こんにちは。管理人のキノです。
2024年、2025年に引き続き、2026年に読んだ本のご紹介をします。
何を読もうか悩んでいる人や、自分以外の人がどんな本を読んでいるのか気になっている人の参考になったらうれしいです。
2026年の読書目標
読書をするにあたり、せっかくならと2026年の読書目標を考えてみました。
これは『死ぬまでに1万冊の本を読む!』という目標を叶えたいからです。
40年で8000冊くらい読めば、今まで読んだ分と合わせて1万冊にはなるだろうという計算です。
気ままに読書するのも好きなのですが、ジャンルを決めずに読むと、日本の小説ばかりを読んでしまい…
『このジャンルから最低1冊は読む』と決めた方が、バランスよく選書できて気分がいいので、この目標を設定しました。
ガッチリ『これを読む』と決めると堅苦しくなってしまうのですが、私は3冊くらい読む本を決めておくと、達成感を得られてちょうどいいです。主にノンフィクションや自己啓発本を課題図書に設定します。
『いつか読もう』と考えるだけではなかなか手を着けられないので、「いつか読みたい本」をちゃんと読み始めるために目標にしました。今年は「暮らし図鑑」シリーズやジブリの原作、オレンジ文庫を定期的に読みたいです。
管理人キノこんな感じで目標を立ててみました。
ですが、読書は趣味なので、達成しようと躍起になるのではなく、読書の指針程度に考えて、楽しむことを優先するつもりです。
1月の読書記録
『3時のアッコちゃん』柚木麻子
小説,短編集,おいしい,日常系,お仕事
あらすじ
「アッコちゃんシリーズ」第二弾、待望の文庫化!
引用元:Amazon.co.jp『3時のアッコちゃん』柚木麻子(双葉社)
澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、
会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。
イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていき――!?
表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編を収録。
ひとことレビュー
シリーズ第2弾。前作同様、元気をくれる作品だった。『自分はなんてダメなんだろう…』そう思ってしまうこともあるけど、自分が気持ちよく過ごせる場所を根気強く探すことができれば、そんな風に思わなくて済むのかもしれない。自分がダメなのではなく、選び方がダメなだけなのかもと思えただけで、心が軽くなった。無理せずに、でも頑張ろうと思わせてもらえて、ほっこり。新年1冊目からいい読書ができた。
『ボタニストの殺人 上』M・W・クレイヴン
小説,海外文学,ミステリー,犯罪捜査,イギリス
あらすじ
押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。捜査に挑むポーだったが、彼の同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され……
引用元:版元ドットコム『ボタニストの殺人 上』M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
シリーズ第5弾。 『新年早々グロいミステリーは…』と思いつつ、大好きなシリーズだし、おもしろい確信があったので読んでみた。今回は初っ端からポーやティリーが捜査に関わるので、物語に没入しやすかった。そして、やはりおもしろい。いつものことながら全然犯人が分からない!続きが気になるので早急に下巻に取りかからねば。
『ボタニストの殺人 下』M・W・クレイヴン
小説,海外文学,ミステリー,犯罪捜査,イギリス
あらすじ
押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。捜査に挑むポーだったが、彼の同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され……
引用元:Amazon.co.jp『ボタニストの殺人 下』M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
どう交差するのか全然分からなかった2つの事件がようやく交差して、とてもおもしろかった。シリーズを読み始めた頃は、ポーはいつか破滅するんじゃないかという不安感があったけど、ティリーのおかげで彼は随分人生の明るい面に目を向けられるようになった気がする。そして今回はとても幸せな出来事もあって、読んでいてうれしかった。読み進めるほどに、登場人物たちがどんどん好きになる。そして楽しみな要素が増えていく。最新刊も楽しみ。
『団地メシ!』藤野千夜
小説,日常系,おいしい,散歩,東京
あらすじ
ベストセラー『じい散歩』『団地のふたり』(ドラマでも評判!)の著者による、人生が愛おしくなる団地と散歩の物語!
引用元:版元ドットコム『団地メシ!』藤野千夜(角川春樹事務所)
「ゆっくりでいいよ、わたしはいつも花の味方だよ」
16歳の花は高校になじめず、ずっと休んでいる。
そんなある日、母方のおばあちゃんのゆり(70歳)から、むかし住んでいた「つつじが丘の団地に行ってみたい」と言われ――
そこからふたり(たまにいとこも参戦)は、つつじヶ丘、狛江、豊洲……といろいろな団地をのんびりめぐって、お寿司、蕎麦、カレー、ケーキ、ラムネなどおいしい御飯やスイーツを楽しむことに。
花&ゆりの年の差コンビが、お互いを思いやりながら、ちいさな幸せをみつけていく。
ひとことレビュー
不登校の女子高生と、一人暮らしの祖母が団地内にあるおいしいものを食べに行く話。東京にこんなに団地があるんだという驚きと、団地内にこんなに素敵なお店があるんだという驚きを味わえた。知らない街を訪れて、一緒に開拓しているような気持ちになれる。劇的な何かが起こるわけではないけど、そういう平坦さが読んでいて楽だった。おばあちゃんの年齢になった時、私も同じように楽しみを見つけて生きていけるだろうか。大切な人たち先に旅立ってしまった後、寂しさを抱えながら小さな幸せを感じて生きられる人でありたいと思った。
『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』Emi
自己啓発,ノート整理術
あらすじ
マイノートは心の貯金通帳。
今、書かないともったいない!仕事も家庭も!
マイノートで目の前の景色が変わり始める!約2千名が参加!
引用元:Amazon.co.jp『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』Emi(大和書房)
大人気の「マイノートのつくりかた」レッスンを行うEmiさんが、
自身のマイノートの書きかた&使いかたを全公開!
ひとことレビュー
再読2回目。最近マイノートが毎日のlogになっていたので、改良するにはどうしたらいいか再確認したくて読んでみた。心が動いたことを気軽に記録するのがマイノートだったことを再確認。毎日の記録と心が動いたことを記録するノートを分けてみたら、こっちの方がよさそうだと思えた。こうして定期的に見直しをしたり、同じ本を読んだりするのも新たな発見があっていい。また来年も読みたい本。
『図解で学ぶ めくるめく日本語史の世界』今野真二
ノンフィクション,日本語,日本語史
あらすじ
〈見てたのしい! イラスト図解で学ぶ日本語史の世界〉
引用元:版元ドットコム『図解で学ぶ めくるめく日本語史の世界』今野真二(淡交社)
〈はじめて日本語史に触れる方や、教養として日本語史を学びたい方に最適!〉
みなさんは自分が使っている日本語の「歴史」を考えたことがあるでしょうか。令和の日本語は平成、昭和に、大正、明治の日本語は江戸時代に、そして鎌倉室町、平安から奈良時代の日本語につながっており、各時代の日本語は少しずつ異なっています。本書では奈良時代以前から近代まで、音声や語彙、文法、文字表記、資料など、日本語史で説かれていることや著者の日頃の研究で興味深いと感じることを解説しており、見てわかるイラスト図解とやさしいコラムで挫折なし! 楽しく学べます。ぜひ、めくるめく日本語史の世界をご体験ください。
ひとことレビュー
大学で英語史の勉強はしたけど、日本語史はほとんど知らないなと思って読んでみた。 図解で薄いので簡単かと思いきや、内容はなかなか本格的。文法が苦手な人には辛いかもしれない。古事記編纂や、片仮名・平仮名の成立過程、キリシタン文献や言海の編纂、江戸川乱歩・横溝正史の言葉遣いについて書かれた項目がおもしろかった。ただ、なんで日本語史の勉強をしなかったのかも同時に思い出した。英語史はわくわくしたのに、日本語史はそれほどわくわくできなかったから英語史を選んだんだった。でも、どうして日本語史にわくわくできなかったのかは今もよく分からない。…なんでだろう?笑
『葉桜と魔笛』太宰治 + 紗久楽さわ
小説,日本文学,乙女の本棚シリーズ,明治
あらすじ
太宰治の『葉桜と魔笛』が人気マンガ家とコラボレーション!
不朽の名作が、いま新たによみがえる。
引用元:Amazon.co.jp『葉桜と魔笛』太宰治(著), 紗久楽さわ(イラスト)(立東舎)
太宰治の『葉桜と魔笛』が、畠中恵原作の人気シリーズ『まんまこと』のコミカライズなどで知られ、色彩豊かな和服イラストで人気のマンガ家・紗久楽さわによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。
ひとことレビュー
月に1冊読むと決めている乙女の本棚シリーズ。1月に選んだのは太宰治の「葉桜と魔笛」。生命力溢れる新緑の季節と、弱っていく妹の対比がすごく鮮明だった。それがイラストや紙の色でも表現されていて作品のイメージを更に鮮やかなものにする。文章も現代の作品と変わらない感覚でスラスラ読めた。戦争や身近な人が病気で死ぬことが普通だった世界で、生命力溢れる季節でも漂う切なさや空虚さ。太宰治の最期を思うと、彼はずっとこんな空虚を抱えて生きていたのだろうかと考えずにいられなかった。
『ガウディの遺言』下村敦史
小説,ミステリー,歴史,スペイン,バルセロナ
あらすじ
サグラダ・ファミリアの尖塔に、死体が吊り下げられた――
前代未聞の殺人事件に秘められた壮大な真相とは。
乱歩賞作家が満を持して送りだす、傑作長編ミステリ!1991年、バルセロナ。現地で暮らす佐々木志穂は、夜中に出掛けたきり帰ってこない聖堂石工の父を捜索している最中に、父の友人であるアンヘルの遺体がサグラダ・ファミリアの尖塔に吊り下げられているのを発見してしまう。父の失踪もこの殺人事件に絡んでいると考えた志穂は、手がかりを求めてサグラダ・ファミリア建設に関わる人々を調べ始めるが、その過程でガウディが遺した「ある物」を巡る陰謀に巻き込まれていき……。
引用元:版元ドットコム『ガウディの遺言』下村敦史(PHP研究所)
ひとことレビュー
先日テレビで特集されていてサグラダファミリアに興味を持ったのと、あらすじの『ガウディが残した「ある物」を巡る陰謀』という文言に惹かれて読んでみた。近代スペイン史やカスティーリャ語・カタルーニャ語などがバンバン出てくるのに、スペイン史の記憶が遥か彼方過ぎて、物語が上手く想像できなかった。先に「地球の歩き方」を読んでからにすればよかったと後悔。でも、バルセロナに行ったことのある人やスペイン史が好きな人にはとてもわくわくする作品なんじゃないかと思う。
『Oggi 2026年 2月号』小学館
雑誌,ファッション,30代
あらすじ
30歳からの働く女性に向けて、シンプルでセンスのよいベーシックなファッションを提案する月刊誌。トレンドだけを追いかけるのではなく、「着る人が素敵に見える」「本人も周りも心地よい」スタイルを追求しています。働く女性の日々にリアルに役立つのは、ビューティ、ライフスタイル、読みものやエンタメの記事も同様。“今日(オッジ)”をしなやかにいきいきと働く、すべての女性に読んでほしい企画が満載!
引用元:Amazon.co.jp『Oggi 2026年 2月号』(小学館)
ひとことレビュー
特集がスニーカーとローファーのコーデで、ちょうど気になっていたのでドンピシャだった。高価格帯だけでなく、1万円代のものも使用していたりと、私でも手の出せる価格帯のものも扱っていたのがありがたかった。おかげで、どこのお店で探すか、どんな風にに取り入れるか、とても参考になった。
『遺跡発掘師は笑わない キリストの土偶』桑原水菜
小説,ミステリー,歴史,遺跡発掘,日本,青森
あらすじ
師匠の鍛冶に誘われて、青森県新郷村にある発掘現場に向かった天才発掘師・無量たち。
引用元:版元ドットコム『遺跡発掘師は笑わない キリストの土偶』桑原水菜(KADOKAWA)
東戸来遺跡と名付けられたその縄文遺跡の環状列石の下から、国宝級の赤い大型土偶が掘り出された。
だがそれを見た瞬間、現場作業員のいろはが「すぐに埋め戻して! じゃないとひとが大勢死ぬ!」と叫ぶ。なんと死んだ祖父が、イタコの口寄せで予言したというのだ。
さらにベテラン作業員の手倉森も、「きりすと土偶はやはり存在した、奥戸来文書は正しかった!」と異様な興奮を見せる。
一方、仙台のシンポジウムに出席していた忍は、偶然無量の父・藤枝教授と再会する。
無量とは犬猿の仲のはずなのに、藤枝は「その古文書の真偽を暴いてやる」と、忍と一緒に青森に行くと言い出して……!?
大人気発掘ミステリ、青森編!
ひとことレビュー
シリーズ第18弾。今回の舞台は青森県の縄文遺跡。カメケンメンバーはそこで大型土偶を掘り当てるも、イタコの不吉な口寄せやキリスト教に関するトンデモ説が飛び交うことになり、またもや事件に巻き込まれる。歴史を扱う小説の『もしかしたら…』という話が私は好きだけど、それは史実に矛盾しない形で、存在したかもしれない物語を提示してくれてるからなんだと感じた。このシリーズは、残された歴史の欠片を基に、こうだったかもしれないというストーリーを紡ぐけれど、断定はしない。そういう誠実なところが好きだなと改めて感じた。今回は無量の父親も登場して、無量の気持ちが少しずつ変化する。萌絵の言う通り、藤枝もきっと悪い人じゃないんだろう。分かり合えなくてもいいから、いつか憎しみから解放されたらといいなと思った。
『わたしたちの歳時記』杉浦さやか
ノンフィクション,暮らし,季節
あらすじ
<一家に一冊、完全保存版>
大人気イラストレーター・杉浦さやかさんがお届けする、大切にしたい季節のこと。
忙しい毎日でも、無理せず、気軽に日々に取り入れられる四季折々の楽しみ方をご紹介します。楽しいお正月飾り、あったか冬小物、絵本のお菓子作り、雨の日の過ごしかた、
夏の山小屋、手づくりで楽しむハロウィン、アドベント・カレンダー作り…etc.月の行事、旬のお花や食べ物など、季節の豆知識もたくさん掲載。
引用元:版元ドットコム『わたしたちの歳時記』杉浦さやか(ワニブックス)
ただ通り過ぎていく日々がかけがえのない思い出になる
子どもと、孫と、親と、家族で読みたい一冊です。
ひとことレビュー
今年のWish Listの1つ、歳時記を読むをやってみた。かわいい絵とほっこりする温度感で、読んでてすごく癒された。こんな風に季節の行事を自分の暮らしの中に取り入れられる人になりたいなぁ。子育て雑誌に連載されたものをまとめたものがベースになっているようで、子供とも一緒に楽しむハンドクラフトなども多く掲載されていて、お子さんと一緒に季節を楽しみたいと思っている人にすごくおすすめだなと思った。
『本棚にもルールがある』成毛眞
ノンフィクション,自己啓発,整理術,理想の本棚,ブックガイド
あらすじ
本棚で過去の自分を把握し、未来のなりたい自分になる。仕事の本は本棚に入れない。社会人として必ず入れておくべきなのは「科学、歴史、経済」。本棚はあなたの知を増やす最高の道具。
引用元:版元ドットコム『本棚にもルールがある』成毛眞(ダイヤモンド社)
ひとことレビュー
理想の本棚を作るべく読んでみた。著者の本棚に入れるのはノンフィクションだけと書いてあってビックリ。私とは本棚の役割やテーマがかなり違うけど、本棚の作り方や選書の基準はとても参考になった。大事なのは、何となく並べるのではなく、テーマを決めてカテゴリー化すること。本を選ぶ時は直感に従い、悩んだら買うこと。話題の本だけでなくニッチェな作品も読んでみること。早く私も本棚の整理がしたい。
1月の読書まとめ





1月の読了本は12冊でした。
目標より冊数は少なめでしたが、マイペースに楽しんでいけたらいいなと思っています。
- 『ボタニストの殺人 上・下』M・W・クレイヴン
- 『遺跡発掘師は笑わない キリストの土偶』桑原水菜
- 『わたしたちの歳時記』杉浦さやか
2月の読書記録
『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
小説,海外文学,ファンタジー,イギリス,異世界,魔法,恋愛,ジブリ原作
あらすじ
魔法が本当に存在する国で暮らす18歳のソフィーは、「荒地の魔女」に呪いをかけられ、老婆に変身してしまった。家を出て、悪名高い魔法使いハウルの動く城に、掃除婦として住み込んだソフィーは、暖炉に住む火の悪魔と仲よくなる。やがて、ハウルもまた「荒地の魔女」に追われていると知ったソフィーは…? 英国のファンタジーの女王ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表作。スタジオジブリのアニメーション映画「ハウルの動く城」原作。
引用元:Amazon.co.jp『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(徳間書店)
ひとことレビュー
今年のWish Listの1つ「ジブリの原作を読む」ということで、『ハウルの動く城』シリーズ第1弾を手に取ってみた。登場人物たちが生き生きとしてて、とてもよかった。この文章があのジブリの『ハウルの動く城』になったのか…と感慨深かった。文字からあんなに詳細にソフィーの帽子屋や妹の奉公先、動く城の内部を視覚化した宮崎駿監督はすごい。でも、小説自体が素晴らしかったからこそ、こちらを先に読んで自分なりの想像もしてみたかった気もする。
『白魔の檻』山口未桜
小説,ミステリー,医療,クローズドサークル,北海道
あらすじ
霧と有毒ガスに
閉ざされた病院で発生する
不可能犯罪2025年本屋大賞ノミネートの
『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾研修医の春田は実習のため北海道へ行くことになり、過疎地医療協力で派遣される城崎と、温泉湖の近くにある山奥の病院へと向かう。ところが二人が辿り着いた直後、病院一帯は濃霧に覆われて誰も出入りができない状況になってしまう。そんな中、院内で病院スタッフが変死体となって発見される。さらに翌朝に発生した大地震の影響で、病院の周囲には硫化水素ガスが流れ込んでしまう。そして、霧とガスにより孤立した病院で不可能犯罪が発生して──。過疎地医療の現実と、災害下で患者を守り共に生き抜こうとする医療従事者たちの極限を描いた本格ミステリ。2025年本屋大賞ノミネートの『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾。
引用元:版元ドットコム『白魔の檻』山口未桜(東京創元社)
ひとことレビュー
『禁忌の子』がおもしろかったので読んでみた。さすが現役の医師が書いているだけあって、作中の状況が超リアル。でもその分、想像するだけで持病が悪化しそうで、私は読むのがちょっと辛かった。ミステリーだけど、謎解き以上にいろいろと考えさせられた。誰かの善意に寄りかかるのではなく、その善意に対して感謝だけでなくきちんと報酬が支払われて、報われる仕組みが必要だなと改めて感じた。
『皇帝の薬膳妃 玄武の離宮と囚われの后』尾道理子
小説,ファンタジー,ラノベ,異世界,後宮,薬膳,料理,恋愛,キュンキュン
あらすじ
薬膳師と妃の二重生活を送っていた董胡は、母・濤麗と関係があった白龍に会い、ついにその秘められた過去を知った。同時に自身の不思議な力が呪いの力でもある可能性を知り動揺した董胡は、マゴイに付け入られ操られた挙句に滝つぼに呑まれてしまう。そのあとを衝動のまま追った尊武だったが、董胡をかばいながら柄にもなく必死に川を下っていた。ようやくたどり着いた先は玄武の外れにある尊武の離宮。どこか異質な雰囲気がただよう気味の悪い離宮の中で董胡は目覚めるも、自身の力に対する恐怖に気持ちが沈むばかり。そんな董胡を尊武はこの離宮で匿おうと画策していて……。
一方、董胡がいなくなったという知らせが朱璃たちのもとにも、さらには王宮にも届き、それぞれが董胡を捜すため動き出した。董胡の正体を知ってもただその身を案じ、戻ってきてほしいと願い続ける黎司と、董胡に対してなぜか執着めいた気持ちになる尊武。その感情の正体は一体……。
引用元:版元ドットコム『皇帝の薬膳妃 玄武の離宮と囚われの后』尾道理子(KADOKAWA)
アジアンファンタジー、すれ違いの第10弾!
ひとことレビュー
前日にちょっと重ための本を読んだから、ササっと読めて楽しくて、「これぞラノベ!」といった感じでとても楽しく読めた。今回の董胡は超低迷。尊武にも翻弄されて、董胡と黎司の間ですれ違いが加速する。ふふふ、こういう分かりやすいじれったさもおもしろい。最後の最後に「どうなっちゃうの?!」という展開が出てきて、早く続きが読みたくなった。
『遺跡発掘師は笑わない マルロの刀剣』桑原水菜
小説,ミステリー,歴史,遺跡発掘,昭和,愛知
あらすじ
愛知県名古屋の繁華街大須にある寺院で、天才発掘師・西原無量たちは謎の陶製の巨大な筒を発見する。
引用元:版元ドットコム『遺跡発掘師は笑わない マルロの刀剣』桑原水菜(KADOKAWA)
名古屋大空襲時の不発弾の可能性があり、現場は一時騒然とするも、調査の結果、陶管の中身は刀剣であることが判明する。
胸をなで下ろしつつも、その刀剣に首をかしげる無量たちだったが、その後しばらくして陶管の所有権を主張する「板垣辰五郎」なる人物から連絡が入る。
不審な男の主張に疑念を深める無量たち。そこへ「板垣少佐は所有者じゃない。嘘をついている」と告げる別人からの電話が舞い込んだ。
謎の陶管とそれをめぐる人々に違和感を抱いた無量たちは、名古屋で出会った作業員の韓国人・ソンジュと陶管の調査をすることに。
しかし、そんな矢先、陶管を保管している作業所に、陶管を持ち去ろうと試みる侵入者が現れる。
出くわした作業員を見て侵入者は逃げ出し、陶管は無事であったが、目撃者によると侵入者は軍服を着ており、逃げ出すと煙のように消えてしまったというのだ。
謎の刀剣とそれを追う亡霊、そしてそれを狙う者たちの影。
いったいこの陶管に封印された刀剣に、何があるというのか――。
大人気発掘ミステリシリーズ第19弾は愛知編!
ひとことレビュー
シリーズ第19弾。今回の舞台は名古屋。寺院で試掘調査中に出土した刀剣の来歴を通して、古代から昭和までの歴史を辿ることができた。今回は主に昭和の戦時下のエピソードが多かったけど、過去から学ぶことは本当に多いなと感じた。日常がどんどん戦争色を帯びるようになって、統制されることが当たり前になる。傷つけ、傷つけられて、何十年経ってもその傷は癒えない。当事者ではないとはいえ、「知らなかったで済むことではない」という作中の文章がとても心に残った。また、おばあさんの言葉が印象的だった。「ひとりの力なんです。ひとりひとりが大事だったんですわ。きっと」自分一人の力では抗えない流れがあるのだろうけれど、それにひとりひとりが抗うことが大事だったんだろうな。
『オカダのはなし』岡田准一
エッセイ,芸能人
あらすじ
「頑張れば、きっと誰かが見てくれる」。
引用元:版元ドットコム『オカダのはなし』岡田准一(マガジンハウス)
そう自分に言い聞かせて、日々を乗り切った10代。本を読みあさり、人生の指針を求めた20代前半。やがて格闘技に出合い、肩の力が抜けていった30代…。
V6として俳優として、躍進し続ける岡田准一の初エッセイ。雑誌『anan』に9年間綴った人気連載が、満を持してついに書籍化。
もともと考えることが好きだった岡田准一が自ら問い、気づき得たさまざまな事柄は、一般社会に生きる私たちにとっても共感するポイント満載。ピンチの乗り切り方、苦手克服法、気持ちよく毎日を過ごすヒントがつまっています。
「オカダくんも頑張っているのだから、私も(僕も)頑張れる!」
女子も男子も老いも若きも、読んで元気になること必至。
ひとことレビュー
V6の岡田くんが23歳から32歳までをつづったエッセイ。子供の頃の憧れのお兄さんも、これを書いた時は今の私よりは歳下で。人気アイドルが若い頃から諸行無常を悟っていたことに驚いた。外から見たら順風満帆でも、たくさん悩んで、ひとつひとつ積み上げてきたからこその今なんだなと思うと、改めて憧れを感じた。上手く言葉にできないけど、読んでよかった。私も、子供の頃の自分に恥じない大人でいたいと思った。
『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』荒井詩万
暮らし,インテリア,部屋作り
あらすじ
センスが無い お金が無い 子どもがいる 賃貸 狭い 物が多い
でも大丈夫!
センス、お金、広さ、全部いらない。
4000人以上にノウハウを伝えてきた理論派コーディーネーターが教える
真似するだけの部屋づくり。何も買わずに勝手に部屋があか抜ける!
どんな部屋でもあてはまる黄金ルール教えます
引用元:版元ドットコム『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』荒井詩万(サンクチュアリ出版)
ひとことレビュー
低予算で垢抜けた部屋を作りたい人におすすめの本。「ちょっと試してみよう」と思って立ち上がってしまうことが多く、なかなか読み進められなかった。欲を言えば実例として写真があったらうれしかったけど、きっと価格との兼ね合いで写真はなかったのかなと推察した。でも、十分分かりやすくて、実践しやすい内容のものばかりだったので、本当に参考になった。読みながら三角形の法則は試してみた。前より良くなったけど、たしかに観葉植物があるともっと良くなるなと感じたので、近いうちに観葉植物を買いに行こうと思う。
『ヴェネツィアの陰の末裔』上田朔也
小説,ファンタジー,魔術,歴史,16世紀,イタリア,ヴェネツィア
あらすじ
ベネデットには、11歳で孤児院に拾われるまでの記憶がない。あるのは繰り返し見る両親の死の悪夢だけだ。魔力を発現して以来、護衛剣士のリザベッタと共にヴェネツィア共和国の魔術師の一員として、陰の世界に生きている。あるとき魔術師たちは元首暗殺計画の情報を掴んだ。計画は未然に防いだが、その背後にはベネデットらを巻き込む陰謀が……。権謀術数のただ中に身を置く魔術師の姿を描く第五回ファンタジイ新人賞佳作作品。
引用元:版元ドットコム『ヴェネツィアの陰の末裔』上田朔也(東京創元社)
ひとことレビュー
16世紀のヴェネツィアを舞台にする歴史ファンタジー。序盤はなかなか没入できなかったけど、だんだん夢中になって、終盤は一気読み。アクションシーンが特によかった。16世紀のヨーロッパ史盛りだくさんの、なかなか壮大なストーリーで、歴史嫌いな人にはちょっと辛いかもしれないけど、興味のある人にとってはとてもわくわくする内容だと思う。私は歴史好きだけど、さすがに世界史を必死に勉強したのは遥か昔なので、記憶を呼び覚ます野がちょっと大変だった。でも、それも含めてとてもおもしろかった。
『1週間で勝手に自律神経が整っていく体になるすごい方法』小林弘幸
ノンフィクション,健康,セルフケア,自律神経
あらすじ
著書累計1200万部超&テレビ出演でもおなじみの自律神経の名医が教える、“1週間で心身のストレスが消えて、原因不明の症状が勝手に無くなっていく体になる”最新の超メソッドを大公開!
引用元:版元ドットコム『1週間で勝手に自律神経が整っていく体になるすごい方法』小林弘幸(日本文芸社)
最近、なぜか気力も湧かないし、病院に行ってもよくわからない謎の体調不良がある……。
それはもしかしたら、『自律神経』が乱れているかもしれません。
怒ったり悲しくなったり、ストレスでメンタルにダメージを受けると、人間の生命活動の中で最も重要な『自律神経』が乱れ、その影響で身体の不調を感じる人が多くいます。
症状はさまざまで、「位置がコロコロ変わる痛み」「レントゲンで見えない腰痛」「動悸・不整脈」「パニック」など不安になるような症状をはじめ、頭痛、肩こり、不眠、過呼吸、めまい、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、多岐にわたります。
しかしそのどれもが原因不明で、病院で検査しても血液検査は正常だし、「とりあえず様子を見ましょう」となって原因がよくわからない…。という不安を抱えることに。
そんな“自律神経の乱れによる症状”に悩む人に向けて、自律神経の名医が“たった1週間で勝手に自律神経が勝手に整っていく体になる究極のプログラムを”開発!
これまでの自律神経の研究の中から、効果的な方法を厳選し、それを日々の生活に取り入れることで自然と心身のストレスが消えていきます。
その方法は、「朝にハチミツヨーグルトを食べる」「頭の中で秒数をカウントして呼吸する」「頭から顔を順番にタッピングしながら寝る」など、今日から誰でもできるカンタンなものばかり。
自律神経の本の中でも、やるべきことだけをぎゅっと詰め込んでいるので、何をしていいか迷った方にもぜひ手に取って頂きたい一冊です。
ひとことレビュー
寒暖差が激しいせいで体調不良気味なので読んでみた。小林先生の本は前にも読んだことがあるけど、これは中でも一番簡単にできる方法が書かれている気がした。たくさん書かれると、「こんなにできない!」となって結局何もやらずに終わりがちだけど、これくらいならやれそうと思える絶妙な分量。知っている内容ではあったけど、自律神経を整える上で核になることが確認できたので、読んでよかった。
『美術館が面白くなる大人の教養 「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方』井上響(著),秋山聰(監)
ノンフィクション,絵画,美術,美術館,美術史,神話,聖書,教養
あらすじ
SNSで14万人が注目!美術館で「なんかよかった」以上の感想が言える!
★何を描いている絵画か・なぜこのように描いているのかなど、絵画の観方のポイントを教えてくれる一冊。
★『モナ・リザ』や『最後の晩餐』『オフィーリア』など、130点以上の有名絵画を使って解説!
★美術館で「なんかよかった」以上の感想が言える、言葉にして語れるように。この一冊で、美術館が格段に面白くなる!
◎美術の「物語」と「歴史」を総ざらい。
◎聖書と神話を中心とした、入門に最適な絵画のモチーフ・その見分け方を一気に学べる一冊!初めて出会った絵も、すぐになんのシーンか分かるように!
◎美術史を13のターニングポイントにそって解説。意味不明だった現代アートも「なるほど」に変わる!
◎著者は東大の美術史学専修卒で、TikTokを中心にアート系SNSアカウント「美術館が2割面白くなる解説」を運営する、井上響氏。
◎東大美術史教授の秋山聰氏が監修。☆オールカラー!美術館の予習復習にぴったり!!
引用元:Amazon.co.jp『美術館が面白くなる大人の教養 「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方』井上響(著),秋山聰(監)(KADOKAWA)
ひとことレビュー
美術館欲が高まっていたので読んでみた。 思った以上に読みやすくて、1日で読めてしまった。絵のモチーフになった物語を解説する【物語編】と美術技法や流行の変遷を解説する【歴史編】で構成されている。絵のモチーフになった物語が分かると、絵を見る解像度が上がる。見るための取っ掛かりが出来て、解釈ができるようになる。歴史が分かると、作者の視点が掴みやすくなる。その時代の技法をヒントに、何を表現しようとしたのか推測できるようになる。感性のままに絵を見るのも好きだけど、知識から取っ掛かりをもらって解釈した上で見るのもおもしろなと思った。
『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ
小説,ミステリー,日常系,パン屋,大学生,大阪
あらすじ
大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして?
引用元:版元ドットコム『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ(宝島社)
疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく……。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー!
ひとことレビュー
パン屋さんでバイトをしている漫画家志望の女子大生が日常の謎を解き明かす連作短編集。物語が進むにつれて話がおもしろくなる。最後は満足して読み終えられた。個人的にはシナモンロールの話が一番好き。青春がキラキラして素敵だった。
『がんばらないことをがんばるって決めた。』考えるOL
エッセイ,疲れた時,頑張っている人
あらすじ
「今日も会社に行けなかった。まあいいか。生きてるし。」
引用元:版元ドットコム『がんばらないことをがんばるって決めた。』考えるOL(KADOKAWA)
―等身大のつぶやきで15万以上のいいねを獲得した「考えるOL」。
「ありのままの人生を、ゆるやかに生きる」ためのヒントが1冊になりました。
Twitterで共感を呼んだ投稿と、その書下ろしエピソードが満載。
ひとことレビュー
頑張っているのに状況が悪化している気がする…と少し虚しさを感じているタイミングで読んだ。読み始めは「昔の私に読ませてあげたかった」と思いながら読んでいたのに、今の私にも必要な言葉がたくさんあって、気づいたら涙が流れてた。ダメだなと自分を否定してしまう気持ちを優しく包み込んでくれるような本だった。私がいることで誰かの役に立てている気はしないけれど、これから誰かの役に立てたらいいなと思う。
『春は馬車に乗って』横光利一 + いとうあつき
小説,日本文学,乙女の本棚,明治
あらすじ
もうあたし、これでいつ死んだっていいわ。
海のそばにある家。そこで彼は、日に日に弱っていく妻を一人看病し続けていた。
横光利一の『春は馬車に乗って』が、『26文字のラブレター』などで知られる人気イラストレーター・いとうあつきによって描かれる。
引用元:Amazon.co.jp『春は馬車に乗って』横光利一 + いとうあつき(立東舎)
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
ひとことレビュー
タイトルが春っぽいという理由で読んでみた。初・横光利一。元気になったら洗濯がしたい。その妻の気持ちが痛いほど理解できた。なんて事はないけれど、もうできないことが恋しい、そんな気持ち。妻と夫、どちらの視点で読むかで感想も大きく変わりそう。読み終わってから横光利一の略歴を読んだけれど、そうするとまた感じ入るものがあった。
『ドゥリトル先生のブックカフェ』賀十つばさ
小説,ブックカフェ,日常系,東京
あらすじ
妻の様子がなんだかおかしい。毎週金曜日に仕事と偽って、近所のカフェに通っているのだ。常連客は、不登校の小学生に、定年退職した男性、憧れの日本で暮らす外国人、そして僕!?自分の居場所が見つからないお客たちに、店主は美味しいコーヒーと焼きたてのスコーンと共に、本を処方するが……。心もお腹も満たされるブックカフェ、営業中!
引用元:版元ドットコム『ドゥリトル先生のブックカフェ』賀十つばさ(幻冬舎)
ひとことレビュー
こんなブックカフェが近所にあったら最高だなと読みながら思った。スコーンがとてもおいしくて、外国のカフェみたいな場所で私も本が読みたい。全体的にほんわかした雰囲気だったけれど、一部リアルだなと思うところがあり、そこが切なかった。今の私はぬるま湯の中にいるようなただ温かい話を求めていたけど、きっと別の機会に読めばそこがスパイスになっていいと思う気もするので、またいつか読み直したいなと思う。
2月の読書まとめ





2月の読了本は13冊でした。
バランスよくいろんなジャンルの本を読めた気がして大満足です。
来月は春らしい作品が読みたいです。あと、最近日本の犯罪捜査ものを読んでいないので、その辺も探していきたいと思います。
- 『がんばらないことをがんばるって決めた。』考えるOL
- 『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
- 『美術館が面白くなる大人の教養 「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方』井上響
3月の読書記録
ノンフィクション,科学,宇宙,地球
『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』野田祥代
あらすじ
空を見上げる余裕もない夜がある。
小さなことで疲れたり、つまずいたり、心が曇ってしまうこともある。
そんなとき、宇宙に思いを向けると、不思議と悩みが遠ざかる気がする。本書は、宇宙の生い立ちや星の一生、宇宙の構造といった科学的事実をやさしくひもときながら、
引用元:版元ドットコム『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』野田祥代(草思社)
人間の存在を宇宙のスケールで見つめ直す視点を提供する。
人間の存在は小さい。だが、その小ささにこそきっと意味がある。
宇宙を知ることは、私たち自身を知ること、その扉を開く一冊。
ひとことレビュー
体調が悪くて、心もささくれていて、ちょっと腐った気分の時に手に取った本。プラネタリウムに行った時みたいに、ざわざわしていた心が静かになった。いろんなことを、大きな視点で考えられた。私の日々の暮らしや世界情勢、環境汚染、宇宙の始まりと終わり。太陽でさえ終わりがあって、地球という惑星も太陽と共に終わりを迎えることが決まっている。私たち人間は約100年ほどその中で過ごすことができて、そのうち生命を終えて大気へと還る。そして、太陽が寿命を迎える時、地球と一緒に星屑になって宇宙に還る。宇宙の視点で見た時、私たちはとてもちっぽけだった。だけど、とても愛おしいと思えた。
『魔女の12カ月』飯島都陽子
暮らし,ヨーロッパ,ハーブ,レシピ,魔女
あらすじ
自然を尊び、知り尽くした魔女の「暮らし」と「知恵」。
自然を尊び、自然を知り尽くした魔女の暮らしと知恵は、
現代のわたしたちに新しいインスピレーションと生き方を教えてくれます。本書は、12ヵ月の魔女の暮らしを「季のことば」「祭り」「とっておきのハーブ」「魔女の手仕事」
引用元:Amazon.co.jp『魔女の12カ月』飯島都陽子(山と渓谷社)
「おいしい魔女のレシピ」「魔女のお茶時間」のキーワードとともに紹介します。
ひとことレビュー
タイトルに惹かれて読んでみた。 ヨーロッパの古い風習や、ハーブ、レシピなどが書かれていておもしろかった。ただ、系統立っているわけではないので、歴史やハーブなど興味のある分野が決まっているなら、それらについて書いてある本を読んだ方が満足感は高いかもしれない。ヨーロッパの古い暮らしに興味がある人や、魔女になりたい人にはおすすめ。一気に読むよりも、ひと月ごとにゆっくり読んだ方が楽しめそう。
『暮らしの図鑑 グリーン 楽しむ工夫×いま取り入れたい観葉植物64×基礎知識』境野隆祐/AYANAS
暮らし,観葉植物,インテリア,暮らしの図鑑シリーズ
あらすじ
私らしい『グリーンのある暮らし』
引用元:Amazon.co.jp『暮らしの図鑑 グリーン 楽しむ工夫×いま取り入れたい観葉植物64×基礎知識』境野隆祐/AYANAS(翔泳社)
私たちの暮らしを形作る、様々なモノやコト。
自分で選んだものは、日々をより心地よくしてくれます。
「ほんとうに良いものだけを暮らしに取り入れたい」
「日々をより豊かなものにしたい」。
そんな思いを持つ大人の女性に向けた新シリーズ。
今回のテーマは「グリーン」。
暮らしにうるおいを与えてくれる観葉植物。
自分らしい植物を選び、飾り、育てていきたいですね。
ひとことレビュー
先日インテリアの本を読んで観葉植物を買いたくなったので、まずは本で下調べ。基本的な水やりの仕方や生育環境などが書いてあって、とても参考になった。置ける場所やサイズは限られているので、日当たりとか風通しとか考えると何を選ぶかなかなか難しい…。ちゃんと育てられるお気に入りを迎えたいな。
『呪文の言語学』角悠介
ノンフィクション,エッセイ,言語学,民間伝承,ルーマニア
あらすじ
呪文もことばである。
ルーマニアには古い魔女文化がいまも残っているとされている――。東欧在住20年の言語学者が、魔女大国とも呼ばれるこの地の民間伝承や実体験をひもとき、“呪文の正体”に迫る。不思議でちょっと怖い呪文の世界をめぐる、まったく新しい言語学エッセイ。
引用元:版元ドットコム『呪文の言語学』角悠介(作品社)
ひとことレビュー
タイトルに惹かれて読んでみた。語り口が軽快で読みやすい。「中学生でエスペラント語と出会い〜」と書いてあったけど、エスペラント語と出会う中学生ってなかなかユニーク。言語学に惹かれて読み始めたけど、後半の言語学的な話はなかなかに難しかった。でも、前半の著者の来歴や、魔女を説明するために語られる西欧と東欧の違い、ルーマニアの現状や歴史、風習などがとてもおもしろかった。キリスト教が父性と呼ばれる理由や、フェミニズムと魔女狩りが同時に語れる理由が少し分かって、そのあたりもとても興味深かった。
『コンサバター 大英博物館の天才修復士』一色さゆり
小説,アートミステリー,美術,アート,イギリス,ロンドン,エディンバラ
あらすじ
世界最古で最大の大英博物館。その膨大なコレクションを管理する修復士、ケント・スギモトのもとには、日々謎めいた美術品が持ち込まれる。すり替えられたパルテノン神殿の石板。なぜか動かない和時計。札束が詰めこまれたミイラの木棺。天才的な審美眼と修復技術を持つ主人公が実在の美術品にまつわる謎を解く、豊潤なるアート・ミステリー。
引用元:版元ドットコム『コンサバター 大英博物館の天才修復士』一色さゆり(幻冬舎)
ひとことレビュー
いつか行ってみたい憧れの場所、大英博物館。そこが舞台のアートミステリーとあって、わくわくしながら読んだ。大英帝国時代に世界中から略奪してきた美術品が集まる場所だと耳にしたことがあったけど、物語として鮮明に描かれると、素晴らしい展示物も「すごい!」という純粋な目では味わえない気がした。きっと素晴らしさを感じつつ、その歴史の苦さも一緒に味わうことになるんだろうな。最初スギモトがあまり好きになれなかったけど、好きになれそうな展開になって終わったので、早く続きが読みたい。お気に入りのシリーズになる…かもしれない。
『かくりよの宿飯 十三 あやかしお宿の社員旅行。』友麻碧
ファンタジー,和風,あやかし,料理,おいしい,家族愛
あらすじ
天神屋総出で現世へ! 社員旅行は新たな波乱と消えない過去につながって…
隠世のあやかしお宿「天神屋」に嫁入りした葵は、大女将見習いとして大旦那や仲間と賑やかに暮らしている。
天神屋の休業中、総出で現世へ社員旅行に行くことに!しかし到着早々退魔師の襲撃を受ける。
しかもその人物は葵の祖父、史郎の式神を使役していて――!?不穏な影がちらつく中、東京・京都・福岡を巡り大旦那と過ごす時間を楽しむ葵。
各地では思わぬ人々との邂逅も待っていた。そして、旅の最後には大旦那念願のあることが――。
人とあやかしが紡いだ「これまで」が、「これから」を導く。
引用元:Amazon.co.jp『かくりよの宿飯 十三 あやかしお宿の社員旅行。』友麻碧(KADOKAWA)
大団円のその先の物語。
ひとことレビュー
シリーズ第13弾。葵のその後と過去に思いを馳せる番外編。のほほん現世を楽しむかと思いきや、そうは問屋が卸さない。思った以上に盛りだくさんでおもしろかった。家族を求める葵の心情が本編以上に伝わってきて、そこがとてもよかった。
『宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル』辻村七子
小説,日常系,宝石,家族愛,同性愛,横浜
あらすじ
正義とみのるの遺伝上の父親・染野閑が見つかった。遺体として。ジェフリーから情報を得た正義はみのるとともに、盛岡の警察署まで赴き遺体と対面して本人確認をした。遺体を荼毘に付したあと、ホテルで正義がリチャードと電話している声が漏れ聞こえてきた。「よかったと思ってる」という正義の言葉にショックを受けたみのるは、自分の感情を整理しきれず、言葉の真意もはかりかね、正義とどう相対していいか分からなくなってしまい……? 大人気シリーズ、感動の最終巻!
引用元:Amazon.co.jp『宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル』辻村七子(集英社)
ひとことレビュー
シリーズ最終話。何年もかけて読んできたシリーズだからこそ、登場人物たちに共感しまくって途中涙が止まらなかった。最終章に入ってからはあまり宝石もミステリー要素もなくなっていたけど、それはそれでいい着地をしてくれて物語としてよかった。「自分とは違う考えや習慣を持っている人のことを、否定せずに受け入れる」ということを、このシリーズはずっと訴えてきたように思う。きっと、そんな人が増えて行ったら、あるべき姿ではなくありたい姿で生きれる世の中が作れる気がする。私もこの物語の登場人物たちのように、愛に溢れた人でいたいな。素敵なシリーズに出会えたことに感謝!
『手持ちの服でなんとかなります』杉山律子
ノンフィクション,ファッション
あらすじ
「プチプラ服を着てもなんだか素敵に見える人」と
引用元:Amazon.co.jp『手持ちの服でなんとかなります』杉山律子(サンマーク出版)
「高い服を着てもあと一歩何かがおかしい人」は、
いったいどこが違うのでしょう?
その正体は、着こなし力にあります。
TVや雑誌の現場でスタイリストがやっているちょっとしたコツを使えば、たとえ手持ちのプチプラ服を着ていても、服が高見えするようになります。
体重が減ったわけでもないのに、スタイルアップして見えます。
同じ服で、同じ自分のまま、オシャレに大変身することが可能なのです。
本書では、人気のパーソナルスタイリストが、ついついやってしまいがちなNGコーデ例とそれがいっきに垢抜けするOKコーデ例をたっぷり紹介。
「何と何を合わせたらいいのか、それをどう着こなしたらいいのか」を分かりやすく解説しています。
オシャレになるのに、高い服も時間も必要ありません!手持ちの服で十分なんです。
・クローゼットに服はたくさんあるのに、着る服がない
・いつも同じ服ばかり着て、ほとんどの服は眠らせている
・前は大好きだった服が、急に似合わなくなった
・おしゃれに見せたいけど、服にお金も時間もかけられない
……こんな人は、この一冊で、服選びの「しんどい」がなくなって、毎朝、コーディネートで迷わなくなりますよ。
ひとことレビュー
特別なセンスや抜群のスタイルがなくても、こなれて見えるコーディネートができるルールが書かれている本。ルール化しているので、少し「ダメ」が多い気がした。特別なセンスがないなら、一定の法則に従うことでオシャレに見せられるというのは理にかなっていると思うけど、オシャレをするわくわくや、着飾る楽しみがなくなってしまう気がした。タッグインの仕方や、アクセントカラーは小物で使う、ベーシックカラー(抜け色、中間色、締め色)でまとめるなどのテクニックは参考になった。
『不思議の国のサロメ』赤川次郎
小説,ミステリー,探偵,事件捜査
あらすじ
母親が愛人の首を切り落とした現場を目撃してしまった今村まどか。十四歳の少女の心のケアのため、ホームズたちがいる“第九号棟”へ入院することになった。ところが入院したその日、看護人が同じように首を切り落とされ殺害されてしまう。自分を“サロメ”だと思い込んだまどかの犯行なのか? 病院から失踪したまどかを追って、ルパンやダルタニアンたちは調査を進める!
引用元:版元ドットコム『不思議の国のサロメ』赤川次郎(徳間書店)
ひとことレビュー
サロメのタイトルに惹かれて注文。手元に届いてシリーズものだと気付いた。検索したら途中からでも読めるとのことだったので読んでみたけど、やはり1冊目から読んだ方がよさそう。登場人物が多いし、それぞれ個性的すぎるのに関係性はよく分からなくて会話が楽しめなかった。いつか1巻目から読むことにして、途中棄権。
『家が好きな人』井田千秋
コミック,イラスト,暮らし,日常系,家,ほのぼの
あらすじ
15万部突破!
「このマンガがすごい!2024」オンナ編 第7位!(2024年2月現在)「自分の家が、一番好き。」
今日も今日という日が紡がれる。
楽しかった日も、そうじゃない日もいつでもここはあたたかく包み込んでくれる。
日常に散らばるたくさんの小さな幸せ。大人気イラストレーター《井田千秋》が贈る温かい日常を家と共に描くオールカラー コミック&イラスト集
引用元:版元ドットコム『家が好きな人』井田千秋(実業之日本社)
ひとことレビュー
読んでいて、すごく癒された。どの登場人物の部屋も、程よく物があって、生活感があって、好きで溢れて居心地がよさそうで。部屋作りの参考になった。井田さんのイラスト、温かみがあってすごく好き。
『ミシンは触らないの』中前結花
エッセイ,日常,家族,友情
あらすじ
出会ったばかりの人にもらったラブレター、母の涙とともにかけられた言葉で思い出す後悔、できないことばかりで苦しんだときに光をくれた友人の言葉……。
読めばきっと、明日を生きる力が湧いてくる。持ち前のあたたかくやわらかかつユーモラスな筆致で「忘れられない言葉」をまとめたエッセイ集。
装丁は、話題作を多く手がけるブックデザイナー 名久井直子氏が担当。
引用元:版元ドットコム『ミシンは触らないの』中前結花(hayaoki books)
ひとことレビュー
この前読んだ『好きよ、トウモロコシ』がとてもよかったので読んでみた。中前さんの本は、言葉がすっと心に入ってくる。そして心の一番柔らかいところを優しくなでていく。それは、中前さんが些細なことを深く深く考えて、丁寧に丁寧に紡ぐからなんだろうな。飾らない等身大の言葉に、気付いたら涙が出てた。読めてよかった。
『本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生2』香月美夜
小説,ラノベ,ファンタジー,なろう系,異世界
あらすじ
時の女神の降臨により、意識を失っていたハンネローレが目覚めた。
引用元:Amazon.co.jp『本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生2』香月美夜(TOブックス)
その10日間にユルゲンシュミット全土を揺るがす事態が勃発! 第二の女神の化身となった彼女を狙い、各領地から嫁盗りディッターの申し込みが次々と殺到していたのだ。ジギスヴァルトの暗躍、ツェントの介入と騒動は広がっていく。
政略と陰謀が渦巻く中、領主候補生のオルトヴィーンやラオフェレーグ、婚約者候補のラザンタルクからはそれぞれの想いが告げられる。
ダンケルフェルガーの領主候補として他領に嫁ぐのか、自領に留まるのか。口説き文句に照れてばかりの泣き虫姫が選ぶ未来とは?
『女神の化身』の親友が婚約者を決めるために奔走する、恋愛バトルファンタジー第二幕!
書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
ひとことレビュー
ハンネローレが自分の心を決めるの巻。web版とは違うところがたくさんあって楽しかった。ハンネローレ様がちゃんとダンケルっぽくておもしろかった。このシリーズは書籍版になるといろんな登場人物の視点から同じ出来事を見れて、それぞれの心情が分かるのがいい。ローゼマイン視点だとコミカルになってしまうことが、他者の視点でみると大問題だったりして、一緒になって頭を抱えているような気持ちになれる。次巻も楽しみ。
『恋愛論』坂口安吾(著), しきみ(イラスト)
エッセイ,恋愛論,乙女の本棚シリーズ,昭和
あらすじ
人気シリーズ「乙女の本棚」第36弾は、文豪・坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
引用元:Amazon.co.jp『恋愛論』坂口安吾(著), しきみ(イラスト)(立東舎)
エッセイとしても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。
「人間永遠の問題」だという恋愛。『夜長姫と耳男』などの傑作小説で知られる著者が、その奥深さを語る。
坂口安吾の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、『詩集『青猫』より』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』、泉鏡花『夜叉ヶ池』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
ひとことレビュー
小説だと思って読み始めたらエッセイだった。恋愛を説きながら、人生を説いている作品。現実はままならない。裏切られることも多い。けれど、その現実を愛することでしか幸福は得られない。そんなメッセージが込められている気がした。人間関係に悩んだ時に読んだら、すごく支えになりそう。ハッとさせられる言葉が多かった。現実が嫌になった時に読み返したい。
『遺跡発掘師は笑わない イクパスイの泪』桑原水菜
小説,ミステリー,遺跡発掘,考古学,北海道,アイヌ,幕末,明治
あらすじ
北海道の南部、日本海を望む上ノ国町の中世の館らしき遺跡の調査に派遣された西原無量たちは土の中から漆塗りのイクパスイを発見する。
イクパスイとはアイヌ民族が神(カムイ)に祈りを捧げる時に用いる祭祀の道具。
美しさに息を飲む一同だったが、その遺物と全く同じ姿形のものを地元の住人が所有していたことが判明する。
それは戊辰戦争時に旧幕府軍の兵を助けた礼として「土方歳三から贈られた御礼の品」だと一族には伝わっていた。そのイクパスイに添えられた書面には、旧幕府軍に〈龕灯と蝋燭〉を貸し渡した際の担保として預けたことが記載されているのみで、およそ500年前の土坑跡から見つかったイクパスイとの接点は見いだせない。
無量とソンジュはこの2つのイクパスイのつながりを解明すべく、調査を開始する。時を同じくして、明治元年に江差沖で座礁した開陽丸の水中発掘調査のため北海道にやってきていた司波孝たちに、突然「水中発掘をやめるように」との連絡が入る。
どうやら江差沖で新たに発見された謎の和船の船箪笥にその理由があるようで、調査チームも困惑する中、ついに調査用ボートの船外機が何者かによって破壊されてしまう。
萌絵と忍は、中止要請を出した者とその目的を探ることになったのだが、謎の和船について調べを進めると、沈没時に〈龕灯と蝋燭〉を積んでいたことが史料から明らかになった。「としぞうのイクパスイ」と沈没した謎の和船に現れた〈龕灯と蝋燭〉という共通のことば。
幕末の出来事と現代の事件に影を落とす、そのことばの意味は果たして…?大人気発掘ミステリシリーズ第20弾は果てなき大地へ…北海道編!
引用元:版元ドットコム『遺跡発掘師は笑わない イクパスイの泪』桑原水菜(KADOKAWA)
ひとことレビュー
シリーズ第20弾。今回の舞台は北海道。道南にある中世の遺跡の発掘中に、アイヌのイクパスイが出現し…という話。恥ずかしながら、北海道の歴史はほとんど知らないので、読みながらアイヌの人々が受け継いできた口承や文様などが生き生きとしたストーリーとなって体現されて、とても興味深かった。日本を「単一民族国家」なんて称するのも耳にするけれど、実際はそうじゃなかったんだろうな。教科書に書いてあることが歴史なんじゃなくて、色んな視点から見て初めて本当の姿に近づけるんだろう。そういう意味では、歴史は学校で習ってからが本番なのかもしれない。忍の本心が何なのか、その辺りも含めて今後も楽しみ。
『デスチェアの殺人 上』M・W・クレイヴン
小説,ミステリー,犯罪捜査,海外文学,イギリス
あらすじ
カルト教団の指導者が木に縛られ石打ちで殺された。聖書の刑罰を模した奇妙な殺害方法に困惑するポー。さらに遺体には、分析官ブラッドショーにも分からない暗号が刻まれていた。事件の鍵はカルト教団にあると推測する二人。一方でポーの所属する重大犯罪分析課に上層部から嫌疑がかかり、スパイが送りこまれる。チーム解体の危機が迫る中、ポーたちは捜査を開始するが……。大人気英国ミステリ、衝撃のシリーズ第六作。
引用元:Amazon.co.jp『デスチェアの殺人 上』M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
今回はカルト教団にまつわる事件。ストーリー構成がいつもとはちょっと違って、そこもおもしろい。重たい事件の中にユーモアが散りばめられていて読みやすかった。特にティリーの学会での話が最高!そして毎度同じく犯人が全然分からない。早く下巻読まねば。
『デスチェアの殺人 下』M・W・クレイヴン
小説,ミステリー,犯罪捜査,海外文学,イギリス
あらすじ
殺された男が率いていたカルト教団は、子どもたちに「講座」という名の洗脳教育を行っていた。重大犯罪分析課が存続の危機に陥りながらも、ポーは捜査の末に「慈悲の椅子」という謎の言葉にたどり着く。時を同じくして、ブラッドショーから遺体に刻まれた暗号を解読したとの知らせが届く。ポーはその暗号が指し示す場所へと向かうが……。すべての秘密が暴かれるとき、衝撃の別れが待ち受ける。さらば、ワシントン・ポー
引用元:Amazon.co.jp『デスチェアの殺人 下』M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
伏線回収が見事としか言いようがない。そして驚きの連続を生み出すストーリー構成が本当に素晴らしい。暗い内容にもかかわらず光も感じられる内容で、だからこそ陰鬱にならずに読み進められた。おもしろかった。これからどうなるのか、すごく気になる。英国では第7弾も刊行されているようなので、早く読みたいな。
『手帳&ノートのミニイラストの描き方 いつものペンで、ゆるっとかわいい!』しろくまななみん
実用書,イラスト,ノート活用,手帳
あらすじ
シリーズ累計たちまち5万部!
YouTubeのイラストメイキング動画が大人気、しろくまななみんさん待望の最新刊!絵心がなくても、簡単&オシャレに描ける!
・イラスト450点以上
・手描き文字、飾り150点以上手帳やノートにちょこっと描きたいアイコンイラストを、プライベート、仕事、学校などのシーンや季節ごとにたっぷりご紹介。
可愛い文字や記号、フレームなどの飾りのアイディアも。
手紙やメッセージカード、おたよりにも活用できます。いつものペンで、少ない色数でも、マネするだけで誰でもセンスよく描けちゃう!
引用元:版元ドットコム『手帳&ノートのミニイラストの描き方 いつものペンで、ゆるっとかわいい!』しろくまななみん(ワニブックス)
手帳・ノートライフが楽しくなる1冊です。
ひとことレビュー
イラストが描けたら素敵だなと思って読んでみた。載っているイラストはどれも可愛い。けれど、描き方などはあまり載っていないので、私のような全く絵心のない人のために描き順から書いてあるとうれしかった。絵心が多少でもある人ならきっと参考になるはず…。
『精神科医が見つけた3つの幸福』樺沢紫苑
自己啓発,セルフマネジメント
あらすじ
これは「幸福論」ではなく、初めての「幸福の実用書」です。
「幸福」とは、「脳内物質」だった!コロナ禍、人生100年時代、AI化、スマホ依存
現代のあらゆる問題を1冊で解決!
簡単にできる習慣だけ! 最新データとエビデンスをもとに、人生を充実させる方法を具体的にわかりやすく教えるまったく新しい本!・なぜ5分に1回スマホをチェックする人は、健康、仕事、人間関係のすべてを失うのか?
引用元:版元ドットコム『精神科医が見つけた3つの幸福』樺沢紫苑(飛鳥新社)
・朝散歩するだけで人生が変わるこれだけの理由
・「成功」イコール「幸福」の時代は終わった!
・すべての課題を解決する「幸せの3段重理論」とは
ひとことレビュー
序盤は興味深く読めた。特に最初の「セロトニン的幸福」の箇所は、参考にしたい習慣がたくさん書かれてあって自分の生活にも取り入れたいと思った。けれど、親切日記の項目で「家事を手伝う」ことを親切にカウントしていることに違和感が…。感謝日記や親切日記の考え方自体は素晴らしいけれど、ちょっとジェンダー差を感じてしまった。
『人生はどこでもドア リヨンの14日間』稲垣えみ子
エッセイ,海外プチ生活,一人暮らし,フランス
あらすじ
海外で暮らしてみたい――長年の夢をかなえるためにフランス・リヨンへ。言葉はできない、旅慣れてもいない。でも、あえて「準備」しないで出発した。地元のマダムにまざってマルシェで買い物。ギャルソンの態度に一喜一憂しながらのカフェ通い。観光なし、美食めぐりなしでも、毎日は冒険の連続だ! アフロえみ子53歳、ドキドキの旅エッセイ。
引用元:版元ドットコム『人生はどこでもドア リヨンの14日間』稲垣えみ子(幻冬舎)
ひとことレビュー
テンポ感がよくて読みやすかった。「海外でいつも通りに暮らしてみる」がテーマで、それは素敵だとなと思った。けど、あまり共感はできなかった。スタンスが違い過ぎたのかもしれない。共感はできなかったけれど、50歳を過ぎてから一人で長年の夢を叶えるために行動して、試行錯誤して日々を楽しんでいく姿はとても素敵だった。
『コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの』一色さゆり
小説,アートミステリー,美術,アート,イギリス,ロンドン,アフガニスタン
あらすじ
大英博物館を辞めたコンサバター(修復士)、スギモト。彼の工房に行方不明になっていたゴッホの十一枚目の《ひまわり》が持ち込まれる。時を同じくしてオランダ・ハーグでフェルメールの知られざる「真作」を示す古文書が出現。スギモトはロンドン警視庁美術特捜班の刑事マクシミランと調査に乗り出すが――。壮大なスケールで描く、アート・ミステリー。
引用元:Amazon.co.jp『コンサバター 幻の《ひまわり》は誰のもの』一色さゆり(幻冬舎)
ひとことレビュー
3月30日はゴッホの誕生日ということで、ゴッホの作品が出てくる本を読んでみた。アートにまつわる小説は、アートの素晴らしさを描くことが多い気がするけれど、このシリーズはアートにまつわる負の側面も描いている点が新鮮。貧困にあえぐ国で現地の人が使い捨てられるように美術品盗難に駆り出され、盗品だと分かっていながら買う富裕層がいる。人の命より価値のある絵画なんてあるのだろうか?アートを見て感動する心は大事にしたいけれど、作品が経験してきた負の側面も無視してはいけないんだろうなと思った。 おもしろかったので、次巻も読むのが楽しみ。
3月の読書まとめ





3月の読了本は20冊でした。
癒されたり泣けたりする本が多かったので、無意識にそういうものを求めていたのかもしれません。
たくさん素敵な本に出逢えて幸せなひと月でした。
- 『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』野田祥代
- 『宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル』辻村七子
- 『ミシンは触らないの』中前結花
- 『家が好きな人』井田千秋
4月の読書記録
『夜更けより静かな場所』岩井圭也
小説,連作短編集,古書店,読書会,日常系,東京
あらすじ
大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。「何か、私に合う一冊を」吉乃のリクエストに伯父は、愛と人生を描いた長編海外小説を薦める。あまりの分厚さに気乗りしない吉乃だったが、試しに読み始めると、抱えている「悩み」に通じるものを感じ、ページをめくる手が止まらず、寝食も忘れて物語に没頭する。そして読了後、「誰かにこの想いを語りたい」と、古書店で深夜に開かれた、不思議な読書会に参加するのだった……。
引用元:Amazon.co.jp『夜更けより静かな場所』岩井圭也(幻冬舎)
ひとことレビュー
古本屋「深海」で開催される深夜の読書会。その参加者たちの、それぞれの決断を描いた連作短編集。読み終わって、改めてタイトルが素敵だなと思った。傷ついた時や疲れた時、必要なのは明るさや賑やかさよりも、薄暗くて静かな場所なのかもしれない。『いちばんやさしいけもの』の話がよかった。きっと抜きんでた才能のある人なんて一握りしかいなくて、ほとんどの人は普通の人で。才能のあるなしと生きる価値とは関係がないと頭では分かっていても、生きるに値する何かが必要だと思ってしまう。少しザラっとした部分もあるけれど、それも含めて作者はこの作品を作ったのかもしれない。読書会に行ってみたくなった。
『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』シオドラ・ゴス
小説,海外文学,SF,ミステリー,19世紀,イギリス,ロンドン
あらすじ
両親の死を契機に、父親の謎めいた過去を調べ始めたメアリ・ジキル嬢。父の旧友ハイド氏とは何者なのか? ホームズとワトソンの助けを借りて調査するうち、彼女は科学者が狂気の研究の末に生み出した娘たちと出会い!? 19世紀ロンドンで展開するSFミステリ
引用元:版元ドットコム『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』シオドラ・ゴス(早川書房)
ひとことレビュー
19世紀のロンドンが舞台で、ジギル博士の娘にハイド氏の娘、フランケンシュタインの娘にシャーロック・ホームズが出てくるなんておもしろそう!と思って手に取ってみた。物語の途中で登場人物たちの合いの手が入ってくる構成になっていて、そこが苦手だった。頭の中で想像したものが登場人物たちの副音声でぶった切られる感じがしてしまい、物語に入り込めなかった…。そこが軽快さを出していておもしろいと感じる人もいると思うので、これは好みの問題なのかなと思う。
『日本語という外国語』荒川洋平
ノンフィクション,新書,日本語,日本語教育
あらすじ
日本人が考える「日本語」と外から見た「ニホンゴ」は違います。「どこが難しい?」「意外な魅力とは?」「どう教えるか?」豊富な日本語教育経験から語る、日本人のための日本語再入門。
引用元:版元ドットコム『日本語という外国語』荒川洋平(講談社)
ひとことレビュー
「日本人のための日本語再入門」の文言に惹かれて読んでみた。日本語教育に興味がある人にはぴったりの本。そういう目的を持って読むとすごく勉強になると思った。ただ、私は何となく知識を知るわくわくを求めて読んだので、ちょっと求めていたものと違った。でも、興味深い本だった。
『真夜中法律事務所』五十嵐律人
小説,リーガルミステリー,オカルト,検事,弁護士
あらすじ
実写映画『法廷遊戯』原作者が贈る司法×心霊×復讐×密室
〈その日から僕は、死者が視えるようになったのである──〉それは暗い夜のことだった。
検事である僕・印藤累(いんどう るい)は、夜道に立ち尽くす幽霊の存在に気づいた。
動揺する僕の前に現れたのは「案内人」を自称する親しげな青年・架橋昴(かけはし すばる)。
彼はこの世に未練を遺す幽霊を、ある場所に導くというのだ。
それは、真夜中にだけ開かれている弁護士事務所……その名は「深夜法律事務所」という。リーガルミステリの旗手が拓く新境地!
引用元:版元ドットコム『真夜中法律事務所』五十嵐律人(講談社)
ひとことレビュー
怪異もミステリーも大好物なので、あらすじの「心霊リーガルミステリー」に惹かれて読んでみた。難しい専門用語は出てこないのに、ちゃんとリーガル。絡み合う事件や普通ならありえないトリックなど、読み応えがあっておもしろかった。
『後宮の検屍女官』小野はるか
小説,ミステリー,異世界,後宮,中華風,検視官
あらすじ
「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。
引用元:版元ドットコム『後宮の検屍女官』小野はるか(KADOKAWA)
謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、
幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。
花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。
多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。
そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。
後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!
ひとことレビュー
前々から知ってはいたけど読めていなかった作品。とてもおもしろかった。後宮だから恋愛要素強めかと思いきや、後宮という空間にいる苦悩がしっかり描かれていて深みがあった。軽やかさと重さのバランスがよくて、とても読みやすい。これからどうなるのか気になるドキドキ感もよかった。早く続きが読みたい。
『ポケット詩集』田中和雄(編)
詩集,近現代,日本
あらすじ
本書の冒頭を飾るのは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」、しめくくりは茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」です。
編集の組み立ては、最初の段階で心に決めていました。これには編者のある思いがあります。
編者が少年時代に唯一暗誦できた詩は、「雨ニモマケズ」でした。
この詩を哲学者の故・谷川徹三氏(谷川俊太郎さんの父)が
「精神の高さにおいてこれに比べうる詩を私は知らない」
と述べていることに感銘を受け、触発されたことが「ポケット詩集」編集の動機です。精神の高さということなら、「雨ニモマケズ」一編に限りません。
編者の見解では、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」、石垣りんさんの「表札」、谷川俊太郎さんの「みみをすます」も、まったく同レベルです。はじめは、万葉集からボードレールまでと気宇壮大なアンソロジーを考えましたが、ごった煮になってすっきりしません。
そこで近現代の、精神の高い現代詩を選ぶこと3年、発刊は1998年11月。
絵本「葉っぱのフレディ」と時を同じくして世に出ることとなりました。「子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。
引用元:Amazon.co.jp『ポケット詩集』田中和雄(編)(童話屋)
いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深く掘りさげて普遍(ほんとうのこと)にまで届いた詩のことです。
詩人の仕事は、生きる歓びをうたうことです。
いい詩はみな、生きる歓びにあふれています。」(本書まえがきより)
ひとことレビュー
学生時代に購入して、これまでに何度も読み返している詩集。朝早くに目が覚めて心が落ち着かなかったので久しぶりに読んでみた。言葉のリズムが心地よくて凪いだ気持ちになった。また、昔はあまり響かなかった作品にひどく共感した。昔、河井酔茗の「ゆずりは」を読んだ時は、子供に向けた詩だと思っていた。けど、今回は大人に向けたメッセージだと感じた。いつまでも地位にしがみつかずに後進に道を譲ることや、後世に素晴らしい物を残すべく努力すること。そんなことを説かれている気がした。きっと今度読んだ時はまた違う詩が心に刺さったり、違う感想を持ったり吸うんだろうな。詩っていい。
『魔法使いのハーブティー』有間カオル
小説,横浜,洋館,ハーブ,ひと夏の物語
あらすじ
親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。夏休みの間だけ身を寄せることになったのは、横浜に住む、会ったこともない伯父の家。勇希が恐る恐る訪ねると、意外なことに、その伯父は可愛いカフェのオーナーをつとめていた。 彼は変わり者のようで、同居するにあたって勇希が約束させられたのは、あまりにも奇妙なことだった――。 「魔女の後継者として、真摯に魔法の修行に励むこと」 不思議なカフェを舞台に紡がれるのは、色とりどりの美しいハーブティーをめぐる、心癒やされる物語。
引用元:Amazon.co.jp『魔法使いのハーブティー』有間カオル(KADOKAWA)
ひとことレビュー
横浜の洋館の一画で営まれているハーブカフェが舞台のお話。ハーブ園やサンルーム、ハーブティーやハーブを使ったお菓子や料理などなど、心惹かれる要素が盛りだくさんで素敵だった。ただ、登場人物たちに感情移入しにくかったので、もう少し登場人物たちの経歴や心情を描いてあったらもっとよかったなと思った。勇希の境遇が不憫でならなかったけど、魔法修行をした彼女なら、きっとこの先幸せになれるはず。
『トゲトゲの気持』阿川佐和子
エッセイ,日常系
あらすじ
襲いくる加齢現象を嘆き、世の不条理に物申し、女友達と笑って泣いて、時には深ーく自己反省。アガワの真実は女の本音。笑いジワ必至の痛快エッセイ。
引用元:Amazon.co.jp『トゲトゲの気持』阿川佐和子(中央公論新社)
ひとことレビュー
軽快な文章で読みやすかった。『婦人公論』に連載されていたエッセイをまとめたものらしく、週刊誌や新聞に載っていたら楽しく読むだろうなと思っていたので、すごく納得した。これは私の読んだ時の気分の問題だけど、「素敵…!」という憧れ成分が欲しい時に読んだので、ちょっと違う感が強かった。日頃の悩みや不満を居酒屋でガハハハ!と笑い飛ばしたいような気分の時に読んだら最高だと思う。









