だった。外を照らす月明かりや、手元を照らすランプの灯り、静かな夜に響くノックの音など、五感を使って物語を想像できた。優しい童話といった雰囲気。イラストもその雰囲気に合っていてとてもよかった。月の明るい夜には、不思議なことがあるのかもしれない。
短編小説
「ぶたぶたの本屋さん」矢崎存美
あらすじ
ブックス・カフェやまざきは、本が読めるカフェスペースが人気の、商店街の憩いのスポットだ。店主の山崎ぶたぶたは、コミュニティFMで毎週オススメの本を紹介している。その声に誘われて、今日も悩める男女が、運命の一冊を求めて店を訪れるのだが――。見た目はピンクのぬいぐるみ、中身は中年男性。おなじみのぶたぶたが活躍する、ハートウォーミングな物語。
引用元:Amazon.co.jp「ぶたぶたの本屋さん」矢崎存美(光文社)
ひとことレビュー
ちょっとブルーな気分だったので、気軽読めてほっこりできる安定のぶたぶたシリーズを手に取ってみた。今回は食べ物少なめだったけど、癒された。さすがぶたぶたさん。こんな本屋さん行きたい。ブックカフェ行きたい。
「カフェどんぐりで幸せ朝ごはん」栗栖ひよ子
あらすじ
鎌倉にある「カフェどんぐり」は、ツリーハウスと広々としたガーデンテラスがある素敵なお店。店主のあさひが作る朝ごはんは、お客様にぴったりの一皿だ。学校に行きたくない気分の女子高生には具だくさんの台湾おにぎり、ブラック企業で疲弊したサラリーマンには滋養たっぷりのスープ、夜もバイトをして夢を追う俳優の卵には甘いミルクレープ――。余裕のない心と身体に染みわたる、とびきりの朝ごはんを召し上がれ。優しくて心温まる連作短編集。
引用元:版元ドットコム「カフェどんぐりで幸せ朝ごはん」栗栖ひよ子(KADOKAWA)
ひとことレビュー
どの話もとてもよかった。押しつけがましさのない優しさと、温かくておいしい朝ごはん。とても幸せな気持ちになれた。おいしい朝ごはんを食べると元気になれる。嫌なことが消えてなくなるわけではないけど、もうちょっと頑張ってみようかなと気力がわいてくる。朝ごはんにスープでも作ってみようかなとわくわくした気持ちになれた。
「日曜の午後はミステリ作家とお茶を」ロバート・ロプレスティ
あらすじ
「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」そう宣言しているミステリ作家のシャンクス。しかし実際は、彼はいくつもの謎や事件に遭遇して、推理を披露し見事解決に導いているのだ。取材を受けているときに犯罪の発生を見抜いたり、逮捕された作家仲間のため真相を探ったり、犯人当てイベントで起きた『マルタの鷹』初版本盗難事件に挑んだり、講演を頼まれた大学で殺人事件に巻き込まれたり……。図書館司書の著者が贈る連作短編集!
引用元:版元ドットコム「日曜の午後はミステリ作家とお茶を」ロバート・ロプレスティ(東京創元社)
ひとことレビュー
1話が短くサクサクっと読める。軽く読めるのがいいところだけど、私にはちょっと物足りなかった。夜寝る前の軽い読書などにはいいかもしれない。
その他小説
「宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル」辻村七子
あらすじ
正義とリチャード、そしてみのるが暮らす横浜のマンションに、ヨアキムが逃げてきた。しかしジェフリーとの間には、ケンカもトラブルも起こっていないという。そうして奇妙な共同生活が始まった。日本語を話さない人物との同居に緊張するみのるだが、ヨアキムと過ごす日々は、またみのるの世界を彩り豊かなものにしてくれる。『将来』が自分とうまく結びつかないみのる、正義へと思いを寄せる真鈴、いつも変わらず明るい良太、自分の『夢』をみつけた林くん。正義の旧友・下村晴良やジェフリーたちも彼らの前に姿を現して……? 人と宝石が綴る珠玉の物語、クライマックス前の心温まるひととき。
引用元:版元ドットコム「宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル」辻村 七子(集英社)
ひとことレビュー
シリーズ開始時は想像していなかった展開になっているけど、今回も楽しかった。(もはやミステリーではない気がする…苦笑)すっかり大人になった正義だけど、大学生の頃の猪突猛進な感じが垣間見えて、そこが愛おしかった。大人って外から見えるほど大人じゃないって、みのるくんもいつか知るんだろうな。だんだんラストに近づいてきた感じがする。どんな結末になるか楽しみ。
「サロメ」原田マハ
あらすじ
現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、未発表版「サロメ」についての相談を受ける。
このオスカー・ワイルドの戯曲は、そのセンセーショナルな内容もさることながら、ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。彼の名は、オーブリー・ビアズリー。
マクノイア曰く、「とにかく、世界は知ったわけだ。あのオスカー・ワイルドを蹴散らすほどの強烈な個性をもった若い画家が存在するということを」。
保険会社に勤める病弱な青年・ビアズリーは、1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、ワイルドに見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になるが、その後、肺結核のため25歳で早逝。
フランス語で出版された「サロメ」の、英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、四つどもえの愛憎関係があった……。
退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。
引用元:版元ドットコム「サロメ」原田マハ(文藝春秋)
ひとことレビュー
読むのを楽しみにしていた作品。アートミステリだと思っていたけど、読み進めるうちにドロドロの愛憎劇のようだと判明。体調が悪くて精神的にもブルーだったので、引きずられて落ち込んでしまいそうな今回は途中棄権。原田マハさんの小説は「リボルバー」しか読んだことがなかったけど、こういうドロっとした作風の物語も書くのかと新鮮だった。また時期を見て挑戦したい。
「カフネ」阿部暁子
あらすじ
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。
実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。
引用元:版元ドットコム「カフネ」阿部暁子(講談社)
ひとことレビュー
【弟の死】【離婚】などのキーワードから、読んだら苦しくなると思ってなかなか読めなかった本。読み始めると、意外と凪いだ気持ちで読むことができた。薫子と同年代だから、心情は分かり過ぎるくらいに理解できた。努力ではどうにもできないことがある。それがどんなに理不尽で辛くても、受け入れて生きていくしかない。「そう、思い出した。私は不屈の意志で人生を切り開いてきた女、薫子だ。」そうやって、どん底に落ちてもなお、諦めずに自らの意志で人生を切り開いていく薫子が素敵だった。重いテーマのわりに、読後感は意外と爽やか。不思議な温度感の作品だった。
「太陽のパスタ、豆のスープ」宮下奈都
あらすじ
人生は自分の気持ち一つで変わるんだ!
引用元:版元ドットコム「太陽のパスタ、豆のスープ」宮下奈都(集英社)
結婚式直前に婚約を解消された明日羽(あすわ)。傷心の彼女に叔母のロッカさんが提案したのは“やりたいことリスト”の作成だった。自分の気持ちに正直に生きたいと願う全ての女性に贈る感動の物語。
ひとことレビュー
おいしい話かなと思って読み始めたら、婚約解消された女性が新たな一歩を踏み出す物語だった。 グルグル悩んで一喜一憂して、3歩進んで2歩戻る。『一切れのパン』になるのなら、それはドリフターズ・リストでも何でもいい。心のお守りになるものがあれば、辛い時でも人は何とかやり過ごしていけるのだろうと思った。最初は『?』だったタイトルが、読後意味が分かるとすごく素敵に感じた。
「西荻窪ブックカフェの恋の魔女 迷子の子羊と猫と、時々ワンプレート」菅野彰
あらすじ
ある本を買うと、魔女がどんな恋でも叶えてくれるんだって――。とある恋愛相談をきっかけに、西荻窪駅のコンビニでそんな噂を囁かれるようになったブックカフェの店主・月子。今日も恋に悩めるお客さんが「本」と「魔女」を求めてやってくる。だがもちろん月子は魔女ではなく、恋の魔法も使えない。そこにあるのはこだわりのワンプレートとおいしいドリンクと、いくつものウソだけ。ルールはワンドリンクワンプレートのオーダー。読書をしたり、時々魔女に恋の相談をしたり……。そんなブックカフェで、月子は恋の悩みを「本」になぞらえながら、またひとつウソをつく――。誰にも言えない恋に悩んでいるのなら、噂の「魔女」の店はこちらです。
引用元:Amazon.co.jp「西荻窪ブックカフェの恋の魔女 迷子の子羊と猫と、時々ワンプレート」菅野彰(集英社)
ひとことレビュー
ほっこりおいしい系の話かと思いきや、主人公の本棚のラインナップと同じく優しいだけではない作品だった。現実には苦しいこともたくさんあるけれど、周りには優しい人もいる。苦しさと温かさの同居する、優しい物語。想像していた話とは全然違ったけど、とても素敵な作品だった。苦しみを抱えて頑張って日常を送っている人に贈りたい作品。
「魔女たちのアフタヌーンティー」内山純
あらすじ
“魔女“が住むと噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、冷えたアイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋も上手くいかず、鬱々していた真希は、お茶の奥深さを知り、様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身に向き合っていく――ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。
引用元:版元ドットコム「魔女たちのアフタヌーンティー」内山純(KADOKAWA)
ひとことレビュー
読んでいると紅茶の香りがしてきそうな作品。出てくるスイーツもおいしそうで、こんなお茶会行ってみたいと思わずにいられなかった。アフタヌーンティーという心くすぐられる題材を扱いながら、仕事の悩み、家族の悩み、生き方の悩みなどなどにも触れられていて、つくづく人が抱えているものは表面からでは分からないのだと感じた。だからこそ、分かってほしい相手にはきちんと伝えないといけないんだろうな。続編があったらいいなと思う読後感だった。
「鞠子はすてきな役立たず」山崎ナオコーラ
あらすじ
働かないものも、どんどん食べろーー「金を稼いでこそ、一人前」に縛られない自由な主婦・鞠子と銀行員・小太郎の生活の行方 は!? 金の時代の終わりを告げる傑作小説。『趣味で腹いっぱい』改題。
引用元:Amazon.co.jp「鞠子はすてきな役立たず」山崎ナオコーラ(河出書房新社)
ひとことレビュー
私も立派な役立たずなので、タイトルに惹かれて読んでみた。 働かない人生を生きて、社会に気後れしてしまっている人におすすめしたい本。働いていないことにどこか罪悪感を抱いてしまうことがあるけど、鞠子みたいな生き方もアリなんだなと思うと、気持ちが楽になった。
「夏にあたしたちが食べるもの」ソン・ジヒョン
あらすじ
生をやり直そう。糸をほどきさえすれば何にでもつくり直せる編み物のように。
三十歳を過ぎ、ミュージシャンの夢を諦めた「あたし」。ある日、育ての親であるおばから自分が経営する編み物店の店番をしてほしいと頼まれやむなく帰郷する。
引用元:版元ドットコム「夏にあたしたちが食べるもの」ソン・ジヒョン(クオン)
都会を離れ、希望もやる気も失いつつあった主人公が故郷で見つけたものは。
ひとことレビュー
初韓国文学。淡々と進んでいく感じがいい。とても読みやすかった。「力を抜いてごらん」「ほどけば編み直せるんだよ」そういう言葉が強いメッセージになるのは、韓国が厳しい競争社会だからかもしれない。常に力を入れて頑張っているからこそ、カチコチになる必要はないし、失敗してもやり直せるということにホッとするんじゃないかと思った。分量も少ないし、日本語と韓国語両方が載っているので、韓国語の学習にもよさそう。
「西の魔女が死んだ」梨木香歩
あらすじ
二度と再び、まいの世界が元に戻ることはなかった。
学校に足が向かなくなった少女が、大好きな祖母から受けた魔女の手ほどき。何事も自分で決めるのが、魔女修行の肝心かなめで……。
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
引用元:Amazon.co.jp「西の魔女が死んだ」梨木香歩(新潮社)
ひとことレビュー
昔から気になっていたのに読んでいなかった本。思春期に読みたかった気もするし、今読んでよかった気もする。ジブリの世界観漂うおばあちゃんの家。規則正しく生活する、生活に手間をかける、自然を味わう、外の刺激に惑わされない、何を見聞きし何をするのか自分で選択をする。今の私は『素敵だな、こんな風に生きたいな』と思えたけど、子供の頃だったらそんなに刺さらなかったかもしれない。まいの苦しい気持ち、田舎での暮らし、おばあちゃんの愛情、全てが素敵な作品だった。また読みたい。
「本と歩く人」カルステン・ヘン
あらすじ
老書店員と少女が織りなす現代のメルヒェン
本を愛し、書物とともにあることが生きがいの孤独な老書店員が、利発でこましゃくれた九歳の少女と出会い、みずからの閉ざされた世界を破られ、現実世界との新たな接点を取り戻していく物語。
引用元:版元ドットコム「本と歩く人」カルステン・ヘン(白水社)
老舗の書店〈市壁門堂〉に勤めるカール・コルホフは、特定の顧客にそれぞれの嗜好を熟知したうえで毎晩徒歩で注文の本を届け、感謝されている。カールは顧客たちをひそかに本の世界の住人の名前(ミスター・ダーシー、エフィ・ブリースト、⾧靴下夫人、朗読者、ファウスト博士など)で呼び、自らの暮らす旧市街を本の世界に見立て、そこで自足している。
ある日突然、シャシャと名乗る女の子がカールの前に現れる。ひょんなことからカールの本の配達に同行するようになり、顧客たちの生活に立ち入り、カールと客との関係をかき乱していく……
歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流、そして思いがけない結末を迎えた後はほのぼのとした読後感に包まれる。読書と文学へのオマージュといえる、いわば現代のメルヒェンのような作品。
二〇二〇年の刊行後、ドイツで一年以上にわたりベストセラーの上位を占め、六十万部を記録した。現在、三十五か国で翻訳されている。
ひとことレビュー
序盤はおもしろいと思って読み進めていたのだけど、シャシャがどうにも苦手だった。よく言えばマイペースで無邪気なんだけど、ズカズカ人の心に入ってくる感じがどうも苦手に感じてしまい…。でも、ハッとさせられる言葉がたくさんあって心に残った。シャシャを好きになれる人はきっと楽しめる本だと思う。
「食いしんぼう魔女の優しい時間」三萩せんや
あらすじ
黒木理沙は魔女である。三百年余りの人生で、得意になったことと言えばお料理と人助け。今日は、一人で不安そうにしている女子学生に思わず声をかけた。魔女ばれしないように手助けするのはちょっぴり大変だけれど、大好きな街の、誰かのためになるならば・・・!
引用元:Amazon.co.jp「食いしんぼう魔女の優しい時間」三萩せんや(光文社)
ひとことレビュー
昨日まで読んでいた本が重めだったので、軽いタッチの本を読みたいと思って選んでみた。魔女としてはかなりモダンだけど、おいしそうな料理やゆったりと時間が流れる感じがよかった。優しい雰囲気で癒された。
「透明な夜の香り」千早茜
あらすじ
香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。
元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。
引用元:版元ドットコム「透明な夜の香り」千早茜(集英社)
その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。
「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。
ひとことレビュー
一文字一文字読むごとに香り立つ本。植物や土、雨の匂い。焼きたてのパンの香りや、香ばしさやお茶の香り。こんなに香る小説は初めてだった。人に清と濁があるように、この本にも重たさと軽やかさがある。けれど、読んだ後に残ったこの作品の香りが私は好きだと思った。今年読んでよかった本の上位三位に間違いなく入る作品。
「初子さん」赤染晶子
あらすじ
あんた、きっとうまいこといくで。
あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋の二階で、
初子さんは今日もひとりミシンを踏む。文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」
傑作「うつつ・うつら」に単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を加えた著者の原点となる小説集。子供の頃、一枚の布が人のからだを待つ洋服となるのに魅せられ、洋裁の職人となった初子さん。夢を叶えたはずなのに、かわりばえしない毎日がどうして、こんなにこたえるのだろう。ーー「初子さん」
わて、実はパリジェンヌですねん。京都の古い劇場で赤い振袖姿で漫談をするマドモアゼル鶴子。彼女をおびやかすのは沈黙の客席か、階下の映画館から聞こえてくる女の悲鳴か、言葉を覚える九官鳥か。ーー「うつつ・うつら」
路地にある社員三人の旅行代理店に勤める咲嬉子は、世界中の危険を知りながら今日も世界平和を装う。旅の果てで出会うのは蜃気楼か。すりガラスの窓の向こうに見える日常が蜃気楼なのか。ーー「まっ茶小路旅行店」
生きることのままならなさを切実に、抜群のユーモアをもって描きだし、言葉によって世界をかたちづくり、語りと現実のあわいを問う
引用元:版元ドットコム「初子さん」赤染晶子(palmbooks)
『じゃむパンの日』の著者の原点にして、そのすべてが詰まった小説集。
ひとことレビュー
普段なら読まないタイプの本だけど、SNSで流れてきた感想文に惹かれて手に取ってみた。不思議な雰囲気の1冊だった。どこかのんびりしている世の中の雰囲気と、必死に生きる胸の内。日常の変わらなさと、変わらないことに対する焦り。きっと本当に苦しいのは、劇的な悲劇より、小さな絶望に溢れた日常なのかもしれない。
コミック
「しあわせは食べて寝て待て 1」水凪トリ
あらすじ
持ち込み後、即連載が決定した「しあわせは食べて寝て待て」。免疫系の病気を持っている麦巻さとこ。週4回のパート暮らし。お医者さんから「婚活でも」と勧められたけれど、さとこが決めたのは家賃の安い団地への引っ越し!面倒見の良すぎる大家・鈴さんとその息子・司との交流や、団地ののどかな時間に心身ともに癒やされて…。
引用元:版元ドットコム「しあわせは食べて寝て待て 1」水凪トリ(秋田書店)
ひとことレビュー
ドラマでおもしろそうだと思ったのと、さとこが自分に重なって見えて気になって読んでみた。病気になって、無理も頑張ることもできなくなって、そんな自分に気後れする。すごく分かる。でも、そんな自分でも縮こまらずに生きていいのかもと思えた。持病を抱えて生きている人におすすめしたい漫画。
「よつばと!(16)」あずまきよひこ
あらすじ
静かに移ろいゆく季節、慌ただしく過ぎていく毎日。
夏休みから始まった物語は、ついにクリスマスを目前にする。
ツリーを準備し、自転車の補助輪を取り、山に登り山を下りる……
そして逆上がりの練習に訪れた小学校の校庭で、よつばの前に現れた究極の刺客の正体とは!?少しずつ成長する子供と、相変わらずの大人たち。
引用元:版元ドットコム「よつばと!(16)」あずまきよひこ(KADOKAWA)
ただ流れずに重なり合っていく時間を丁寧に描き、時代に浸透しながら広く深く読み継がれて22周年。
特別編まるごと1話46ページの描き下ろしを含む、全256ページの大ボリュームでおくる4年ぶりの新刊!
ひとことレビュー
読みたい読みたいと思っていて、ようやく読めた。今回のメインイベントは山登り。よつばよりとーちゃんの方がしんどそうなのは、大人になった今はよく理解できる。よつばの表情や行動が本当に可愛くて、ニコニコしながら読んだ。トゲトゲした心も丸くなる。癒された…。
「しあわせは食べて寝て待て 2」水凪トリ
あらすじ
築45年、家賃5万円。たまにおいしいごはんつき。持病を持っている麦巻さとこは、デザイン事務所で週に4回のパート中。引っ越し先の団地で知り合った大家・鈴さんと、何かと面倒を見てくれる料理番・司と知り合って、少しずつ元気を取り戻していきますが?
引用元:版元ドットコム「しあわせは食べて寝て待て 2」水凪トリ(秋田書店)
ひとことレビュー
1巻を読んだ時ほど『共感の嵐!』といった感じではなかったけど、約束の前日まで体調次第で行けないかもと気にしたり、体調がすぐれなくて気分が落ち込んだりするさとこの気持ちはとてもよく分かった。気軽に約束ができなかったり、以前の自分が普通にできていたことができなかったりする小さな不便と小さな辛さが積もっていくと苦しくなるんだよなぁ。病気は一生付き合っていくものだけど、さとこに幸せになってほしい。
エッセイ
「今日の人生」益田ミリ
あらすじ
ただただむなしいとき、おいしいものにであえた日、年齢を感じる瞬間、町で出会った人、電車の光景、そして肉親との別れ。
2コマで終わる「今日」もあれば、8ページの物語になる「今日」もある。
「今日の人生」の積み重ねが私の人生…。
描き下ろしを加え、「みんなのミシマガジン」の人気連載「今日の人生」4年分が一冊に。
引用元:版元ドットコム「今日の人生」益田ミリ(ミシマ社)
ひとことレビュー
人生にはクスッとする日もムスッとする日もある。小さな幸せを感じられる日もあれば、心がジクジク痛む日もある。 益田ミリさんはそんな人生を描くのが上手だなと思う。そして、小さな心の棘の痛みを和らげる術を持っている人だと思う。『人生、いいことだけじゃなく、悪いこともそりゃあるよね。そんなもんだよね。』という気持ちにさせてくれた。決して超ポジティブではないのに、読んだ後元気になれる本。
「精選女性随筆集 須賀敦子」須賀敦子(川上弘美 編)
あらすじ
文春文庫創刊50周年記念 精選女性随筆集シリーズ第11弾!
イタリアを愛し稀有な人生を歩んだ彼女の、魂の旅路を辿る名随筆あらゆる感情と丁寧に接し、言葉という品格をまとわせる。
そんな須賀敦子の、深く、しなやかな知性がここに象られている。
――ヤマザキ マリ
須賀敦子の文章は、不思議だ。
ものの匂いも色も音も、
まるで目の前で再現されているように、
ありありと感じられる。
――川上弘美・まえがきより1960年代、イタリアでコルシア書店の仲間たちと運命的な出会いがあった。
引用元:版元ドットコム「精選女性随筆集 須賀敦子」須賀敦子, 川上弘美(編)(文藝春秋)
最愛のペッピーノと結婚、霧の街ミラノに暮らす。
知り合った人々との邂逅を慈しみ、優しい眼差しと誠実さに溢れる独自の表現で、
多くの人々に愛されるエッセイを紡いだ。
まだ海外渡航が珍しい時代、果敢に道を切り開いた著者の名随筆。
ひとことレビュー
何気なしに読み始めたけれど、これが1953年に単身ヨーロッパに渡って生きた女性の話なのだと認識すると、尊敬せずにいられなかった。戦時中から高等教育を受けられた環境は、たしかに恵まれてもいたと思うけれど、バイタリティがすごい。戦後数年でこうやって世界へと羽ばたいて、自分の人生を切り拓いて生きた女性がいたことに、とても勇気をもらえた。
「今日の人生2 世界がどんなに変わっても」益田ミリ
あらすじ
へこんだ気持ちにゆっくりと空気が入っていく。
深呼吸を忘れていた『今日の人生』(8万部突破!)から3年半。この間の「日々」に、書き下ろし「ポーランドごはん」を加えた待望の第2弾!
忘れてしまいそうななにげない日々が再び生き返る。奇跡のようなコミックエッセイが誕生。
引用元:版元ドットコム「今日の人生2 世界がどんなに変わっても」益田ミリ(ミシマ社)
ひとことレビュー
1巻目が面白かったので、読んでみた。こんな日もあるよねという日常が描かれているコミックエッセイ。駅のホームで青年が三口で食べたサンドイッチがおいしそうだったり。カフェで隣になった人の話に突っ込んだり共感したり。神保町で食べたホットケーキや、六花亭で初志貫徹せずに食べてしまったチーズホットケーキ。ヒールの高い靴を履くと気持ちいいけど寄り道する気は失せたり。大人気の映画を観て、全然面白くない時に世間と距離を感じたり。どれも誰にでもあることで、素通りしている日常。リさんの日常を通じて「ああ、私の日常も愛しいな」と思えた。
「ももこの世界あっちこっちめぐり」さくらももこ
あらすじ
ももこが帰ってきた! バルセロナ、バリ、サンフランシスコ、パリ。世界中を股にかけた珍道中の数々。抱腹絶倒の旅エッセイ!
引用元:版元ドットコム「ももこの世界あっちこっちめぐり」さくらももこ(集英社)
ひとことレビュー
タイトル通り、さくらももこさんが世界をあっちこっち巡って書いたエッセイ。 書かれたのはもう30年ほど前で今とは情勢が違うけど、ももこ節が懐かしくておもしろい。『清潔で適温で治安の良いところ』という旅行先の条件が、さくらももこさんらしくていい。私はサバイバル能力が高い方ではないので、さくらももこさんの条件は苦笑いしながらもすごく理解できる。自分の常識を破られることも旅の醍醐味だけど、快適に旅ができるならそれもそれでいいのではないかと思ったりもした。久しぶりに他のエッセイも読みたくなった。
「行った気になる世界遺産」鈴木亮平
あらすじ
はじめての旅行記、書きました。行ってないけど。--- 世界遺産に詳しいことでも知られる俳優・鈴木亮平が、熱い想いをめぐらせながら自ら絵・挿絵を描き下ろし、妄想爆発で文章も全て書き下ろした前代未聞の<旅行記>が完成!この本を見て読むだけで、世界遺産を旅した気分になれる夢のような1冊。これを機会に、いままで知らなかった<人類共通の宝物>の数々を、鈴木亮平とともに味わってみませんか? 圧巻の絵とオリジナル紀行文が、あなたを未知なる世界遺産旅へと導いてくれます。雑誌『プラスアクト』での連載に新たな挿絵や記述等も加え、計288ページにも及ぶ大ボリュームで堂々完成!
引用元:版元ドットコム「行った気になる世界遺産」鈴木亮平(ワニブックス)
ひとことレビュー
実際は行っていない旅行について書いたエッセイ。 もうこの時点でおもしろい。俳優で語学も堪能で、世界遺産に詳しくて、文章も絵も書けるなんて『なんて多才なの!』と思わずにいられない。そしてこんなに生き生きと描いているのに、全部妄想…。すごい(笑)。文章も素敵だけど、絵が本当に素敵だった。世界遺産の魅力がよく伝わる絵で、写真より美しく感じるほどだった。世界遺産を通じて、人間の負と正の両方を感じさせられた。街も人も生きているから、変わらずにはいられない。変わらない姿を残すことだけが歴史を伝えることではないのだろう。
「ごはんが楽しみ」井田千秋
あらすじ
「さて、今日は何食べよう。」 ツナチェダーチーズ、たまごサンド、苺大福トースト――朝の訪れを彩るパンたち。近所で出会った「職人の店」のとびきりおいしいパスタ。熱々餃子をお酒で流し込む、最高の週末。特別なブランチは、クレープをテーブルいっぱいに並べて。きれいなお菓子缶に好きなおやつをぎっしり詰める。お気にいりのかわいいカップ。新しい生活に向けて、ダイニングテーブルを新調する――。
『家が好きな人』で愛される井田千秋が初のエッセイ漫画で描くのは、たくさんの「食べる楽しみ」。あたたかくて、生活の手ざわりを感じるおいしい雑談。さあ召し上がれ。
引用元:版元ドットコム「ごはんが楽しみ」井田千秋(文藝春秋)
ひとことレビュー
まさにタイトル通り、ごはんが楽しみになるコミックエッセイ。全てがおいしそう。いろいろサンド食べたい。お皿可愛い。読んでいたら、気合い入れて朝ごはんを作りたくなった。おいしいごはんがあると思うと毎日幸せだ。そして、それを自分でも作れると知ると生きる自信になる。ほっこりできて、生きる力をもらえる本だった。
「お砂糖ひとさじで」松田青子
あらすじ
小さなことへの喜びや楽しみ。
それこそが、自分。メアリー・ポピンズの映画に出てくる歌「お砂糖ひとさじで」。そこでは、小さな工夫で日常がどれだけ楽しくなるかが歌われる。ひとさじのお砂糖で、苦い薬も飲めるようになる――そんなふうに気持ちを軽くしてくれる、魔法の呪文のようなエッセイ。お気に入りのアイテムやちょっとした発見、ずっと変わらず好きなこと、新たに好きになったもの、時には疑問や怒りも。あらゆるもので日々は織り成されている。
引用元:版元ドットコム「お砂糖ひとさじで」松田青子(PHP研究所)
『PHPスペシャル』の好評連載を書籍化。
ひとことレビュー
タイトルと装丁に惹かれて手に取った本。冒頭でメアリー・ポピンズの話をしてきたから、丁寧な暮らしをするオシャレな感じを思い描いていたけど、ありのままの著者の生活を描いた共感性の高い作品だった。キラキラ憧れの気持ちで読みたいと思っていたので『ちょっと違う…』と思ってしまったけど、飾らない日常はおもしろかった。憧れより共感したい気分の時におすすめのエッセイ。
「今日の人生3 いつもの場所で」益田ミリ
あらすじ
大人気シリーズ、待望の第3弾、刊行決定!!!
人生には、何もしなくていい時がある。
ぼんやりしないほうがもったいない。私たちが日々生きていることの証しが詰まった、宝箱のような一冊。
引用元:版元ドットコム「今日の人生3 いつもの場所で」益田ミリ(ミシマ社)
ひとことレビュー
小さなことで落ち込んだり腹を立てたりして『私ってダメだなぁ』と思っていたのが、読んでいるうちに『まぁいいか』と思えた。クスっと笑えたり、日頃のモヤっを共感したり。ミリさんのエッセイは、肩の力を抜く効果がある気がする。今日、読めてよかった。
『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』森下典子
あらすじ
毎日がよい日。雨の日は、雨を聴くこと。五感で季節を味わう歓び。
今、この時を生きていることの感動を鮮やかに綴る。お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。
引用元:Amazom.co.jp『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』森下典子(新潮社)
失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。
がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。
「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる……
季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。
ひとことレビュー
まず、40年も続けていることがある森下典子さんが、とても素敵だと思った。分からなければすぐに検索サイトやAIが答えてくれる世の中にいて、私たちは分からないままに過ごすことや、一見意味がないことに時間を使うという経験をせずに生きている。でも、分からないまま続けることで得る気づきもきっとあるのだと思う。それは時間をかけて経験することでしか、きっと得られない。タイパやコスパなどを気にしていたら得られない知見なんだろうなと思った。内容は全然違うけど、ミヒャエル・エンデの「モモ」と訴えていることの真髄が同じような気がした。日日是好日。どんな日だって楽しむことができる。もう少し年齢を重ねてからの方が、しみじみと実感できそうな気がする。
「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」ジェーン・スー
あらすじ
「女子会には二種類あってだな」「ていねいな暮らしオブセッション」「私はオバさんになったが森高はどうだ」……誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題……etc.)から、恋愛、結婚、家族、老後まで――話題の著者が笑いと毒で切り込む。〝未婚のプロ〟の真骨頂。講談社エッセイ賞受賞作。
引用元:版元ドットコム「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」ジェーン・スー(幻冬舎)
ひとことレビュー
発売当初から気になっていたのに読み損ねて、今になって読んでみた。30代後半の今読んだからこそ、共感できることがたくさんあった。 独身女性は同志に出会ったような気分になるだろうし、既婚女性はあったかもしれないもう一つの人生を垣間見た気分になれる本。女性には女性の生きづらさがあって、女だからというだけで悔しい思いをすることがある。でも、男性にも男性の生きづらさがあって、男だから背負わされる苦しさがある。 ズバッと切り込んで言いたいことは言うけど冷静に自分を分析するところや、好き嫌いはあっても他者を否定しないところが素敵だと思った。三浦しをんさんの解説もおもしろかった。
「大人の東京ひとり散歩 いつもの街をもっと楽しむ」鈴木伸子
あらすじ
気ままに歩いて、ときどき乗って、「好き」を求めてどこまでも。
いつもよりわがままに街を歩いて、とっておきの東京を見つけよう!石畳の路地を極める神楽坂そぞろ歩き、夏目漱石・永井荷風の足跡をたどる文豪散歩、人形町・浅草・日本橋の下町洋食で孤独のグルメ体験、建物の魅力も堪能する美術館めぐり、東京の水辺を訪ねて心をゆっくり浄化、都電に乗って昭和の街へ──。
引用元:版元ドットコム「大人の東京ひとり散歩 いつもの街をもっと楽しむ」鈴木伸子(大和書房)
「好き」と「好奇心」の赴くままに踏み出せば、「自分だけのとっておきの東京」を見つけるひとり散歩が始まります。
まち歩きのプロが、自分テーマと寄り道で楽しむ大人のソロ散歩体験とプランを紹介。読むだけで楽しくて、きっといますぐ出かけたくなるお散歩エッセイ20篇!
ひとことレビュー
タイトルの通り、大人におすすめの東京ひとり散歩を紹介した本。簡単な地図がちょっと載っているだけなので、土地勘のない人は自分で調べながら読まないとうまく街並みを思い浮かべられないかもしれない。いろんなお店や場所が紹介されており、その町の簡単な歴史紹介などもあるので、東京を散歩したい人におすすめの本。今の私にはあまりピンとこなかったけど、もう少し年齢を重ねてからの方が楽しめる気がした。
「とるにたらないものもの」江國香織
あらすじ
とるにたらないけれど、かけがえのないものもの。
引用元:版元ドットコム「とるにたらないものもの」江國香織(集英社)
輪ゴム、レモンしぼり器、ヨーグルト、石けん、りぼん…etc. 日常のなかの、ささやかだけど愛すべきものたちにまつわる記憶や思い。やわらかな言葉で綴る絶妙なショートエッセイ60編。(解説/佐々木敦子)
ひとことレビュー
江國香織さんのエッセイを読むと、自分の日常が少し特別なものになったような気になる。江國さんの言葉で綴られる日常が素敵に見えて、そこにちょっとお邪魔した自分の日常も、見る人から見れば素敵に見えるのかなと想像できるようになるからかもしれない。何かを素敵だと思えるうちは、私の精神は健やかでいれてる。『「けり」という言葉』が特におもしろかった。
「こんがり、パン」津村記久子, 穂村弘など
あらすじ
パリッ。さっくり。ふわふわ。じゅわぁ。シンプルなのも、甘いのも、しょっぱいおかずパンもバラエティ豊かなパンはいつもあなたのそばにある! 今日はどれにしようかな。パン好き必読のおいしい41篇。
引用元:Amazon.co.jp「こんがり、パン」津村記久子, 穂村弘など(河出書房新社)
ひとことレビュー
全パン好きにおすすめしたいエッセイ集。執筆者がこれでもかというくらい豪華。パン好きあるあるや、クスッと笑える話もあって、読んでるだけでパンを食べた気になる。いや、パン屋に駆け込みたくなる。でも、ただおいしい話だけではなく、戦中戦後を過ごした世代の作品も載っていて、パンに感じるノスタルジーに共感することは難しかったけど、心に響くものがあった。「パンを踏んで地獄に堕ちた娘」なんかは、現在の自民党政権に刺さりそう。
「ぱっちり、朝ごはん」小林聡美, 阿川佐和子, 東海林さだおなど
あらすじ
和食派? それともパンとコーヒー派? たまにはパンケーキ、台湾ふうに豆乳? 朝ごはん大好きな35人のとっておきエッセイ。
引用元:Amazon.co.jp「ぱっちり、朝ごはん」小林聡美, 阿川佐和子, 東海林さだおなど(河出書房新社)
ひとことレビュー
朝ごはんをテーマにしたエッセイを集めた短編集。作家やエッセイストたちが書く朝ごはんのおいしそうなことといったら。どうして朝ごはんってこんなに特別なんだろう。理想のランチやディナーは思い浮かばないけど、理想の朝ごはんはいくつか思い浮かぶ。朝ごはんを外で食べたり、手をかけて作ったりすると、特別な気持ちになる。初めて池波正太郎さんの文章を読んだけど、とてもおいしそうだった。他の作品も読んでみたい。
「今日は、これをしました」群ようこ
あらすじ
編み物、動画鑑賞、新聞定期購読、掃除用具の買い替え、写真集を眺める、マスク作り……家の中でも近所でも、楽しみや喜びは、いくつになっても見つけられる。無理をせず、無駄をせず、彩りある日常のためのヒント凝縮エッセイ集。。
引用元:版元ドットコム「今日は、これをしました」群ようこ(集英社)
ひとことレビュー
「かもめ食堂」や「パンとスープとネコ日和」などの小説は好きだけど、ちょっとエッセイは合わなかった。勝手にほっこり系の暮らしのエッセイだと思っていたので、率直で忌憚のない意見に驚いてしまったのかも。
『「違うこと」をしないこと』吉本ばなな
あらすじ
「違うこと」とは、
引用元:版元ドットコム『「違うこと」をしないこと』吉本ばなな(KADOKAWA)
“その人の生き方の中で、今ここでするべきではない”こと。
→→「なんか違う。」その直感がそう教えても、義理とかしがらみ、習慣に縛られて、我慢したり、そんな風に思う自分を責めたりしていませんか。自分を生きるって、むずかしいこと。これをすれば幸せになれるとか、これをやめないと不幸になるとかではありません。自分を生きるためには、まずは自分に正直であること。本来の自分を生きるには違うことをしないことが大切なのです。
その生き方のヒントがこの本にはあります。文庫化にあたり、書下ろしも充実。新たに25問、読者からの質問にばななさんが答えます。文庫版おわりにも書下ろし収録。
ひとことレビュー
吉本ばななさんの小説は好きだし、テレビとかで見る為人も好きだけど、このエッセイはスピリチュアル色が強い感じがして私には合わなかった。でも、これこそが「違うこと」をしないことなのだと思う。人がいいと言っていても、自分にしっくりこないならそれは自分には「違うこと」なんだろう。そう思って本を閉じた。
「祖母姫、ロンドンへ行く!」椹野道流
あらすじ
祖母と孫娘の、笑って泣ける英国珍道中!!
正月の親戚の集まりで英国留学の思い出話を披露した孫娘(著者)に、祖母が「一度でいいからロンドンに行きたい、お姫様のような旅をしたい」と告げたことから、一族総出で支援する5泊7日の豪華イギリス旅行が決定! だが、そもそも著者が留学で培ったのは「行き当たりばったり体力勝負の低コスト海外滞在」ノウハウで、高齢の祖母をお姫様のようにもてなす旅とは真逆のスキルだ。資金面こそ親族の全面フォローがあるが、慣れないツアコン(秘書)役を任命された孫娘の心には不安しかない。
引用元:版元ドットコム「祖母姫、ロンドンへ行く!」椹野道流(集英社)
しかし、いざ現地に到着してみれば……大英博物館、ロンドン塔、ハロッズにフォートナム&メイソン、ロンドン三越にオリエント急行、5つ星ホテルのおもてなし、そして憧れのアフタヌーンティー……初めての祖母とのふたり旅は、楽しみもトラブルも山盛りで毎日が刺激的だ。果たして著者=《秘書孫》は、強くてキュートな《祖母姫》を満足させることができるのか?
頑固で優雅な祖母姫の名言続出! 底抜けにおもしろく、やがてホロリとする――著者がまだ「コムスメ」だった頃の、「自己肯定感」にまつわる極上エッセイ!!
ひとことレビュー
控えめに言ってとてもよかった。笑って、泣けて、時々ハッとさせられる。そんな素敵なエッセイ。ちょっと元気がない時に読んだけど、読み終わった時には元気になれた。 自分事だととんでもなく大変だけど、祖母姫様とてもおもしろい。そして素敵。『大事にされて当然』という自意識や自信は図々しく思われがちだけど、それってとても大事なのだと気付かされた。私も努力して、自信を身につけて、自分なりの審美眼や美意識のある人になれたら素敵だなと思った。読めてよかった。また読みたい。
「美しいものを見に行くツアーひとり参加」益田ミリ
あらすじ
美しいものを見ておきたい。40歳になった時、なぜかそんな気持ちになりました。北欧のオーロラ、ドイツのクリスマスマーケット、フランスのモンサンミッシェル、赤毛のアンの舞台・プリンスエドワード……。一人での海外旅行は不安だけれど、ツアーなら大丈夫。一度きりの人生。行きたい所に行って、見たいものを見て、食べたいものを食べるのだ。
引用元:版元ドットコム「美しいものを見に行くツアーひとり参加」益田ミリ(幻冬舎)
ひとことレビュー
家族、お金、仕事などなど行けない理由はたくさん挙げられるけど、『えいや!』って奮い立たせて行ってみたかった所へ行ってみる。行くと絶対に大変なことはあるけど、写真や動画だけでは感じられなかった温度や匂いや空気を感じて、心が動く。嫌なことがあったり、大変な思いをしたり、疲れたりと『もういいや』なんて旅行中は思っても、帰ってみると『楽しかったなぁ』ってずっと心に残る。私も行きたかった場所に行きたくなった。
「きれいなシワの作り方 淑女の思春期病」村田沙耶香
あらすじ
思春期なんて、とっくに卒業したと思っていたのに…⁉
引用元:版元ドットコム「きれいなシワの作り方 淑女の思春期病」村田沙耶香(文藝春秋)
30歳を過ぎたころから起こる、さまざまな「身体の変化」や「心の揺れ」にとまどいつつも向き合う日々――「大人の思春期病」をテーマに、大好きな女友達とおしゃべりするように書きとめたエッセイ。
女性誌「anan」で連載し、多くのアラサー女子の共感をよんだ初エッセイ集の文庫化。
ひとことレビュー
タイトルに惹かれて読んでみた。文庫本が発行された当時の著者と同じくらいの年齢なので、共感するところがたくさんあった。(服の趣味が変わって着る服がなくなったり、化粧品の値段をパートナーに隠したり…。笑)女友達みたいな作品だなと思った。内面が正直に語られていて共感できて楽しい。でもそれと同時に、傷口に触れられるようでちょっと痛い。愚痴った後のようにスッキリとザラッとが入り混じった読後感だった。
「常識のない喫茶店」僕のマリ
あらすじ
「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」
――そんな理念が、この店を、わたしを守ってくれた。失礼な客は容赦なく「出禁」。
女性店員になめた態度をとる客には「塩対応」。
セクハラ、モラハラ、もちろん許しません。ただ働いているだけなのに、なぜこんな目にあわなければならないのか。
治外法権、世間のルールなど通用しない異色の喫茶で繰り広げられる闘いの数々!
狂っているのは店か? 客か?
あらゆるサービス業従事者にこの本を捧げます。喫茶×フェミニズム――
引用元:版元ドットコム「常識のない喫茶店」僕のマリ(柏書房)
店員たちの小さな抵抗の日々を描く、溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ!
ひとことレビュー
あらすじと表紙に惹かれて手に取ってみた。読んでビックリ、なかなかパンチのある本だった。溜飲が下がる痛快なお仕事エッセイだとどこかで目にした覚えがあったけど、私にはその痛快さがとげとげしく感じてしまい、ページをめくると心が重たくなってしまった。理不尽なことでストレスが溜まって叫び出したいような気分の時には、たしかに痛快に感じておもしろく読めるのかもしれない。
「考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール」益田ミリ
あらすじ
暮らすとしたらどの家に住みたいかを想像しながら散歩したり、色々なカフェを訪れて名物のシナモンロールを食べ比べしたり。トラムで観光地を巡り、デパ地下でお惣菜を買う。夜はホテルの机で日記を書く。通りを歩く人々をぼんやり眺めながら考える。時間とか、人生とか、自分について。食べて歩いて考えるフィンランド一人旅を綴ったエッセイ。
引用元:版元ドットコム「考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール」益田ミリ(幻冬舎)
ひとことレビュー
フィンランド愛がとんでもなく刺激される1冊。今すぐにフィンランドに行きたくなる。好きな場所を何度も旅行するのも、なかなか素敵だなと思った。何度か通ううちに自分の場所が出来そう。とりあえず近いうちにシナモンロールは買わねば。
暮らしに関する本
「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」ミニマリストしぶ
あらすじ
物も情報も、あふれかえっている現代。そんな中、本当に豊かな人生を送るために、自分にとって必要最小限の物を持つ「ミニマリスト」という生き方が広く知られるようになりました。「物では幸せになれない」ことや、大切な物だけを携え、身軽に生きることの素晴らしさに、多くの人が気づいたのです。
しかし、ミニマリストになろうと行動に移してみると、
・何から始めたらいいかわからない
・無駄なものにお金を使って後悔する
・物を減らしても、時間が経つとリバウンドしてしまう
・少ない物だけに囲まれて暮らしているのに、なぜか満たされない
・厳選したはずなのに、「手放す→また買う」のループに陥っているなど、あきらめるには十分なほど、さまざまな壁にぶつかります。
不要な物を手放し、身も心も軽くするためにミニマリストをめざしたはずなのに、どうしてこのような事態に陥ってしまうのでしょうか。それは、本当に必要な物、何が自分にとって大切なのかがわかっていないからなのかもしれません。実は、多くのミニマリストたちも、たくさんの挫折や失敗を重ねてきました。そこで本書では、100人のミニマリストに取材し、ミニマリストたちが何年もかけてたどり着いた「本当に必要な物」を集めました。そしてあの有名メーカーから隠れた名品まで、アイテムごとに「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」という理由を解説。そのアイテムがミニマリストに支持されるストーリーがわかると同時に、通読することで、ぼくたちが「物を手放し、そして何を持ち続けたのか」が明らかになっていきます。もうミニマリズムに飽きたり、途中であきらめたりする必要はありません。自分にとって大切なものを知っている、真のミニマリストになるためのルートを短縮するための道案内として、この本を使ってもらえたらうれしいです。
引用元:版元ドットコム「ぼくたちは、なぜこれを選ぶのか」ミニマリストしぶ(サンクチュアリ出版)
ひとことレビュー
ミニマリストこだわりのアイテムを紹介した本。断捨離をしてから、長く持てる物を持ちたいなと思うようになって読んでみた。 選ばれたアイテムも興味深かったけど、物を選ぶ視点が面白い。「これのここが好き!」と全ての持ち物に言えるくらい愛着が持てるようになりたいなと思った。
「世界一居心地のいい部屋の作り方」toka
あらすじ
パートナーと2人暮らしをするために、実家から新しい部屋に引っ越しをして、ゼロから部屋作りをスタートしたtokaさん。ゆったりとくつろいだり、カフェ気分でお茶の時間が楽しめるリビング。リビングとの統一感を持たせながら、使いやすさにこだわったキッチン。気持ちが自然と前向きになる、お気に入りに囲まれた仕事スペース。毎日を心地よく過ごせる空間を少しずつ作り上げました。無理のない仕組みで、いつも片付いたきれいな部屋をキープ。YouTubeでも披露しているやさしいタッチの自作イラストや「おいしそう!」と評判のtokaさんレシピから繰り返し作っている定番おかずや、簡単スイーツも紹介しています。
引用元:版元ドットコム「世界一居心地のいい部屋の作り方」toka(KADOKAWA)
ひとことレビュー
部屋作りの参考に読んでみた。 著者なりのこだわりのある部屋が素敵だった。そして、その素敵さが現実離れしていない点がまたよかった。SNSで見る家は広いスペースがあったり、潤沢な資金力を感じたりして、参考になるというより憧れて見る感じだけど、tokaさんの家は頑張ればまねできるかも…と思わせてくれるところが魅力的だった。でも、結局は自分が何に囲まれて暮らせば幸せか知っていることが大事なのだと思う。
「おたのしみ歳時記」杉浦さやか
あらすじ
季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事。
人気イラストレーター・杉浦さやかさんがスケッチする折々の暮らし。野の花でカジュアル生け花、梅シロップ作り、雨の日のおしゃれ、おうちビアガーデン、まんまるお月見会、小さなもようがえ、簡単クリスマスリース作り……
凝ったことはできないけれど、ちょっとの工夫で頑張りすぎずに四季を楽しみたい。
引用元:Amazon.co.jp「おたのしみ歳時記」杉浦さやか(ワニブックス)
なんでもない日がちょっと“とくべつ”になる12か月を楽しむ暮らしのアイデア。
ひとことレビュー
季節を楽しんで暮らしているのが素敵だった。イラストもとても可愛いくて、見ているだけでテンションが上がる。一気に読んでしまったけど、ひと月ごとに『今月はこんなことしたいな』とゆっくり眺めたい本。初めて杉浦さやかさんの本を読んだけど、ファンになった。楽しかった。
「北欧の心地よい暮らしと55の小さな幸せ」tanuko
あらすじ
YouTubeチャンネル「猫と北欧暮らし tanuko」で人気のスウェーデン在住著者が、日々の暮らしや北欧流の豊かな生活の知恵をお届け。心を動かされた現地の習慣や価値観、日々の愉しみ、シンプルだけど豊かに暮らす美意識、自然の恵みなどを、温かみのある写真とエッセイで綴ります。食器やインテリア、フィーカ(=おやつ)の楽しみ方、北欧ごはん……など、日本の生活や日常にも取り入れやすいアイデアも紹介。カバーイラストは、スウェーデンを代表するデザイナーユニット、ベングト&ロッタ氏による特別描き下ろしです。
引用元:版元ドットコム「北欧の心地よい暮らしと55の小さな幸せ」tanuko(KADOKAWA)
ささやかなのに心豊か。シンプルなのに幸せに満ち溢れる日々。そんな、Lagom(=ちょうどいい)で心地よい暮らしのエッセンスが詰まった一冊となっています。
ひとことレビュー
私の大好きな動画配信者のtanukoさんの書籍。本があることを知らなくて、見つけた時は慌てて手に取った。スウェーデンという国にどっぷり浸かって暮らしを楽しんでいるのがすごく素敵だった。スウェーデンに馴染む努力をしつつ、創意工夫で日本の懐かしいも味わう。ご本人からすればキラキラした感情よりも、ないから工夫して作っている感じなのだろうけど、その逞しさがキラキラして見えて素敵だった。「この地に踏みとどまっていたい」という言葉に海外生活の大変さと楽しさが詰まっている気がした。日本にいる時は憧れだった場所でも、住めば苦しいことはたくさんある。嫌になったり、悔しくて涙するようなこともあるだろうけど、自分で決めたからという意地や、そこで出会った優しさや素晴らしさがない交ぜになって出てきた言葉なんだろうなと思った。私も誰かの暮らしを羨むのではなく、自分自身の暮らしを素敵にしていきたい。
「北欧、暮らしてみたらこんな感じでした 幸せな国・デンマークでの気ままな生活」日暮いんこ
あらすじ
北欧と聞いて何を思い浮かべますか? 素敵なインテリア? 大自然?……でも実際に移住して待っていたのは、「ゆるくて、頑張らない暮らし」でした!
・昼も夜も、カフェインを気にせずコーヒーを麦茶のようにがぶ飲み。
・敬語がないので、先生や上司もフレンドリー。
・誕生日は、学校や職場に、自分で自分のバースデーケーキを持参する。
・金曜日はお菓子の日。私にとっては「グミを買いまくる日」。
・仕事はあくまで人生の一部。16時には帰宅し、プライベートを大事にする
「ほっこり」はもちろん、「へぇ~」「クスッと笑える」……それがリアルな私の毎日です。家でのんびり過ごす時間、友人とのカフェでの会話、時に感じる文化の違い…移住して6年、たくさんの発見がありました。
引用元:版元ドットコム「北欧、暮らしてみたらこんな感じでした 幸せな国・デンマークでの気ままな生活」日暮いんこ(大和出版)
日本生まれ・日本育ちだからこそ伝えたい「ガイドブックにはない、幸福度の高い暮らしを送るヒント」を、写真&イラストとともにたっぷり紹介します!
ひとことレビュー
クサクサした気分の時に読んだら、読み終わる頃にはほっこりできた。ちょっと適当な動物のネーミングや、かなり奇抜な25歳独身者への習慣などなど、クスクス笑わせてもらった。そして、そんなに無理して頑張らなくてもいいじゃないという気分にさせてもらった。うまくいかなくてダメだったと自分を責めるより、そんな時もあるよねと受け入れて切り替えて目の前にある幸せを大事にする。自分を削って生きるより、自分が心身健康でいられるように生きていきたい。
「おうちを楽しむマイルーティン 普通の日が愛おしくなる暮らしのヒント&とっておきレシピ100」toka
あらすじ
YouTubeチャンネル登録者数37万人!
今いちばん真似したいVlog、
tokaさんのおうち暮らしが一冊になりました。・卵かけごはんいろいろ
・朝のおやつ作り
・可愛いを愛でる会
・楽しむためのスキンケア
・“おうちホテル”の計画作り etc.暮らしを楽しむために心がけていることや
お気に入りのレシピ、部屋作り、手仕事まで、
小さなときめきが見つかる1日の過ごし方を紹介。実家暮らし、6畳の部屋でも心地よく。
引用元:版元ドットコム「おうちを楽しむマイルーティン 普通の日が愛おしくなる暮らしのヒント&とっておきレシピ100」toka(ワニブックス)
忙しい毎日でも、自分に優しく、丁寧に大切に。
おうち時間を楽しむヒントが満載です。
ひとことレビュー
自分で自分のテンションを上げる方法をたくさん持っていて素敵だなと思った。自分が『素敵だな』『なんかテンション上がるな』って思えるのは大切なことだと思う。私も自分のお気に入りをコツコツ増やしていきたい。朝映画館、朝カフェ、やりたいな。
『マイ・ヒュッゲ・ホーム 「癒やしの空間」のつくり方』マイク・ヴァイキング
あらすじ
北欧デンマークのヒュッゲな暮らしから学ぶ「幸せをデザインする」ヒント。
こころ豊かな時間の過ごし方。心がやすらぎ、大好きな人とつながり、自分らしくいられる住まいとは――?
引用元:版元ドットコム『マイ・ヒュッゲ・ホーム 「癒やしの空間」のつくり方』マイク・ヴァイキング(三笠書房)
ひとことレビュー
エッセイ的な本かと思っていたら、ヒュッゲについて学術研究なども交えて説明する説得力のある本だった。『ヒュッゲって何?』というきちんとした説明を求めている人におすすめ。安心できる空間を作るために必要なものが具体的に書かれているので、とても参考になる。目指せ、ヒュッゲなお家!
「暮らしのヒント集」暮しの手帖社
あらすじ
まいにちの暮らしを美しくする469の工夫とアイデア。新しくて、初々しく、素直である美しい暮らしを送るための、ちょっとした工夫や発見、そしてささやかな心持ちを、書き記した言葉の数々。
引用元:版元ドットコム「暮らしのヒント集」暮しの手帖社(暮しの手帖社)
ひとことレビュー
日々暮らしていく中で、こうだったら素敵だなと思うことや、面倒くさくて先延ばしにしていること、意識していなくて行き届いていないことなどに気付かされる本だった。ハッとしたことを週に一つ、月に一つでも実行すれば、きっと今より素敵な暮らしができるに違いない。本棚に置いて、時折読み返したくなる本だった。
『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』マイク・ヴァイキング
あらすじ
ヨーロッパから火がついて、世界各国で大ベストセラー!!
「ヒュッゲ」とはデンマーク語で、
「心地よさ」「人とともにいるときに感じるぬくもり」
「不安のない状態」を表すことば。「キャンドルをともして、コーヒーを飲む」
「気のおけない友だちと集まって、部屋で映画をみる」
「シェアできる料理を持ち寄って、おしゃべりする」
「シンプルだけど着心地のよいセーターや靴下をそろえて、温まる」……心ときめく、小さな幸せをつくる方法。
引用元:版元ドットコム『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』マイク・ヴァイキング(三笠書房)
ひとことレビュー
以前読んだ『マイ・ヒュッゲ・ホーム 「癒やしの空間」のつくり方』が癒しの空間を作る具体的な方法にフォーカスしていたのに対し、この本はもう少し精神性に焦点を当てて、どういう時に幸せを感じるのかについて書いている。昨今は時短やタイパが求められがちだけど、ゆっくり時間をかけてプロセスを楽しむ生き方って素敵だなと読みながら思った。何を、どれだけ持っているかより、誰と、どんな時間を過ごすのかの方がきっと幸せを感じる上で重要なんだと改めて教えられた。ヒュッゲに興味のある人におすすめの本。
『「お金持ち」が知っている いつも片づく部屋づくり』広沢かつみ
あらすじ
整理収納アドバイザー」として、2000軒以上の片づけに関わってきて気づいたこと。それは、お金持ちの部屋には共通点がある、ということでした。部屋とお金の深い関係とは。「玄関に足を踏み入れれば、その家の収入とか生活レベルは、だいたい予測が付けられます。裕福な生活をしているご家庭は、片づけ方にも特徴があるからです。家そのものは飛び抜けて広くないケースでも、品物の要不要を的確に理解して、余計なものが散らかっていません。逆に生活に苦労しているご家庭は、不要な物まで買いためています」と言う著者が、「お金持ちの部屋の特徴」「から「具体的な片づけ術」までアドバイス。片づけノウハウを身に付けつつ、お金持ちマインドも身につくので、知らないうちにお金が貯まるというれしいおまけ付きの1冊です
引用元:版元ドットコム『「お金持ち」が知っている いつも片づく部屋づくり』広沢かつみ(青春出版社)
ひとことレビュー
家をもう少し使いやすいように変えていきたいなと思っていたので、どうせ片付けるならお金持ち思考に近づきたいなと手に取った本。ちょっと話を単純化していたり、主語が大きくなっていたりする気もするけど、部屋を片付けることが収入面に反映されるというのは共感できる。部屋は整っていた方が家事の労力が少なくてすむし、無駄な物を買わずに済むし、何より気持ちもいい。部屋を片付けたからといって即座に収入が増えるわけではないだろうけど、この本に書いてあることをひとつでもやれば、確実に今より気持ちのいい暮らができると思う。
「家が好きで」小川奈緒
あらすじ
家時間を充実させたい人、インテリアともの選びの視点を知って参考にしたい人、必読!
「いつからこんなに家が好きになったのだろう――」
無類の家好きの著者によるルームツアーさながらのエッセイ
照明/チェア/テーブル/収納/障子/窓/調理道具/食器/インテリア雑貨 etc.『自ら手を動かして、好きな空間をつくりあげていく作業が、理屈抜きで楽しい。』
引用元:版元ドットコム「家が好きで」小川奈緒(技術評論社)
機能美と繊細さが調和するリビング、理にかなった配置のキッチンまわり、整理された仕事部屋など、家で過ごす時間を充実させる私的愛用品とのストーリーに、「家トレを続けるコツ」「家事スイッチのいれ方」暮らしの工夫まで盛りだくさんの1冊です。
ひとことレビュー
こだわって選んだ家具や日用品がとても素敵だった。一気に読むよりも、パラパラめくったり、写真を眺めたり、ゆっくり時間をかけて読んだ方が楽しめそう。我が家に当てはめるのはあまり現実的ではなかったけれど、素敵だな〜とほわほわできた。
「イギリス人の部屋はなぜ物が多くても素敵なのか」飯沼朋子
あらすじ
すべてのインテリアの悩みは「足すこと」で解決する
引用元:版元ドットコム「イギリス人の部屋はなぜ物が多くても素敵なのか」飯沼朋子(飛鳥新社)
英国流ロジカル・インテリア術で、誰でも簡単にプロのようなおしゃれな部屋がつくれる!
「足す」ことで、心地よさと豊かさを生む新しい模様替えの方法を伝授します。インテリアの写真も豊富に掲載していて、私好みの部屋ができるワーク&カラーチャート付き
ひとことレビュー
自分の好きを軸に、足し算で部屋をまとめるための本。どうレイアウトするのか、何を足すのかなど具体例で説明してくれてすごく親切だった。いわゆる一般的なインテリアの本では配色の割合を守ることや素材を統一することなどが説かれているけど、色や素材を頑張って統一しなくてもいいと言われたのは初めて。素敵な部屋を作るには、テイストを決めて買い直さないと無理なのでは?と思ったこともあるけど、この本を読んで、すでにあるものを使いながら、自分らしさのある素敵な部屋にできると知れて嬉しかった。
自己啓発本
「着こなしで美しくなる35の習慣」大塚りえこ
あらすじ
ファッションを通じてシンプルにリッチに生きる!着替えるのは服ではなく人生!!延べ6000回以上の講座、3000名以上の人生を変えてきた著者がレクチャーするファッションで人生を変える魔法の習慣
・ショップに入っても、似合う服が見つからない!
・女友達と会うと、自分の着こなしに自信がなくなる
・手持ちの服は、妥協した服・無難な服ばかり
・服も靴も、ショッピングが本当にストレス(涙)
・着たい服はあるが、他人の目が気になって着られない
・着たい服があっても、自分に自信がなさすぎて気後れするそんな悩みをもつ「ファッション迷子」「自分探し迷子」の女性たちへ。本書はあなたの人生を変える1冊です!
引用元:版元ドットコム「着こなしで美しくなる35の習慣」大塚りえこ(Clover出版)
ひとことレビュー
ファッションからシンプルリッチに生きる習慣を説いた本。ピンクが好きなら似合うピンクを探せばいいという、著者の『好きを諦めない姿勢』が素敵だった。毎日自分が何を着たいのかさえ私は分かっていないけど、お気に入りの服を毎日着れたらハッピーだなと思う。お気に入りの服をワードローブに揃える、それだけでも努力が必要なのだなと改めて思った。



kindle unlimitedの対象作品だから、会員なら追加料金なしで読めるよ!



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「好きなことだけで生きる」ドラ・トーザン
あらすじ
年を重ねるほど、女の人生には「好き」が必要になる。
引用元:Amazon.co.jp「好きなことだけで生きる」ドラ・トーザン(大和書房)
好きなこと、好きな人、好きな場所、好きなもの。
いくつ答えられますか?
ひとことレビュー
『好きなことだけやりなさい!』というよりは、『人生は有限なのだから、好きでもないことに時間を割くのはもったいない。他人軸の評価より、自分の好きな気持ちに素直になって生きた方が幸せだよ』という内容の本だった。序章の質問がすごくいい。これにパッパと答えられる人はこの本は読まなくていいと思う。だけど、自分の好きなものが分からない人、好きでも嫌いでもない物や人に囲まれて過ごしている人、好きなものを選ぶ勇気が持てない人は、感じるものがある気がする。もう10年近く前の本なので、少し今とは違うかなという部分もあるけど、取り入れたい部分もあった。とりあえず、本棚にある「ポケット詩集」を読み返して、好きな詩を思い出したい。
「続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート」Emi
あらすじ
マイノートは心の貯金通帳。
今、書かないともったいない!仕事も家庭も!
マイノートで目の前の景色が変わり始める!約2千名が参加!
引用元:Amazon.co.jp「続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート」Emi(大和書房)
大人気の「マイノートのつくりかた」レッスンを行うEmiさんが、
自身のマイノートの書きかた&使いかたを全公開!
ひとことレビュー
Voicyで素敵だなと思ったEmiさんの著書。私もここ1年ほどマイノートをやっているので、参考にしたいと思って読んでみた。「そうそう!」と共感できることや、「私もそうしてればよかった!」とこれから取り入れたいことも書かれていて、充実した気持ちで読了することができた。もっとこまめに心が動いたことをノートに書き出したくなった。そして今、すごくミニプリンターが欲しい。自分の心の貯金をもっと増やしていきたいな。
「揺れ動く今 みつけたい わたしの真ん中」Emi
あらすじ
どんどん変化し、揺れ動いていくときだから、
引用元:Amazon.co.jp「揺れ動く今 みつけたい わたしの真ん中」Emi(大和書房)
〝今〞感じていることを、
〝今〞発信することの大切さを感じています。
答えは自分の中にある、
結局答えは自分の真ん中。
自分のことは自分にしかわからない、
だから自分で見つけていこう。
ひとことレビュー
Emiさんが40歳を目前に出した本。私の40代に近づいてきて、どんな40代になりたいかを考えたくて手に取った。朝の過ごし方、健康のこと、家のことなどなど、今の私にドンピシャな話ばかりで読みながら頭が高速回転。今気持ちよく生きていくために何が必要か、そのために何を変えればいいかを考えるいい機会になった。そして、これから素敵に歳を重ねるために今何を経験する必要があるのかも考えさせられた。すぐに変えられる部分もあれば、時間をかけて積み重ねが必要なこともある。少しでもありたい自分、理想の暮らしに近づくために、できることから変えていきたい。
『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』MIZUKI
あらすじ
たとえば、このようなお悩みはありませんか?
・自分に何が似合うのか、どんなふうになりたいのかわからない
・SNSを見ているうちに、自分の容姿への自信がなくなってきた
・おしゃれな人のマネをしても、なぜかしっくりこない
・美容に関する情報が多すぎて、疲れてしまっているキレイになるために必要なのは、「センス」と「美学」です。
引用元:版元ドットコム『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』MIZUKI(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
好きなものや長所から自分軸である「美学」を見つけて、その美学を体現するための「センス」を磨く。
そうすれば、自分だけの理想の姿にどんどん近づいていきます。
習慣化するためのアクションリストや、自分を深掘りするワークも盛りだくさん。
この1冊で、「自分なりのキレイ」を手に入れましょう。
ひとことレビュー
外見を垢抜けさせたい人にもおすすめだけど、内面に芯が欲しい人にもおすすめの本。キレイになるためにはセンス(表現する力)と美学(内面にある指針)が大事だと述べられていて、とても分かりやすかった。キレイになるには努力が大事。でも、先日読んだ「暮らしのヒント集」という本に書いてあって「新しいことをはじめるときは、何かひとつ習慣になっていることをやめましょう。人はそんなにたくさんのことはできませんから。」という言葉も思い出した。私が努力できる量には限りがあるから、著者ほどキレイになるための努力はできないけれど、自分なりの美学を持ってなりたい自分を目指したいなとは思う。私にできる範囲の努力で(笑)
『「ひとり時間」のススメ』中山庸子
あらすじ
自分らしいスタイルを持っている、気ままに行動する愉しみを知っている、新しい恋もひとりから始まる・・・。いい人間関係や恋愛も「ひとり時間」を大切にすることから生まれるのです。
引用元:版元ドットコム『「ひとり時間」のススメ』中山庸子(KADOKAWA)
ひとことレビュー
いい女になるにはひとり時間が大事ですという内容の本。私はひとり時間が大好きなので、『一人でお店に入ってごはんを食べるって気まずいものなの?!』と驚いてしまった。少し時代を感じる気がして初版の発行年を確認したら、2008年だった。おひとり様が普通になったのは2000年代のようなので、それで感じ方が違ったのかもしれない。
『「1日1つ」で人生が変わる 幸せメンタルをつくる100チャレンジ』まゆ姉
あらすじ
仕事で失敗ばかりしてしまう。人と上手に関われない。すぐネガティブになってしまう。苦手な人をうまくかわせない。自分の見た目が大嫌い……上手に生きられない自分が大嫌い!
「私がうまくいかないのは、努力が足りないからだ」そう思っていませんか?
だからもっと頑張る――のは、やめましょう。
多くの人が自分を変えるために、人生を好転させるために、大きな目標を掲げて努力をしています。しかし挫折してしまって余計に自分が嫌になるという負のループに陥っている人をたくさん見てきました。
すでにたくさん頑張ってきているあなたがすべきこと。それは実は本当に小さくて簡単なことなのです。小さな小さな積み重ねが人生を大きく変えてくれます。例えば今これを読んでいるとき、口角が下がっていませんか?
まずは口角を上げてみましょう! 小さなチャレンジですが、人に与える印象が変わり、周りの人の反応が変わります。無理にでも笑うと楽しくなり、思考が変わります。本書は、このくらい小さくて簡単だけど、まるで魔法のように人生を変える力があるチャレンジを100個集めました。
引用元:版元ドットコム『「1日1つ」で人生が変わる 幸せメンタルをつくる100チャレンジ』まゆ姉(KADOKAWA)
ぜひまずは1日1つ、試してみてください。どこから始めても構いません。気分に合うものだけをやっても構いません。
ただし、1つでもやったら必ず自分を目いっぱい褒めるのがルール。
100日後のあなたを、ぜひ楽しみにしてくださいね。
ひとことレビュー
最近気分が落ち込みがちなので読んでみた。著者のテンションがちょっと私とは合わないなと感じることもあったけど、『口角を上げる』『ネガティブ発言の後に「でも〜」を付け加える』『近くの自然スポットに出かける』『完璧主義より最善主義』などなど、なるほどと思うことや、取り入れたいことが書かれていて気分を持ち直す参考になった。ネガティブ思考の人や、もっと頑張らなきゃと張り詰めている人におすすめしたい本。
「年齢を重ねるのが楽しみになる フランス流のもの選び」Katie
あらすじ
20代で欧州企業に就職。その後、日本とフランスを行き来する生活から、YouTubeでフランス流シンプルシックな暮らしについて発信をしているKatie(ケイティ)さん。
中でも、フランスで学んだ「本当に自分のスタイルに合ったものを、長く大切に使う」「使い込んだものにこそ魅力がある」といった考え方や美学が、今のスタイルのよりどころになっているそうです。何を選んでいいか分からない、買っては手放すの繰り返し、いくら買っても満足感が無いといった悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
引用元:版元ドットコム「年齢を重ねるのが楽しみになる フランス流のもの選び」Katie(KADOKAWA)
そこから脱し、流行や情報に振り回されることなく、自分らしく一緒に歳を重ねていくことが楽しみになるような、自分だけの名品と出合える方法を紹介していきます。
ひとことレビュー
『フランス流』という言葉に弱く、本棚を眺めていて惹かれて手に取った本。ちょっとフランス贔屓なところもあるけど、なりたい自分をイメージして欲しいものリストを作り、そのアイテムが似合う生き方をするという考え方が素敵だなと思った。そして20代の頃に思い描いた自分になれていると言えることがすごいと思った。改めて自分について考えてみると、なりたい自分のビジュアル的なイメージが全然湧いてこない。それに、20代の頃思い描いていた大人になれてるとは決して言えない。40歳になるまでに、なりたい自分のイメージが持てるようになりたいと思った。
「フランス人の40歳からの生きる姿勢」ミレイユ・ジュリアーノ
あらすじ
世界37か国、300万部大ベストセラー「フランス人は太らない」の一流パリジェンヌ最新刊は、アンチエイジングな生き方
引用元:Amazon.co.jp「フランス人の40歳からの生きる姿勢」ミレイユ・ジュリアーノ(大和書房)
毎日、ちゃんと鏡を見てる?
おしゃれを手抜きしない
多少のシワは歓迎する
髪型だけで5歳若返る
メイクは薄いほど美しい
こっそり体を動かす
遊ぶことに罪悪感を持たない
太りたくないなら「魔法の朝食」を
年をとらないパワーフードを知ってる?
確実に、あと数十年も生きるのよ
笑いとセックスに年齢制限はない
さあ、今から何をする?
ひとことレビュー
40歳を前に、残りの人生のために40代からすべきことについて考えたくて読んでみた。前向きに歳を取るために著者が気をつけていること、実際にやっていることなどが書かれている。内容としては至極当たり前で新しいことが書かれていたわけではないけど、それを実践しているのがすごい。健康的な食事、適度な運動、鏡をしっかり見て今の自分と向き合うこと、自分のスタイルを持つこと、キレイであることを諦めないことなどなど。若さを追い求めるのではなく、成熟した大人の女性を目指して生きたいと思った。
『「一セットの服」で自分を好きになる』あきやあさみ
あらすじ
服は、なりたい自分。毎日、違う服を着なくていい。
一年3セットの服で生きる、人気スタイリストが伝授する、
服を味方にして人生を動かす方法心を満たす服がひとつあれば、自信を持って生きられる。
引用元:版元ドットコム『「一セットの服」で自分を好きになる』あきやあさみ(幻冬舎)
●新しい服よりも必要なのは「全身鏡」。外出先で自分にガッカリしなくなる
●服を「買えない人」も「買いすぎる人」も実は「決められない」ことが原因
●手持ちの靴、バッグ、アクセサリーで「自分のナンバーワン」を決めてみる
●気に入ったものは「持ってるだけ」でもいい
●自分にとっての「意外な服の試着」が未来を変える
●服選びとは「自分を大切にする」こと…
「自分に必要な服」「自分の可能性を広げる服」が見つかる一冊。
ひとことレビュー
自分を好きになり、自信を持つ1セットを作るための方法が書かれた本。ルンルンになれる服や自信をくれるバッグって確かにある。そう考えると、最強の1セットが作れたら最強の自分になれそう。いろいろ参考になることが書いてあったけど、私に一番刺さったのは靴→鞄→アクセサリーの順に決めてから、それに合う服を選ぶという考え方。なるほど、確かにそれなら雰囲気迷子にならなさそうだと感じた。最近は何が自分に合うのか、持ち合わせでどうコーディネートするか悩むことが多かったけど、1つ指針を得られた気がする。
「感性のある人が習慣にしていること」SHOWKO
あらすじ
情報があふれる現代で、「流されずにいる」ことは簡単ではありません。
引用元:Amazom.co.jp「感性のある人が習慣にしていること」SHOWKO(クロスメディア・パブリッシング)
「トレンドを追って服や小物を買う」
「口コミを参考にして、観る映画、読む本、行くお店を決める」
「みんなが見ているテレビ番組や動画を見る」
流行に敏感なことは、決して悪いことではありません。
でも、そういった他人軸でものごとを決めるのではなく、
「自分に似合った洋服を着こなしている」
「その人らしいインテリアや小物に囲まれている」
「人が知らない自分だけのお気に入りを持っている」
「熱中できる趣味や嗜みを持っている」
そんな「自分らしい」生き方をしている人に、憧れていたりはしないでしょうか。
目に見えない価値を感じ、正解のないことを選び抜ける力こそ、「感性」です。
でも、この「感性」は、特別な人だけが持ち得るものではありません。
「観察する」「整える」「視点を変える」「好奇心を持つ」「決める」
この5つの習慣によって、身につけられるものなのです。
日々の暮らしをすこし変えるだけで、しぜんと「感性」が養われる。
そして、自分らしく生きるための「ものさし」を手にいれる。
その方法を、本書ではお伝えします。
ひとことレビュー
書いてあること自体は素晴らしかったけど、残念ながら私にはあまり刺さらなかった。でも、『自分が話すことに気持ちよくなっていると感じたら、話すのをやめる 』『やらないことリストを作る』『自分100年史を作る』など取り入れたい習慣もあった。また別のタイミングで読めば刺さるのかもしれない。
「わたしの”ちょうどいい”モノ選び 買い物がラクになるマイルールの見つけかた」Emi
あらすじ
「これでいい」ではなく、「これがいい!」
自分だけの買い物ルールが見つかれば、好きなモノだけに囲まれた暮らしが実現します。
オンラインでの買い物が増えている今、後悔しない買い方のコツがわかる。
“すぐマネしたいことばかり!”と大人気のレッスンが待望の書籍化!
著書累計52万部突破・整理収納アドバイザーEmiさんの最新刊。●もしものときにもガス火で使える炊飯鍋
引用元:版元ドットコム「わたしの”ちょうどいい”モノ選び 買い物がラクになるマイルールの見つけかた」Emi(集英社)
●朝時間を助けてくれるメイクパレット
●ゴミを減らすモノ選び等々…
Emiさんの今のモノ選びのルールや愛用品も満載!
ひとことレビュー
買い物をした後に良かった点、悪かった点、どうしてそれを買うことになったか、次に活かすことを書き出すというのがよかった。また、これから買いたいものに関しても、欲しいポイントを具体的に3つにまとめるというのも買い物迷子を解消するのにいいと思った。過去を振り返ったり欲しい物のポイントを実際に書いてみると、家具や雑貨、家電などの買い物は得意だけど、洋服に関しては自分の欲しいの基準があいまいなことが分かった。だから洋服を買うのが難しいのかと納得。Emiさんの本は読んでいるとやる気が出てきて好き。別の本も読んでみたい。
『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』ロッコ
あらすじ
日本人クリエイターがフランスに移住して「感性」を見つめ直したきっかけは、「言葉」にあった!
「とっておきを普段使いするの」「あなたに足りないのは赤い口紅と笑顔ね!」「太陽の光を浴びる。大切なことよ」……本書では、感性を磨いて「人生のクオリティ」を高める100の言葉を紹介します。
引用元:版元ドットコム『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』ロッコ(大和出版)
ひとことレビュー
きっと好きだろうと思って手に取ったけど、今の私にはあまり刺さらなかった。著者が言われた言葉を中心に紹介しているのだけど、その言葉から思ったことは書かれていても、そこから著者自身の生活がどう変化したか(変化させたか)があまり見えなかったからかもしれない。
「お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック」小林直子
あらすじ
おしゃれはお金で解決できることも事実。けれど、21世紀を生きる私たちに必要なのは「チープシック」の技術です。
この本でお伝えするのは、限られた予算の中でお金を賢く使って、あなたの心を動かすような服を自分で選ぶことができるようになるための方法論。
自分の理想と現実のギャップは、数多くの買い物の失敗を生み、「服はたくさん持っているのに着る服がない」という状況を生んでいます。
チープシックを始める前にやらなくてはならない自分を知るための12のワークや、メリハリをつけてお金を使うアイデア、さらにはチープなものを着ていてもおしゃれに見せるための注意点など、
すぐに取り入れられる提案が満載。おしゃれに関して、大量の情報があふれている今、「着たい服がない」という多くの女性たちを救う、「永遠のおしゃれ=チープシック」の指南書です。
引用元:版元ドットコム「お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック」小林直子(KADOKAWA)
ひとことレビュー
お金をかけずにおしゃれできたら最高だなと思って読んでみた。何のためにおしゃれをするのか、どんな時におしゃれに見せたいのかなど、自分なりのおしゃれの目的が問いかけられていた点がよかった。また、【いいものを自分が買える金額で買う】【平均的にお金をかけるのではなく、おしゃれに見せたい部分にお金をかける】などは参考になった。安く済ますのではなく、予算の範囲内で選び抜かれた良い物を持つ=チープシックということみたい。ただ、『◯◯すればオッケー!』という内容ではないので、自分で考えて答えを見つけないと意味がない。結局のところ、おしゃれになるにも努力が必要なんだと再認識させられた。
「いつも機嫌がいい人の小さな習慣 仕事も人間関係もうまくいく88のヒント」有川真由美
あらすじ
自分が気持ちいいことを毎日行うと、人にもお金にも好かれるようになる。
引用元:版元ドットコム「いつも機嫌がいい人の小さな習慣 仕事も人間関係もうまくいく88のヒント」有川真由美(毎日新聞出版)
ベストセラー作家が教える、幸せをつかむ過ごし方。
人を変えるのは、小さな習慣の力です。
私たちが一瞬一瞬、積み重ねていく言葉や行動は、心の習慣になっていきます。
この本では、「いつも機嫌がいい人」になるための、だれでもカンタンにできる小 さな習慣を集めてみました。
「いつも機嫌がいい人」というのは、心を明るくしようとする習慣がある人です。
それは、ほんのちょっとしたこと。
この本のなかから「これできそう! 」と心に響くものから始めてください。
今日からできるカンタンな習慣を決めて、やってみませんか?
ひとことレビュー
正直、新しさがあるわけではないけれど、確かになと思わせる内容。どれも小さな習慣なので、取り組みやすそう。でも、ピンと来たものを意識して取り入れるだけで、日常が変わりそう。私は【ゆっくり丁寧にを意識する】【どうにもならないことは手放してどうにかなることに注力する】を意識していきたいと思った。
ノンフィクション
「サピエンス全史 上:文明の構造と人類の幸福」ユヴァル・ノア・ハラリ
あらすじ
ホモ・サピエンスが文明を築き、世界を制覇したのはなぜか? 人類の誕生から狩猟採集、農業革命を経て歴史の統一まで描く、巨大な物語。世界二五〇〇万部のベストセラー!
引用元:Amazon.co.jp「サピエンス全史 上:文明の構造と人類の幸福」ユヴァル・ノア・ハラリ(河出書房新社)
ひとことレビュー
年末から読み始めてようやく読み終わった。人間を生物学的に考察する話が好きなので、認知革命(特に言語のところ)はワクワクしながら読んだ。長いスパンで人類を眺めると、古代ローマ人でさえ身近に感じる。サピエンスは、宗教や社会制度や法律などの『神話』を信じることで、効率的に巨大な協力関係を築いてきた。人間の社会秩序は、他の動物のようにDNAに組み込まれたものを基にしているわけではないから、不安定で無限大なんだろう。人類がいつまでたっても互いに分かり合えない理由を垣間見た気がする。
「ゴッホのあしあと」原田マハ
あらすじ
生前一枚しか絵が売れず、三七歳で自殺したフィンセント・ファン・ゴッホ。彼は本当に狂気の人だったのか? その死の真相は?アート小説の第一人者である著者が世界的謎を追う。フランス各地に残されたゴッホのあしあとを辿り、努力家でインテリ、日本に憧れ続けた「人間・ゴッホ」の魅力を再発見。旅のお供にも最適な名解説。
引用元:版元ドットコム「ゴッホのあしあと」原田マハ(幻冬舎)
ひとことレビュー
ゴッホのあしあとを原田マハさんの視点で追った本。ゴッホの絵は好きだけど、ゴッホの人生を辿るのは苦しい。「たゆたえども沈まず」を読みたかったけど、苦しそうでまずはノンフィクションから…と思って読んだんだけど、「たゆたえども沈まず」を先に読んだ方が楽しめた気がする。あと、もう少し作品の写真があると嬉しかった。好きだけど詳しいわけではないので、自分で調べながら読むのがちょっと大変だった。
「ラノベ古事記 日本の建国と初国シラス物語」小野寺優
あらすじ
日本最古の歴史書「古事記」をラノベ風に現代翻訳した、大人気の「ラノベ古事記」の新作がついに登場!!
引用元:版元ドットコム「ラノベ古事記 日本の建国と初国シラス物語」小野寺優(KADOKAWA)
本書では古事記の上中下巻からなるシリーズの中で、日本建国が書かれた「中巻・天皇記」の前半部分を
読みやすく笑いあり涙ありのドラマティックな内容へと翻訳しています。
また、『ラノベ古事記』に書かれた『原文』の対応箇所も分かるようになりました!
神様の国造りの軌跡を分かりやすく記した地図や解説図も収録し、パワーアップした1冊に。
読み終わったときには、あなたも神様と日本の歴史が大好きになっているはず!!
ひとことレビュー
古事記の中間は民俗学ミステリーや古代史ミステリーなどでよく出てくるので、『この話はこれか!』と読むことができておもしろかった。古代史が分かりやすくなるので、読んでよかった。
「水中考古学 地球最後のフロンティア」佐々木ランディ
あらすじ
溺れるほど面白い、水中考古学の世界へようこそ。
・坂本龍馬のいろは丸は銃を積んでいなかった?
・海に沈んだイカリから蒙古襲来の神風の進路が判明?
・湖に沈む一隻の釣り舟はキリストの舟だった?
・沈没船から見つかったオーパーツは世界最初のコンピューターだった?水中に沈む沈没船や遺物から歴史を塗り替える発見が相次ぐ。
まだ見つかっていない遺跡も多く、
まさに地球最後のフロンティアといえる。しかし、世界に冠たる海洋国家の日本は水中考古学の分野では後れをとっている。
貴重な水中遺跡が充分に保護されず失われていく現状を憂い、立ち上がったのが「海のランディ・ジョーンズ」こと佐々木ランディだ。水中考古学の魅力と価値を伝える使命感で筆をとり、
書き連ねた魂の玉稿。「水中考古学者は財宝の夢を見ない。どんな財宝よりも面白いことが水中には眠っているからだ。人類の歴史を解き明かす鍵が君を待っている」――著者
「日本人なら水中考古学」と叫びたくなる知的探求の世界へ、いざゆかん。
引用元:版元ドットコム「水中考古学 地球最後のフロンティア」佐々木ランディ(エクスナレッジ)
ひとことレビュー
水中考古学を、実際の発掘物や自身の体験を交えて紹介する入門書。個人的な好みの問題で「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う」の方が好きだったけど、蒙古襲来の話などはとてもおもしろかった。『水中考古学って何?』と興味を持っている人におすすめの本。
「ラノベ古事記 日本の英雄と天翔ける物語」小野寺優
あらすじ
日本最古の歴史書「古事記」をラノベ風に現代翻訳した、大人気の「ラノベ古事記」のシリーズ第3弾!!
本書では古事記の上中下巻からなるシリーズの中で、日本建国が書かれた「中巻」後半の「英雄篇」を読みやすく笑いあり涙ありのドラマティックな内容へと翻訳しています。悲劇のヒーロー「ヤマトタケル」の日本をつなぐ物語に
引用元:版元ドットコム「ラノベ古事記 日本の英雄と天翔ける物語」小野寺優(KADOKAWA)
元祖できる女・神功皇后のパワフルな国外遠征など!!
日本最古のヒーローたちの笑いあり涙ありをまとめた豪華な1冊!!
ひとことレビュー
今回は古事記中巻の後半編。ヤマトタケルや神功天皇など古代史の有名人物大集合!功績を何となく知っているだけだったので流れを知れてよかった。この神話の裏には様々な史実が隠れていて、そこには敗者の歴史や勝者の策略なんかもきっとあって、そこを読み取れるようになるととてもおもしろいだろうなと思う。でも、人物の相関関係も複雑だし、ストーリー仕立てじゃなないと前後関係も意味不明で理解できなかっただろうから、このシリーズがなかったら古事記は難しくて挫折していただろうな。学術的な正確さは置いておいて、このシリーズで概要を知れてよかったと思う。
「古生物学者、妖怪を掘る」荻野慎諧
あらすじ
鬼、鵺、河童、一つ目入道……。誰もがよく知るあの妖怪は、じつは実在した生き物だった!? 遺された古文献を、古生物学の視点から〝科学書〟として読み解いてみると、サイエンスが輸入される以前の日本の科学の姿がほの見えるだけでなく、古来「怪異」とされてきたものたちの、まったく新しい顔があらわれる──。科学の徒が本気で挑む、スリリングすぎる知的遊戯!
引用元:版元ドットコム「古生物学者、妖怪を掘る」荻野慎諧(NHK出版)
ひとことレビュー
民俗学ミステリーや「遺跡発掘師は笑わない」シリーズの影響から妖怪や古生物に興味が湧いたので読んでみた。古事記などに登場する怪異や民話に出てくる妖怪などについて生物学的に説明するのかなと思っていたのだけど、科学的根拠が希薄に感じられてどうも納得できず…。文書に出てくる特徴などから『この怪異はこの生物でないか』と推察するのはおもしろいけど、机上の空論のように感じてしまった。また、語り口調が独特で、かつ話が脱線しがちで、私には分かりにくかった。脱線話も楽しめる人にはおもしろい本だと思う。
「眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話」井田仁康
あらすじ
昨今、地理的条件から政治を分析する「地政学」が注目を集めています。国土の形や立地、隣国との位置関係や気候などから、政治的・軍事的な影響を研究する学問で、世界情勢を紐解くうえで欠かせない考え方といえます。
実は、地理は政治だけでなく、経済にも大きく関わっています。
一見繋がりが見えにくい地理と経済の話ですが、・インドでIT産業が特に発展したのはなぜ?
・天然資源に恵まれたアフリカがなかなか成長できなかったのはなぜ?
・中国やインドに続いて今後さらに伸びていく国はどこ?
・中東で大量の石油が採れるのはなぜ?これらはすべて「地理」で説明ができます。
引用元:版元ドットコム「眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話」井田仁康(日本文芸社)
今の世界情勢からこの先世界がどう動いていくかまで、世の中の流れがわかるようになる「経済地理学」が面白く学べる一冊です!
ひとことレビュー
2024年発行なので新しい情報について「へぇ」と楽しめるし、昔習った内容を簡単にアップデートできていい。でも、広く浅くな感じで大部分は中学レベルの話なので、知識のある人には物足りないと思う。地理の話をするなら、どこかに世界地図をつけてくれたらいいのになと読みながら思った。
「モネ 庭とレシピ」林綾野
あらすじ
こだわりの巨匠のあまりに完璧な終の棲家!
お気に入り料理を再現、レシピ21点掲載<収録作品>
モネ家の庭の小道、ジヴェルニー/梨と葡萄/七面鳥/藤/薔薇/黄色いアイリス/睡蓮/菊 など19作品<再現レシピ>
引用元:Amazon.co.jp「モネ 庭とレシピ」林綾野(講談社)
ネギとジャガイモのスープ/農家風ニンジン/ポークチョップのフォワイヨ風/牛肉の直火焼き/タラのブイヤベース/栗のガトー/グリーンケーキ など21点
ひとことレビュー
モネの作品がカラーで見れるし、大好きな「睡蓮」の庭や家の写真も見れて楽しかった。そしてタイトルにもあるレシピ!日本でも作りやすいものを選んでくれているので、気合いさえあればちゃんと作れそう。手間はかけてるけど難しくはなさそうで、とてもおいしそうな家庭料理。こういうのがご馳走なんだろうなと思った。巻末にあった美術館にも行きたくなった。心が満たされる1冊。
「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」ダニエル・ソカッチ
あらすじ
「知らない」ではすまされない、世界が注視する“この国”を正しく知るための入門書
イスラエル。こんなテーマがほかにあるだろうか?
引用元:版元ドットコム「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」ダニエル・ソカッチ(NHK出版)
人口1000万に満たない小さな国が世界のトップニュースになるのはなぜか?
アメリカのキリスト教福音派はなぜ、イスラエルとトランプを支持するのか?
なぜ紛争は繰り返されるのか?
そもそも、いったい何が問題なのか?
世界で最も複雑で、やっかいで、古くからの紛争と思われるものを正しく理解する方法などあるのだろうか?
国際社会の一員として生きていくために、日本人が知っておくべきことが、この一冊に凝縮されている。
争いを拡大させているのは、私たちの無知、無関心かもしれない。
ひとことレビュー
何となく知ってはいるけど、全然理解はできていないイスラエルとパレスチナの問題。ちょっとでも理解したくて読んでみた。旧約聖書の時代まで遡って歴史から説明してくれたので、背景がよく理解できた。また、第二次世界大戦以降の出来事とイスラエル・パレスチナ双方の心情ができる限り中立的に書かれていて、今まで理解できなかったことが腑に落ちた。正解が何なのかは正直分からない。私が知ったからといって平和になるわけでもない。(そもそも私に考える平和が求められているのかも分からない。)でも、何も知らずにいるより、読んでよかった。
「めくるめく数学。」嶽村智子, 大山口菜都美, 酒井祐貴子
あらすじ
若手の女性数学者たちが、日常に潜む数学の不思議を同世代の女性にむけて発信する、面白くてためになる数学エンタテイメント!
数式などはほとんど出ていないにも関わらず、読み終わると今まで見えていた世界ががらりと変わり、数学的な見方が自然に身につきます。
ほんのひととき、日常を忘れて、美しい数学の世界に浸ってみませんか?。
引用元:版元ドットコム「めくるめく数学。」嶽村智子, 大山口菜都美, 酒井祐貴子(明日香出版社)
ひとことレビュー
日常を数字で見たらおもしろいかなと思って手に取ってみた。おもしろいと思う部分もあったけど、私は数字で説明されるより、数字抜きで理屈を言葉で説明された方がおもしろさを感じるみたい。自分の興味の対象を改めて知ることができたので、読んでよかった。同じシリーズで元素の本もあるようなので、そちらの方が好みな気がする。読んでみたい。
実用書
「Notion ライフハック 暮らしに役立つ36のアイデアとテンプレート」Rei
あらすじ
忙しい毎日は 今日からもっとシンプルに
いま誰もが普通に暮らしていても、日々あつかう情報があふれ、やらなければならないことが山積していることでしょう。Notionを活用すれば、そんなさまざまな情報をひとまとめに整理・管理できます。
引用元:版元ドットコム「Notion ライフハック 暮らしに役立つ36のアイデアとテンプレート」Rei(翔泳社)
本書は、Notionを活用して仕事や暮らしをシンプルにする方法を学べる本です。「定番」「タスク管理」「メモ・ノート」「暮らし」「お金」「仕事」「Notion AI」といったテーマに分けて、オリジナルのテンプレートを公開しているので、白紙から考える必要はありません。使ってみたいものから試してみることができます。
忙しい毎日を、もっとシンプルにしたい。そんな願いをかなえる一冊です。
ひとことレビュー
いまいちNotionを使いこなせていないので読んでみた。Notionはとても便利だし無限大の使い方があるけど、テンプレートを活用しても理想のものを作るには莫大な労力がかかりそう。使いこなせたら本当に楽になるだろうけど、そこまで時間をかけるのはちょっと…と思ってしまったので、私はほどほどに使っていこうと思った。
「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」ジェイエル・コリンズ
あらすじ
全米の大人気の投資法!
貯蓄と投資と簡素なライフスタイルで、お金よりも貴重な「自由」が手に入るお金の使い方をマスターすれば、少ない出費で生活できるようになる。
引用元:Amazon.co.jp「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」ジェイエル・コリンズ(ダイヤモンド社)
そして、賢い投資をすれば、複利の効果で、知らない間に大きな資産ができている。
とても簡単だけど、誰も教えてくれない「投資と人生」の秘訣を娘ジェシカに書いた本書は、
誰でも理解できる平易な内容。豊かなで自由な生活を送るための必読書です。
ひとことレビュー
借金をせず、収入の半分をバーンガードの米国株インデックスファンドに投資する。そうすれば経済的自由を手に入れられるという話。著者が独自のコツや分析ではなく過去の事実に基づいて話をしているので、納得しやすかった。資産を増やせるという耳障りのいい話だけではなく、凸凹道で絶対に困難にも見舞われると断言しているところが親切だと思った。
「読みたいことを、書けばいい。」田中泰延
あらすじ
書くことは、たった1人のベンチャー起業だ。
電通コピーライター24年から無職へ。「自分が読みたいことだけ書く」という方針で書きまくり、依頼殺到、読者熱狂。孤高のwebライター鮮烈の処女作。
自分が本当に読みたいことを書ききって、結果として誰かとつながる。
やわらかくて新しい、希望の文章講義、開講です。
引用元:版元ドットコム「読みたいことを、書けばいい。」田中泰延(ダイヤモンド社)
ひとことレビュー
序章はおもしろいと感じたけど、ちょっと私には合わなかった。軽口が多いので読みやすくはあるけれど、どうも内容が頭に入らず…。著者のノリが好きな人は楽しめると思う。『どのように』は書かれていないので、実際にライティングをする際の参考にはならない。
『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』ニック・マジューリ
あらすじ
全米屈指のデータサイエンティストによる、
引用元:Amazon.co.jp『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』ニック・マジューリ(ダイヤモンド社)
お金を貯め、富を築くための証明済の方法。
投資初心者からベテランまで、わかりやすく、面白く学べる唯一無二の本。
100年以上にも及ぶ信頼性の高いデータに裏打ちされた
「金銭的自立」を目指す全ての人の必読書。
「将来のお金の問題が不安だ」
「投資が大切だと漠然とわかっているが、なかなか行動に踏み切れない」
「貯金や投資を始めてはみたものの、自分の方法が正しいかどうか確信が持てない」
といった数年来の悩みを解決する究極の書。
ひとことレビュー
お金に関する様々な疑問に対し、事実に即し、かつ感情的に納得できる答えを書いてくれている本。ベストなタイミングで手元に来て、ベストなタイミングで読めた気がする。説得力のある内容で、参考にしたいと思える投資マインドだった。社会人になった人、資産運用について考え始めた人にもおすすめできる本。
「毎日が心ときめく ほのぼのイラストレッスン帖」みりん
あらすじ
普段使っている手帳やノートを、かわいいイラストで彩れたらとっても素敵だと思いませんか?
お手紙やメッセージカードも、ほんの少し手書きのイラストを添えるだけで、相手にもっと気持ちが届くはずです。本書はTikTokで大人気のイラストレーター、みりんさんが手持ちのペンや紙を使って描けるイラストを紹介する1冊です。
きほんの動物や食べもの、コスメなど日常の小物はもちろん、手帳で使えるアイコンやフレームも網羅しているので、お手紙や手帳、ノートやSNSなど使い道はたくさん。誰でも楽しくかわいいイラストが描けちゃいます。心ときめくイラストで、毎日を楽しく彩りましょう。
引用元:版元ドットコム「毎日が心ときめく ほのぼのイラストレッスン帖」みりん(マイナビ出版)
ひとことレビュー
手帳とかノートにちょっとしたイラストが描けたら素敵だなと思って手に取ってみた。絵を描くのが苦手な人でも分かりやすいレイアウトと説明で、読んだ瞬間「これなら私も描けるかも!」とやる気に。やってみたら今までで一番上手く描けた!けれど、人に見せられるレベルでないのはもちろん、自分で見てもテンションの上がらない出来栄え…。練習するほどのやる気もなければ必要性もないので、手帳を可愛くするのはこれまで通りシールとか使うことにする(苦笑)私の実生活には結びつかなかったけど、絵の上手な人はこんな風に描いてるんだなと新たな視点をもらえた。おもしろくて実用的な本だった。
「フライパンひとつで作るゆるごちそう 煮込み・蒸し・スープ」長谷川あかり
あらすじ
テレビや雑誌で引っ張りだこの人気料理家・長谷川あかりさん初のフライパンレシピ集。
引用元:Amazon.co.jp「フライパンひとつで作るゆるごちそう 煮込み・蒸し・スープ」長谷川あかり(幻冬舎)
手軽に作れてうまみたっぷり!心も満たされる「煮込み料理」「蒸し料理」「スープ」50品。
毎日毎日続く食事。手の込んだ調理はしたくないけど、おいしいものが食べたい。せっかく家で食べるならホッとできる体にやさしい料理が食べたい……。
そんな人におすすめしたい、フライパンひとつで作れる「煮込み」「蒸し料理」「スープ」のレシピ集です。
フライパンといえば炒め物のイメージが強いですが、火加減が難しい炒め物に比べて、加熱中ほったらかしにできる「煮込み料理」や「蒸し料理」は失敗が少なく、じつは初心者にも作りやすい料理。油も最小限で済むから、ヘルシーで体にもやさしい。
本書では、15分でさっと作れる軽い煮込みから、じっくり加熱するごちそう煮込み、うまみたっぷりの蒸し料理、おかずになるスープまで50品を収録。
コンソメ・鶏ガラ・だしの素は使わず、シンプルな調味料でじっくり加熱した料理は驚くほどうまみたっぷり。手間をかけた以上においしくなる、毎日をちょっと特別にしてくれるフライパンレシピ集です。手順がひと目でわかるプロセスカット付き。
ひとことレビュー
家にある食材プラス1程度の材料でできる手軽さと、簡単工程でとても嬉しいレシピばかりなのが嬉しい。また、自分ではやらないような組み合わせばかりでおもしろかった。オーソドックスではないけどおいしかったし、楽したいけどちゃんと栄養取りたい時の参考にしたいレシピ集だった。
健康に関する本
「心も体ももっと、ととのう 薬膳の食卓365日」川手鮎子
あらすじ
「食べて養生」がいちばん!
大好評ベストセラー『心も体もととのう 漢方の暮らし365日』食事編。◆漢方薬局を45年経営、薬剤師の資格ももつ中医学のエキスパートが教える
「医食同源」の基本と、毎日の食事のヒントが満載!
一日1ページ読むだけで、無理せず健康に生きていく知恵が身につく。
オールカラーの美しいイラストを全編に満載し、読んで眺めて癒される一冊です。◇薬膳というと何かしら難しいレシピがあって、分量を正確に計りながら作る料理と考えていらっしゃる方が多いようです。しかしそうではありません。
薬膳は、今のご自分の体調に合わせて食材を選んで調理する料理なのです。本書では、中医学のバイブルといわれている『黄帝内経』の教えを中心に、薬膳の基礎的なルールを紹介し、体の不調の改善、アンチエイジング、免疫力アップ、そのために使われるお勧めの食材を説明させていただきます。
『黄帝内経』には、「季節の法則に背くことなく、養生すれば100歳まで生きることが可能である」と書かれています。それに従い、本書では春夏秋冬の季節に合わせて、皆様の健康に役立つための知恵を紹介させていただきたいと思っています。現在の皆様の体は、今までご自分が食べてきたもので出来ているといっても過言ではありません。
漢方は「未病」といって、病気になる前の健康づくりが得意です。今の食事が5年後、10年後のあなたを作っていくことを考えれば、毎日の食事は健康な体を作る上でとても大切になってきます。新型コロナウイルスの登場後もなお、地球温暖化、地震や豪雨などの天災、また戦争など信じられない出来事が私たちの環境を取り巻いています。
引用元:版元ドットコム「心も体ももっと、ととのう 薬膳の食卓365日」川手鮎子(自由国民社)
こんな時代だからこそ、毎日、健康に、明るく過ごしていきたいものですね。
この本が皆様の免疫力を強化し、毎日の健康な生活のお役に立てれば幸いです。
ひとことレビュー
季節による体の変化や食べ物の特性が書かれてあり、読み物としてはとても興味深くおもしろかった。ただ、自分がどういう体質にあたるのかがこの本だけでは分からないし、体調に合わせた食べ物を検索できるような構成になっていないので、あまり実用的ではないと感じた。薬膳に興味があって、どんな風に普段の食生活に取り入れられるのかが知りたいという人にはいい本だと思う。
「薬膳・漢方の毒出し食材大全」薬日本堂
あらすじ
野菜、きのこなど、日常的に手に入り毒出し効果の特に高いお勧め食材182種を、漢方の考え方で選びわかりやすく解説。体の不調からも適した食材が引ける便利なインデックス付き。
引用元:版元ドットコム「薬膳・漢方の毒出し食材大全」薬日本堂(河出書房新社)
ひとことレビュー
体質改善のための読書2冊目。 本を読んでも自分がどのタイプなのかはいまいちよく分からないけど、不調別の索引があるので、どういう症状の時にどの食材をとればいいのか分かりやすかった。読み物としてよりは、実用性の高い書物といった印象を持った。食材の効能を知りたい人におすすめ。
「ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方食材帖」櫻井大典
あらすじ
Twitterで大人気の漢方家、櫻井先生による食養生の本。まいにち食べている身近な食材にも、中医学的に見るとさまざまな特徴があり、体調や目的に合わせて食べることで誰でもより健康に。本書では季節の食材別に、その性質とすぐに試せる簡単でおいしい食べ方をわかりやすく解説しています。
引用元:版元ドットコム「ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方食材帖」櫻井大典(ナツメ社)
ひとことレビュー
季節順に書かれていて読み物としてもおもしろかった。その上、症状ごとに選ぶべき食材を調べられるし、使いたい食材にどんな効能があるのかも調べられるので、とても実用的。また、レシピも載っているので薬膳を取り入れる参考になる。今まで読んだ薬膳の本で一番いいかもしれないと思った。
「毎日の食事で心と体をととのえる 漢方ごはん」櫻井大典, 井澤由美子
あらすじ
大人気漢方家・櫻井大典先生の最新刊! 漢方にもとづく「一年を通して月ごとにとりたい食材とおすすめのレシピ」をがっちり紹介する一冊です。1月、2月……と月ごとに展開し、その月にとりたい食材について、中医学的な視点から効能や栄養を解説。さらに「こんな症状がある時にはこんな食べ合わせがおすすめ」として、不調に優しく効く、普段づかいしやすいレシピをそれぞれ厳選しています。レシピはテレビ・雑誌等で活躍中、薬膳にも造詣が深い井澤由美子先生によるもの。125の食材と202のレシピを掲載しているので、毎日のごはん作りにぴったりです。また、各月の頭には「今月起こりやすい不調」「体質別・今月とりたい食材」など、その時季や季節に合わせた養生法を掲載しており、生活習慣に関するコラムも満載。中医学の基本的な考え方や、体質診断と健康アドバイスも紹介しています。漢方初心者&ゆる~く食養生を続けたい人に、ぜひ手にとってほしい一冊。
引用元:版元ドットコム「毎日の食事で心と体をととのえる 漢方ごはん」櫻井大典, 井澤由美子(永岡書店)
ひとことレビュー
月ごとに生じやすい不良やそれを軽減する食材・レシピが書かれていてる本。他の本だと漢方の体質(気虚、気滞、血虚、瘀血、陰虚)がどういう状態なのかよく分からなかったのだけど、この本はとても分かりやすく書かれていて自分がどのタイプなのかようやく分かった。季節に合う食材をとって健康に過ごしたい人、季節ごとに体調を崩す人におすすめ。食材の効能も分かりやすいし、簡単なレシピもついているので、家に1冊あると簡単薬膳ライフが楽しめそう。
「漢方的おうち健診」櫻井大典
あらすじ
顔色や肌の状態で「今日は調子がいい、悪い」と感じている人は多いと思いますが、それが体調だけではなく隠れた不調・病気や体質までわかるサインだと知っている人は少ないのではないでしょうか。超人気漢方家が、顔でセルフ健診する方法と養生法を教えます。
引用元:版元ドットコム「漢方的おうち健診」櫻井大典(学研プラス)
ひとことレビュー
顔の状態から不調を見極めて養生する方法を教えてくれる本。不調を知る(認識する)のに役立つ。今まで読んだ著者の他の本と違って不調に対応する食材などの情報は多くないけど、どのような過ごし方をするかなどは書かれているので、何となく調子が悪い人が改善への一歩を進めるのにおすすめだと思った。櫻井先生の本は分かりやすいし、役立つことが書かれているので好きだ。顔の状態を観察して食生活に気をつけて、不調に上手く対応できるようになれたらいいな。
「ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた」Sidow
あらすじ
世に溢れかえっているストレス解消法。
お酒、運動、映画鑑賞、人と話すなど、その方法はさまざま。
でも心を軽くするつもりで試しているのに、逆効果になってしまうこともあります。「お酒を飲んで忘れようとしたけど飲み過ぎて罪悪感」
「気分転換に運動をしたら逆に疲れてしまった」
「泣ける映画を見たら余計に悲しい気持ちに……」ストレスを解消するはずが、むしろ悪化してしまうこともよくあるでしょう。
これはストレス解消法の「正しい」使い方を知らないからです。ただお酒を飲めばいいのではなく、ちょうどいい飲み方が知る、
映画を見るにも、悲しい涙より嬉しい涙を流せるものを選ぶなど、
ストレス解消法には正しい使い方があります。本書では多くの人がなんとなく捉えているストレスの正体、そしてその正しい解消法を解説。
引用元:版元ドットコム「ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた」Sidow(WAVE出版)
「何をしてもストレスが減らない」と悩む人たちに新しいストレスとの付き合い方を提案します。
ひとことレビュー
タイトルからエッセイぽい感じかと思っていたけど、精神科医がストレスとは何か、正しいストレス解消法とは何なのかについて書いた真面目な本だった。たしかに「ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた」けど、ケーキをドカ食いしたりジムで激しい運動をしたら体の負担になるし、無理に明るい映画を観たら現実との反動で苦しくなったりする。なるほどと納得できたことや、やってみようと思う方法があって、読んでよかった。
「名医が教える 自律神経がすっきり整う まいにちいいこと366」小林弘幸
あらすじ
自律神経は乱れやすい…だから、その日のうちにリセットするのが正解!
コロナ禍の巣ごもり生活の影響で自律神経が乱れ、体調不良を訴える人が急増しています。本書では、自律神経研究の第一人者・小林弘幸ドクターが教える、自律神経の乱れを日々整え、心と体の不調を解消するための366日分のコツを手帖形式で紹介。1年間を通じて好調を保ち、毎日元気で幸せに過ごすためアドバイスが満載です!
引用元:Amazon.co.jp「名医が教える 自律神経がすっきり整う まいにちいいこと366」小林弘幸(永岡書店)
ひとことレビュー
夏から体調が低空飛行なので、元気になりたくて読んでみた。季節に合わせたものから、年中汎用できるものまで、自律神経を整えるための行動が366個書かれていて、とても参考になった。『普通に生きてるだけで健康でいられる人がうらやましい…』と歯噛みするのではなく、自分の自律神経は敏感だということをまずは受け入れて、自律神経を整える行動を本気でしてみようと思えた。とりあえず、今月気をつけることを手帳に書いてみた。できるだけ実行できるよう、生活習慣を整えていきたい。
「一生役立つ きちんとわかる栄養学」飯田薫子, 寺本あい(監修)
あらすじ
これから栄養と健康について学ぼうとするすべての方へ、栄養学の基礎知識から最新トピックまでを網羅し、マンガと図解を多用して解説した本です。
マンガでは2匹のネコが栄養知識を楽しく、きびしく?指導。
知っているようで意外と知らない食と栄養のあれこれがわかりやすいビジュアルによって深く知識に定着します。各栄養素の効率のよい食べ方、症状別のおすすめレシピ、食品ごとの栄養成分や栄養を逃さない調理法など、栄養知識を毎日のごはんに活かすための情報もたっぷり!
各栄養素の摂取基準や、各栄養素を多く含む食品リスト、さまざまな食品の栄養成分の含有量など
引用元:版元ドットコム「一生役立つ きちんとわかる栄養学」飯田薫子, 寺本あい(東西社)
役立つ最新データも満載しており、栄養事典としてもご活用いただけます。
ひとことレビュー
健康を目指す活動の一環で読んでみた。 栄養素の基本的な説明から始まって、よくある不調の改善・予防のために摂取したい栄養素、身近な食材に含まれる栄養素などを教えてくれる。私には読み物としてより辞書的に使う方が合ってそうだなと思った。『健康になるにはどんな食生活をすれば?』という問いの答えは、結局『バランスのいい食事』。でもそれが難しい…。だからスポーツ選手などは専属の栄養士さんに指導してもらったりするのだろう。なかなか食事の内容を相談する機会ってないけれど、一度プロに相談してみたいなと思った。
雑誌
「BRUTUS 2024年 12月15日号 No.1021 理想の本棚。」
あらすじ
昨年に続いて「理想の本棚」というテーマのもと、作家、アーティスト、映画監督などさまざまな方の本棚を訪ね、「本棚と本」にまつわるたくさんのことを聞きました。
引用元:Amazon.com「BRUTUS 2024年 12月15日号 No.1021 理想の本棚。」(マガジンハウス)
読書から手に入れた知識がその人をつくる血肉とするならば、本棚はさしずめ人生を映す鏡のようなものと言えるかもしれません。
本棚とそこに収められた本の話に耳を傾けていると、まるで人生の話を聞いているようです。
Book in Bookはエッセイ集「思い出の本棚と、あの1冊」。
ひとことレビュー
本好きの夢(?)理想の本棚を求めて読んでみた。どの本棚も個性的で、その人が本とどういう付き合い方をしているのかがよく表れていたような気がする。昔は壁一面の本棚に憧れたけど、今は圧迫感のないスッキリした本棚が好みになっていることもこの雑誌を見ていて気が付いた。我が家の本棚はとても小さくて理想からは程遠いけど、それでも大事な場所だなと思う。少しずつ、自分の理想の本棚を実現していきたい。



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「BAILA 2025年6月号」
あらすじ
BAILAは働く30代女性をエンパワメントするファッション誌。
引用元:Amazon.com「BAILA 2025年6月号」(集英社)
6月号は24周年の創刊記念号。通常版の表紙はBAILAミューズの川口春奈さんです。
特別付録「アリィー UVヘアカラー ロックバーム」(お試しサイズ)が付きます。
ファッション大特集は『BAILAが選ぶ「本当にいい服」50』。ファッションのプロと編集部が様々な切り口から厳選した30代のための「本当にいい服」は必見です。
ほかに「今年は、Tシャツをもっとレディに着たい!」、「〝なりたい私″になれる時計の見つけ方」、「バイラ世代のリアル「登壇服」ルポ」など充実のファッションテーマに加え、美容特集「大人の毛穴参考書」、「ハッピーを呼び込むフォーチュンリップ」、BAILA COLLEGE「今、家を買ったほうがいいのー⁉」など盛りだくさんの内容でお届けします。
ひとことレビュー
『自分のなりたいスタイルを見つける』という目標を立てたので、まずは雑誌から…と手に取ってみた。川口春奈ちゃんがかわいい。ジャケットを使ったコーデが素敵だった。さすが、多くの人手をかけて作る雑誌なだけあって、ターゲット層の30代の働く女性に刺さる内容が多かった。ただ、私のライフスタイルを考えるともう少しカジュアル寄りの方が合っているので、別の雑誌を探してみようと思う。
「VERY 2025年6月号」
あらすじ
特集:夏の入口、「Tシャツ一枚だとなんだかなぁ」問題
引用元:Amazon.com「VERY 2025年6月号」(光文社)
【2025夏】〝UV対策オシャレ〟にまだまだ伸びしろあり!
「駅前〇〇いこっか!」社交のオシャレ大研究
道枝駿佑さんとVERYの〝共通言語〟♡
\VERY初登場/“盛らない”藤田ニコルさんのリスタート美容を追ってみた!
忙しママが毎日を成立させるライフハックBEST31!
ひとことレビュー
カジュアルめの表紙とTシャツの着こなしが気になって手に取った雑誌。カジュアルとキレイの塩梅が好きだなと思った。ターゲット層が30代のママだと知らずに見ていたので、『ママ』という言葉が頻出している点が気になってしまった。母親じゃない人が読んでもいいんだろうけど、ちょっと私のライフスタイルとは合わないなと撤退。どの雑誌も読む分には興味深いけど、自分のお手本にしようと思うと『これ!』という雑誌を見つけるのはなかなか難しい。
「リンネル 2026年 1月号」リンネル編集部
あらすじ
リンネル1月号は毎年恒例、「リンネル暮らしの道具大賞2025」!リベイク家電やリカバリーアイテムなど、今年らしいトピックが詰まったラインナップをお楽しみください。「冬のあたたか軽アウター」ではファッション企画初登場の芳根京子さんが登場。そのほか「人気占い師・大串ノリコさんが導く「運を味方にする」2026」など、見逃さずに!表紙は宮﨑あおいさんが目印です。
引用元:Amazon.com「リンネル 2026年 1月号」リンネル編集部(宝島社)
ひとことレビュー
リサ・ラーソンの付録につられて購入。スタンプがとてもかわいい。買い替えを検討していた家電や、冬の不調に対応する薬膳レシピ・乾燥対策など、今の時期に知りたいことがたくさん書いてあって、中身も読み応え抜群だった。大満足。
その他
「詩画集 目に見えぬ詩集」詩:谷川俊太郎、木版画:沙羅
あらすじ
谷川俊太郎の詩に美しい木版画を合わせたアートブックのような詩画集です。谷川と数々のプロジェクトを行ってきた美篶堂が選詩と製本を担当。木版画の繊細な色合いを印刷で再現し、美篶堂の製本職人が一冊ずつ手製本で丁寧に仕上げました。
本文書体には、谷川の詩のために書体設計士の鳥海修によって作られたオリジナル書体「朝靄(あさもや)」を使用。
詩を味わいつくすために考えられた至高のデザインと造本でお届けします。大切な人に贈りたい一冊です。
引用元:版元ドットコム「詩画集 目に見えぬ詩集」詩:谷川俊太郎、木版画:沙羅(Book&Design)
ひとことレビュー
素敵すぎる!優しい雰囲気の木版画が詩とマッチしていてすごくよかった。言葉を読んで、絵を見たら、その言葉がす~っと心に溶けていく。「読むこと」がとても心に残った。私が本を読んでいる時、私がどんな状態であれ、世界中のどこかで本を読んでる誰かがいる。内容も、本に書かれている文字も、何もかもが違ったとしても、私たちは同じように生きる力をもらってる。どんな苦しい時でも、きっと一人で苦しんでいるんじゃないんだなと、心の柔らかいところで感じた。
「〆切本」
あらすじ
「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」
引用元:Amazon.co.jp「〆切本」(左右社)
「鉛筆を何本も削ってばかりいる」
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……
〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。
夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで
90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。
泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント!
ひとことレビュー
名だたる文豪たちが〆切について書いた文章を集めた本。なかなか書けなくて苦しい!〆切延ばしてくれ!って叫んでるのがおもしろくて、締切に追われる全ての人におすすめしたくなる。同じように〆切に苦しむ胸の内を描いた文章でも、コミカルなのもあれば淡々としているのもあり、人となりが表れていて楽しい。
「世界を変えるお金の使い方」山本良一
あらすじ
あなたがお金を使う瞬間、それはあなたが世界を動かしている瞬間でもあります
『1秒の世界』は「時間」を入り口に、世界を知り、感じる本でした。
引用元:Think the Earth「世界を変えるお金の使い方」山本良一(ダイヤモンド社)
本書は「お金」を入り口に、世界と向き合うための本です。
もちろん、お金でなんでも解決できるわけではないけれど、お金をきっかけに、一人ひとりのアクションが積み重なれば、大きな変化を起こすことができる・・・
この本は、その入り口となる50の事例を選び、わかりやすく編集したビジュアルブックです。
ひとことレビュー
限られたお金を有意義に使う視点がほしくて読んでみた。発行が2004年の本なので、物価や情勢が現状と合っていない感じは否めない。でも、どのくらいのお金で世界に対してどんなことができるのか分かって興味深い。私は生活の中で自分のために使いつつ世界のためになる使い方はないかなと思っていたので、「購入・投資によってできること」の章がよかった。この本が発行されて約20年。物価は高くなって生活は苦しくなり、温暖化で異常な気象に悩まされて、新たな戦争が次々に起こる。その現実を考えると少し虚しくなってしまうけど、でも小さな努力を積み重ねいくしかないのだろう。
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