こんにちは。管理人のキノです。
2024年、2025年に引き続き、2026年に読んだ本のご紹介をします。
何を読もうか悩んでいる人や、自分以外の人がどんな本を読んでいるのか気になっている人の参考になったらうれしいです。
2026年の読書目標
読書をするにあたり、せっかくならと2026年の読書目標を考えてみました。
これは『死ぬまでに1万冊の本を読む!』という目標を叶えたいからです。
40年で8000冊くらい読めば、今まで読んだ分と合わせて1万冊にはなるだろうという計算です。
気ままに読書するのも好きなのですが、ジャンルを決めずに読むと、日本の小説ばかりを読んでしまい…
『このジャンルから最低1冊は読む』と決めた方が、バランスよく選書できて気分がいいので、この目標を設定しました。
ガッチリ『これを読む』と決めると堅苦しくなってしまうのですが、私は3冊くらい読む本を決めておくと、達成感を得られてちょうどいいです。主にノンフィクションや自己啓発本を課題図書に設定します。
『いつか読もう』と考えるだけではなかなか手を着けられないので、「いつか読みたい本」をちゃんと読み始めるために目標にしました。今年は「暮らし図鑑」シリーズやジブリの原作、オレンジ文庫を定期的に読みたいです。
管理人キノこんな感じで目標を立ててみました。
ですが、読書は趣味なので、達成しようと躍起になるのではなく、読書の指針程度に考えて、楽しむことを優先するつもりです。
1月の読書記録
『3時のアッコちゃん』柚木麻子
小説,短編集,おいしい,日常系,お仕事
あらすじ
「アッコちゃんシリーズ」第二弾、待望の文庫化!
引用元:Amazon.co.jp『3時のアッコちゃん』柚木麻子(双葉社)
澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、
会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。
イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていき――!?
表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編を収録。
ひとことレビュー
シリーズ第2弾。前作同様、元気をくれる作品だった。『自分はなんてダメなんだろう…』そう思ってしまうこともあるけど、自分が気持ちよく過ごせる場所を根気強く探すことができれば、そんな風に思わなくて済むのかもしれない。自分がダメなのではなく、選び方がダメなだけなのかもと思えただけで、心が軽くなった。無理せずに、でも頑張ろうと思わせてもらえて、ほっこり。新年1冊目からいい読書ができた。
『ボタニストの殺人 上』M・W・クレイヴン
小説,海外文学,ミステリー,犯罪捜査,イギリス
あらすじ
押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。捜査に挑むポーだったが、彼の同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され……
引用元:版元ドットコム『ボタニストの殺人 上』M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
シリーズ第5弾。 『新年早々グロいミステリーは…』と思いつつ、大好きなシリーズだし、おもしろい確信があったので読んでみた。今回は初っ端からポーやティリーが捜査に関わるので、物語に没入しやすかった。そして、やはりおもしろい。いつものことながら全然犯人が分からない!続きが気になるので早急に下巻に取りかからねば。
『ボタニストの殺人 下』M・W・クレイヴン
小説,海外文学,ミステリー,犯罪捜査,イギリス
あらすじ
押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。捜査に挑むポーだったが、彼の同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され……
引用元:Amazon.co.jp『ボタニストの殺人 下』M・W・クレイヴン(早川書房)
ひとことレビュー
どう交差するのか全然分からなかった2つの事件がようやく交差して、とてもおもしろかった。シリーズを読み始めた頃は、ポーはいつか破滅するんじゃないかという不安感があったけど、ティリーのおかげで彼は随分人生の明るい面に目を向けられるようになった気がする。そして今回はとても幸せな出来事もあって、読んでいてうれしかった。読み進めるほどに、登場人物たちがどんどん好きになる。そして楽しみな要素が増えていく。最新刊も楽しみ。
『団地メシ!』藤野千夜
小説,日常系,おいしい,散歩,東京
あらすじ
ベストセラー『じい散歩』『団地のふたり』(ドラマでも評判!)の著者による、人生が愛おしくなる団地と散歩の物語!
引用元:版元ドットコム『団地メシ!』藤野千夜(角川春樹事務所)
「ゆっくりでいいよ、わたしはいつも花の味方だよ」
16歳の花は高校になじめず、ずっと休んでいる。
そんなある日、母方のおばあちゃんのゆり(70歳)から、むかし住んでいた「つつじが丘の団地に行ってみたい」と言われ――
そこからふたり(たまにいとこも参戦)は、つつじヶ丘、狛江、豊洲……といろいろな団地をのんびりめぐって、お寿司、蕎麦、カレー、ケーキ、ラムネなどおいしい御飯やスイーツを楽しむことに。
花&ゆりの年の差コンビが、お互いを思いやりながら、ちいさな幸せをみつけていく。
ひとことレビュー
不登校の女子高生と、一人暮らしの祖母が団地内にあるおいしいものを食べに行く話。東京にこんなに団地があるんだという驚きと、団地内にこんなに素敵なお店があるんだという驚きを味わえた。知らない街を訪れて、一緒に開拓しているような気持ちになれる。劇的な何かが起こるわけではないけど、そういう平坦さが読んでいて楽だった。おばあちゃんの年齢になった時、私も同じように楽しみを見つけて生きていけるだろうか。大切な人たち先に旅立ってしまった後、寂しさを抱えながら小さな幸せを感じて生きられる人でありたいと思った。
『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』Emi
自己啓発,ノート整理術
あらすじ
マイノートは心の貯金通帳。
今、書かないともったいない!仕事も家庭も!
マイノートで目の前の景色が変わり始める!約2千名が参加!
引用元:Amazon.co.jp『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』Emi(大和書房)
大人気の「マイノートのつくりかた」レッスンを行うEmiさんが、
自身のマイノートの書きかた&使いかたを全公開!
ひとことレビュー
再読2回目。最近マイノートが毎日のlogになっていたので、改良するにはどうしたらいいか再確認したくて読んでみた。心が動いたことを気軽に記録するのがマイノートだったことを再確認。毎日の記録と心が動いたことを記録するノートを分けてみたら、こっちの方がよさそうだと思えた。こうして定期的に見直しをしたり、同じ本を読んだりするのも新たな発見があっていい。また来年も読みたい本。
『図解で学ぶ めくるめく日本語史の世界』今野真二
ノンフィクション,日本語,日本語史
あらすじ
〈見てたのしい! イラスト図解で学ぶ日本語史の世界〉
引用元:版元ドットコム『図解で学ぶ めくるめく日本語史の世界』今野真二(淡交社)
〈はじめて日本語史に触れる方や、教養として日本語史を学びたい方に最適!〉
みなさんは自分が使っている日本語の「歴史」を考えたことがあるでしょうか。令和の日本語は平成、昭和に、大正、明治の日本語は江戸時代に、そして鎌倉室町、平安から奈良時代の日本語につながっており、各時代の日本語は少しずつ異なっています。本書では奈良時代以前から近代まで、音声や語彙、文法、文字表記、資料など、日本語史で説かれていることや著者の日頃の研究で興味深いと感じることを解説しており、見てわかるイラスト図解とやさしいコラムで挫折なし! 楽しく学べます。ぜひ、めくるめく日本語史の世界をご体験ください。
ひとことレビュー
大学で英語史の勉強はしたけど、日本語史はほとんど知らないなと思って読んでみた。 図解で薄いので簡単かと思いきや、内容はなかなか本格的。文法が苦手な人には辛いかもしれない。古事記編纂や、片仮名・平仮名の成立過程、キリシタン文献や言海の編纂、江戸川乱歩・横溝正史の言葉遣いについて書かれた項目がおもしろかった。ただ、なんで日本語史の勉強をしなかったのかも同時に思い出した。英語史はわくわくしたのに、日本語史はそれほどわくわくできなかったから英語史を選んだんだった。でも、どうして日本語史にわくわくできなかったのかは今もよく分からない。…なんでだろう?笑
『葉桜と魔笛』太宰治 + 紗久楽さわ
小説,日本文学,乙女の本棚シリーズ,明治
あらすじ
太宰治の『葉桜と魔笛』が人気マンガ家とコラボレーション!
不朽の名作が、いま新たによみがえる。
引用元:Amazon.co.jp『葉桜と魔笛』太宰治(著), 紗久楽さわ(イラスト)(立東舎)
太宰治の『葉桜と魔笛』が、畠中恵原作の人気シリーズ『まんまこと』のコミカライズなどで知られ、色彩豊かな和服イラストで人気のマンガ家・紗久楽さわによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。
ひとことレビュー
月に1冊読むと決めている乙女の本棚シリーズ。1月に選んだのは太宰治の「葉桜と魔笛」。生命力溢れる新緑の季節と、弱っていく妹の対比がすごく鮮明だった。それがイラストや紙の色でも表現されていて作品のイメージを更に鮮やかなものにする。文章も現代の作品と変わらない感覚でスラスラ読めた。戦争や身近な人が病気で死ぬことが普通だった世界で、生命力溢れる季節でも漂う切なさや空虚さ。太宰治の最期を思うと、彼はずっとこんな空虚を抱えて生きていたのだろうかと考えずにいられなかった。
『ガウディの遺言』下村敦史
小説,ミステリー,歴史,スペイン,バルセロナ
あらすじ
サグラダ・ファミリアの尖塔に、死体が吊り下げられた――
前代未聞の殺人事件に秘められた壮大な真相とは。
乱歩賞作家が満を持して送りだす、傑作長編ミステリ!1991年、バルセロナ。現地で暮らす佐々木志穂は、夜中に出掛けたきり帰ってこない聖堂石工の父を捜索している最中に、父の友人であるアンヘルの遺体がサグラダ・ファミリアの尖塔に吊り下げられているのを発見してしまう。父の失踪もこの殺人事件に絡んでいると考えた志穂は、手がかりを求めてサグラダ・ファミリア建設に関わる人々を調べ始めるが、その過程でガウディが遺した「ある物」を巡る陰謀に巻き込まれていき……。
引用元:版元ドットコム『ガウディの遺言』下村敦史(PHP研究所)
ひとことレビュー
先日テレビで特集されていてサグラダファミリアに興味を持ったのと、あらすじの『ガウディが残した「ある物」を巡る陰謀』という文言に惹かれて読んでみた。近代スペイン史やカスティーリャ語・カタルーニャ語などがバンバン出てくるのに、スペイン史の記憶が遥か彼方過ぎて、物語が上手く想像できなかった。先に「地球の歩き方」を読んでからにすればよかったと後悔。でも、バルセロナに行ったことのある人やスペイン史が好きな人にはとてもわくわくする作品なんじゃないかと思う。
『Oggi 2026年 2月号』小学館
雑誌,ファッション,30代
あらすじ
30歳からの働く女性に向けて、シンプルでセンスのよいベーシックなファッションを提案する月刊誌。トレンドだけを追いかけるのではなく、「着る人が素敵に見える」「本人も周りも心地よい」スタイルを追求しています。働く女性の日々にリアルに役立つのは、ビューティ、ライフスタイル、読みものやエンタメの記事も同様。“今日(オッジ)”をしなやかにいきいきと働く、すべての女性に読んでほしい企画が満載!
引用元:Amazon.co.jp『Oggi 2026年 2月号』(小学館)
ひとことレビュー
特集がスニーカーとローファーのコーデで、ちょうど気になっていたのでドンピシャだった。高価格帯だけでなく、1万円代のものも使用していたりと、私でも手の出せる価格帯のものも扱っていたのがありがたかった。おかげで、どこのお店で探すか、どんな風にに取り入れるか、とても参考になった。
『遺跡発掘師は笑わない キリストの土偶』桑原水菜
小説,ミステリー,歴史,遺跡発掘,日本,青森
あらすじ
師匠の鍛冶に誘われて、青森県新郷村にある発掘現場に向かった天才発掘師・無量たち。
引用元:版元ドットコム『遺跡発掘師は笑わない キリストの土偶』桑原水菜(KADOKAWA)
東戸来遺跡と名付けられたその縄文遺跡の環状列石の下から、国宝級の赤い大型土偶が掘り出された。
だがそれを見た瞬間、現場作業員のいろはが「すぐに埋め戻して! じゃないとひとが大勢死ぬ!」と叫ぶ。なんと死んだ祖父が、イタコの口寄せで予言したというのだ。
さらにベテラン作業員の手倉森も、「きりすと土偶はやはり存在した、奥戸来文書は正しかった!」と異様な興奮を見せる。
一方、仙台のシンポジウムに出席していた忍は、偶然無量の父・藤枝教授と再会する。
無量とは犬猿の仲のはずなのに、藤枝は「その古文書の真偽を暴いてやる」と、忍と一緒に青森に行くと言い出して……!?
大人気発掘ミステリ、青森編!
ひとことレビュー
シリーズ第18弾。今回の舞台は青森県の縄文遺跡。カメケンメンバーはそこで大型土偶を掘り当てるも、イタコの不吉な口寄せやキリスト教に関するトンデモ説が飛び交うことになり、またもや事件に巻き込まれる。歴史を扱う小説の『もしかしたら…』という話が私は好きだけど、それは史実に矛盾しない形で、存在したかもしれない物語を提示してくれてるからなんだと感じた。このシリーズは、残された歴史の欠片を基に、こうだったかもしれないというストーリーを紡ぐけれど、断定はしない。そういう誠実なところが好きだなと改めて感じた。今回は無量の父親も登場して、無量の気持ちが少しずつ変化する。萌絵の言う通り、藤枝もきっと悪い人じゃないんだろう。分かり合えなくてもいいから、いつか憎しみから解放されたらといいなと思った。
『わたしたちの歳時記』杉浦さやか
ノンフィクション,暮らし,季節
あらすじ
<一家に一冊、完全保存版>
大人気イラストレーター・杉浦さやかさんがお届けする、大切にしたい季節のこと。
忙しい毎日でも、無理せず、気軽に日々に取り入れられる四季折々の楽しみ方をご紹介します。楽しいお正月飾り、あったか冬小物、絵本のお菓子作り、雨の日の過ごしかた、
夏の山小屋、手づくりで楽しむハロウィン、アドベント・カレンダー作り…etc.月の行事、旬のお花や食べ物など、季節の豆知識もたくさん掲載。
引用元:版元ドットコム『わたしたちの歳時記』杉浦さやか(ワニブックス)
ただ通り過ぎていく日々がかけがえのない思い出になる
子どもと、孫と、親と、家族で読みたい一冊です。
ひとことレビュー
今年のWish Listの1つ、歳時記を読むをやってみた。かわいい絵とほっこりする温度感で、読んでてすごく癒された。こんな風に季節の行事を自分の暮らしの中に取り入れられる人になりたいなぁ。子育て雑誌に連載されたものをまとめたものがベースになっているようで、子供とも一緒に楽しむハンドクラフトなども多く掲載されていて、お子さんと一緒に季節を楽しみたいと思っている人にすごくおすすめだなと思った。
『本棚にもルールがある』成毛眞
ノンフィクション,自己啓発,整理術,理想の本棚,ブックガイド
あらすじ
本棚で過去の自分を把握し、未来のなりたい自分になる。仕事の本は本棚に入れない。社会人として必ず入れておくべきなのは「科学、歴史、経済」。本棚はあなたの知を増やす最高の道具。
引用元:版元ドットコム『本棚にもルールがある』成毛眞(ダイヤモンド社)
ひとことレビュー
理想の本棚を作るべく読んでみた。著者の本棚に入れるのはノンフィクションだけと書いてあってビックリ。私とは本棚の役割やテーマがかなり違うけど、本棚の作り方や選書の基準はとても参考になった。大事なのは、何となく並べるのではなく、テーマを決めてカテゴリー化すること。本を選ぶ時は直感に従い、悩んだら買うこと。話題の本だけでなくニッチェな作品も読んでみること。早く私も本棚の整理がしたい。
1月の読書まとめ





1月の読了本は12冊でした。
目標より冊数は少なめでしたが、マイペースに楽しんでいけたらいいなと思っています。
- 『ボタニストの殺人 上・下』M・W・クレイヴン
- 『遺跡発掘師は笑わない キリストの土偶』桑原水菜
- 『わたしたちの歳時記』杉浦さやか
2月の読書記録
小説,海外文学,ファンタジー,イギリス,異世界,魔法,恋愛,ジブリ原作
『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
あらすじ
魔法が本当に存在する国で暮らす18歳のソフィーは、「荒地の魔女」に呪いをかけられ、老婆に変身してしまった。家を出て、悪名高い魔法使いハウルの動く城に、掃除婦として住み込んだソフィーは、暖炉に住む火の悪魔と仲よくなる。やがて、ハウルもまた「荒地の魔女」に追われていると知ったソフィーは…? 英国のファンタジーの女王ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表作。スタジオジブリのアニメーション映画「ハウルの動く城」原作。
引用元:Amazon.co.jp『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(徳間書店)
ひとことレビュー
今年のWish Listの1つ「ジブリの原作を読む」ということで、『ハウルの動く城』シリーズ第1弾を手に取ってみた。登場人物たちが生き生きとしてて、とてもよかった。この文章があのジブリの『ハウルの動く城』になったのか…と感慨深かった。文字からあんなに詳細にソフィーの帽子屋や妹の奉公先、動く城の内部を視覚化した宮崎駿監督はすごい。でも、小説自体が素晴らしかったからこそ、こちらを先に読んで自分なりの想像もしてみたかった気もする。
『白魔の檻』山口未桜
小説,ミステリー,医療,クローズドサークル,北海道
あらすじ
霧と有毒ガスに
閉ざされた病院で発生する
不可能犯罪2025年本屋大賞ノミネートの
『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾研修医の春田は実習のため北海道へ行くことになり、過疎地医療協力で派遣される城崎と、温泉湖の近くにある山奥の病院へと向かう。ところが二人が辿り着いた直後、病院一帯は濃霧に覆われて誰も出入りができない状況になってしまう。そんな中、院内で病院スタッフが変死体となって発見される。さらに翌朝に発生した大地震の影響で、病院の周囲には硫化水素ガスが流れ込んでしまう。そして、霧とガスにより孤立した病院で不可能犯罪が発生して──。過疎地医療の現実と、災害下で患者を守り共に生き抜こうとする医療従事者たちの極限を描いた本格ミステリ。2025年本屋大賞ノミネートの『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾。
引用元:版元ドットコム『白魔の檻』山口未桜(東京創元社)
ひとことレビュー
『禁忌の子』がおもしろかったので読んでみた。さすが現役の医師が書いているだけあって、作中の状況が超リアル。でもその分、想像するだけで持病が悪化しそうで、私は読むのがちょっと辛かった。ミステリーだけど、謎解き以上にいろいろと考えさせられた。誰かの善意に寄りかかるのではなく、その善意に対して感謝だけでなくきちんと報酬が支払われて、報われる仕組みが必要だなと改めて感じた。
『皇帝の薬膳妃 玄武の離宮と囚われの后』尾道理子
小説,ファンタジー,ラノベ,異世界,後宮,薬膳,料理,恋愛,キュンキュン
あらすじ
薬膳師と妃の二重生活を送っていた董胡は、母・濤麗と関係があった白龍に会い、ついにその秘められた過去を知った。同時に自身の不思議な力が呪いの力でもある可能性を知り動揺した董胡は、マゴイに付け入られ操られた挙句に滝つぼに呑まれてしまう。そのあとを衝動のまま追った尊武だったが、董胡をかばいながら柄にもなく必死に川を下っていた。ようやくたどり着いた先は玄武の外れにある尊武の離宮。どこか異質な雰囲気がただよう気味の悪い離宮の中で董胡は目覚めるも、自身の力に対する恐怖に気持ちが沈むばかり。そんな董胡を尊武はこの離宮で匿おうと画策していて……。
一方、董胡がいなくなったという知らせが朱璃たちのもとにも、さらには王宮にも届き、それぞれが董胡を捜すため動き出した。董胡の正体を知ってもただその身を案じ、戻ってきてほしいと願い続ける黎司と、董胡に対してなぜか執着めいた気持ちになる尊武。その感情の正体は一体……。
引用元:版元ドットコム『皇帝の薬膳妃 玄武の離宮と囚われの后』尾道理子(KADOKAWA)
アジアンファンタジー、すれ違いの第10弾!
ひとことレビュー
前日にちょっと重ための本を読んだから、ササっと読めて楽しくて、「これぞラノベ!」といった感じでとても楽しく読めた。今回の董胡は超低迷。尊武にも翻弄されて、董胡と黎司の間ですれ違いが加速する。ふふふ、こういう分かりやすいじれったさもおもしろい。最後の最後に「どうなっちゃうの?!」という展開が出てきて、早く続きが読みたくなった。
『遺跡発掘師は笑わない マルロの刀剣』桑原水菜
小説,ミステリー,歴史,遺跡発掘,昭和,愛知
あらすじ
愛知県名古屋の繁華街大須にある寺院で、天才発掘師・西原無量たちは謎の陶製の巨大な筒を発見する。
引用元:版元ドットコム『遺跡発掘師は笑わない マルロの刀剣』桑原水菜(KADOKAWA)
名古屋大空襲時の不発弾の可能性があり、現場は一時騒然とするも、調査の結果、陶管の中身は刀剣であることが判明する。
胸をなで下ろしつつも、その刀剣に首をかしげる無量たちだったが、その後しばらくして陶管の所有権を主張する「板垣辰五郎」なる人物から連絡が入る。
不審な男の主張に疑念を深める無量たち。そこへ「板垣少佐は所有者じゃない。嘘をついている」と告げる別人からの電話が舞い込んだ。
謎の陶管とそれをめぐる人々に違和感を抱いた無量たちは、名古屋で出会った作業員の韓国人・ソンジュと陶管の調査をすることに。
しかし、そんな矢先、陶管を保管している作業所に、陶管を持ち去ろうと試みる侵入者が現れる。
出くわした作業員を見て侵入者は逃げ出し、陶管は無事であったが、目撃者によると侵入者は軍服を着ており、逃げ出すと煙のように消えてしまったというのだ。
謎の刀剣とそれを追う亡霊、そしてそれを狙う者たちの影。
いったいこの陶管に封印された刀剣に、何があるというのか――。
大人気発掘ミステリシリーズ第19弾は愛知編!
ひとことレビュー
シリーズ第19弾。今回の舞台は名古屋。寺院で試掘調査中に出土した刀剣の来歴を通して、古代から昭和までの歴史を辿ることができた。今回は主に昭和の戦時下のエピソードが多かったけど、過去から学ぶことは本当に多いなと感じた。日常がどんどん戦争色を帯びるようになって、統制されることが当たり前になる。傷つけ、傷つけられて、何十年経ってもその傷は癒えない。当事者ではないとはいえ、「知らなかったで済むことではない」という作中の文章がとても心に残った。また、おばあさんの言葉が印象的だった。「ひとりの力なんです。ひとりひとりが大事だったんですわ。きっと」自分一人の力では抗えない流れがあるのだろうけれど、それにひとりひとりが抗うことが大事だったんだろうな。
『オカダのはなし』岡田准一
エッセイ,芸能人
あらすじ
「頑張れば、きっと誰かが見てくれる」。
引用元:版元ドットコム『オカダのはなし』岡田准一(マガジンハウス)
そう自分に言い聞かせて、日々を乗り切った10代。本を読みあさり、人生の指針を求めた20代前半。やがて格闘技に出合い、肩の力が抜けていった30代…。
V6として俳優として、躍進し続ける岡田准一の初エッセイ。雑誌『anan』に9年間綴った人気連載が、満を持してついに書籍化。
もともと考えることが好きだった岡田准一が自ら問い、気づき得たさまざまな事柄は、一般社会に生きる私たちにとっても共感するポイント満載。ピンチの乗り切り方、苦手克服法、気持ちよく毎日を過ごすヒントがつまっています。
「オカダくんも頑張っているのだから、私も(僕も)頑張れる!」
女子も男子も老いも若きも、読んで元気になること必至。
ひとことレビュー
V6の岡田くんが23歳から32歳までをつづったエッセイ。子供の頃の憧れのお兄さんも、これを書いた時は今の私よりは歳下で。人気アイドルが若い頃から諸行無常を悟っていたことに驚いた。外から見たら順風満帆でも、たくさん悩んで、ひとつひとつ積み上げてきたからこその今なんだなと思うと、改めて憧れを感じた。上手く言葉にできないけど、読んでよかった。私も、子供の頃の自分に恥じない大人でいたいと思った。
『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』荒井詩万
暮らし,インテリア,部屋作り
あらすじ
センスが無い お金が無い 子どもがいる 賃貸 狭い 物が多い
でも大丈夫!
センス、お金、広さ、全部いらない。
4000人以上にノウハウを伝えてきた理論派コーディーネーターが教える
真似するだけの部屋づくり。何も買わずに勝手に部屋があか抜ける!
どんな部屋でもあてはまる黄金ルール教えます
引用元:版元ドットコム『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』荒井詩万(サンクチュアリ出版)
ひとことレビュー
低予算で垢抜けた部屋を作りたい人におすすめの本。「ちょっと試してみよう」と思って立ち上がってしまうことが多く、なかなか読み進められなかった。欲を言えば実例として写真があったらうれしかったけど、きっと価格との兼ね合いで写真はなかったのかなと推察した。でも、十分分かりやすくて、実践しやすい内容のものばかりだったので、本当に参考になった。読みながら三角形の法則は試してみた。前より良くなったけど、たしかに観葉植物があるともっと良くなるなと感じたので、近いうちに観葉植物を買いに行こうと思う。
『ヴェネツィアの陰の末裔』上田朔也
小説,ファンタジー,魔術,歴史,16世紀,イタリア,ヴェネツィア
あらすじ
ベネデットには、11歳で孤児院に拾われるまでの記憶がない。あるのは繰り返し見る両親の死の悪夢だけだ。魔力を発現して以来、護衛剣士のリザベッタと共にヴェネツィア共和国の魔術師の一員として、陰の世界に生きている。あるとき魔術師たちは元首暗殺計画の情報を掴んだ。計画は未然に防いだが、その背後にはベネデットらを巻き込む陰謀が……。権謀術数のただ中に身を置く魔術師の姿を描く第五回ファンタジイ新人賞佳作作品。
引用元:版元ドットコム『ヴェネツィアの陰の末裔』上田朔也(東京創元社)
ひとことレビュー
16世紀のヴェネツィアを舞台にする歴史ファンタジー。序盤はなかなか没入できなかったけど、だんだん夢中になって、終盤は一気読み。アクションシーンが特によかった。16世紀のヨーロッパ史盛りだくさんの、なかなか壮大なストーリーで、歴史嫌いな人にはちょっと辛いかもしれないけど、興味のある人にとってはとてもわくわくする内容だと思う。私は歴史好きだけど、さすがに世界史を必死に勉強したのは遥か昔なので、記憶を呼び覚ます野がちょっと大変だった。でも、それも含めてとてもおもしろかった。
『1週間で勝手に自律神経が整っていく体になるすごい方法』小林弘幸
ノンフィクション,健康,セルフケア,自律神経
あらすじ
著書累計1200万部超&テレビ出演でもおなじみの自律神経の名医が教える、“1週間で心身のストレスが消えて、原因不明の症状が勝手に無くなっていく体になる”最新の超メソッドを大公開!
引用元:版元ドットコム『1週間で勝手に自律神経が整っていく体になるすごい方法』小林弘幸(日本文芸社)
最近、なぜか気力も湧かないし、病院に行ってもよくわからない謎の体調不良がある……。
それはもしかしたら、『自律神経』が乱れているかもしれません。
怒ったり悲しくなったり、ストレスでメンタルにダメージを受けると、人間の生命活動の中で最も重要な『自律神経』が乱れ、その影響で身体の不調を感じる人が多くいます。
症状はさまざまで、「位置がコロコロ変わる痛み」「レントゲンで見えない腰痛」「動悸・不整脈」「パニック」など不安になるような症状をはじめ、頭痛、肩こり、不眠、過呼吸、めまい、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、多岐にわたります。
しかしそのどれもが原因不明で、病院で検査しても血液検査は正常だし、「とりあえず様子を見ましょう」となって原因がよくわからない…。という不安を抱えることに。
そんな“自律神経の乱れによる症状”に悩む人に向けて、自律神経の名医が“たった1週間で勝手に自律神経が勝手に整っていく体になる究極のプログラムを”開発!
これまでの自律神経の研究の中から、効果的な方法を厳選し、それを日々の生活に取り入れることで自然と心身のストレスが消えていきます。
その方法は、「朝にハチミツヨーグルトを食べる」「頭の中で秒数をカウントして呼吸する」「頭から顔を順番にタッピングしながら寝る」など、今日から誰でもできるカンタンなものばかり。
自律神経の本の中でも、やるべきことだけをぎゅっと詰め込んでいるので、何をしていいか迷った方にもぜひ手に取って頂きたい一冊です。
ひとことレビュー
寒暖差が激しいせいで体調不良気味なので読んでみた。小林先生の本は前にも読んだことがあるけど、これは中でも一番簡単にできる方法が書かれている気がした。たくさん書かれると、「こんなにできない!」となって結局何もやらずに終わりがちだけど、これくらいならやれそうと思える絶妙な分量。知っている内容ではあったけど、自律神経を整える上で核になることが確認できたので、読んでよかった。
『美術館が面白くなる大人の教養 「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方』井上響(著),秋山聰(監)
ノンフィクション,絵画,美術,美術館,美術史,神話,聖書,教養
あらすじ
SNSで14万人が注目!美術館で「なんかよかった」以上の感想が言える!
★何を描いている絵画か・なぜこのように描いているのかなど、絵画の観方のポイントを教えてくれる一冊。
★『モナ・リザ』や『最後の晩餐』『オフィーリア』など、130点以上の有名絵画を使って解説!
★美術館で「なんかよかった」以上の感想が言える、言葉にして語れるように。この一冊で、美術館が格段に面白くなる!
◎美術の「物語」と「歴史」を総ざらい。
◎聖書と神話を中心とした、入門に最適な絵画のモチーフ・その見分け方を一気に学べる一冊!初めて出会った絵も、すぐになんのシーンか分かるように!
◎美術史を13のターニングポイントにそって解説。意味不明だった現代アートも「なるほど」に変わる!
◎著者は東大の美術史学専修卒で、TikTokを中心にアート系SNSアカウント「美術館が2割面白くなる解説」を運営する、井上響氏。
◎東大美術史教授の秋山聰氏が監修。☆オールカラー!美術館の予習復習にぴったり!!
引用元:Amazon.co.jp『美術館が面白くなる大人の教養 「なんかよかった」で終わらない 絵画の観方』井上響(著),秋山聰(監)(KADOKAWA)
ひとことレビュー
美術館欲が高まっていたので読んでみた。 思った以上に読みやすくて、1日で読めてしまった。絵のモチーフになった物語を解説する【物語編】と美術技法や流行の変遷を解説する【歴史編】で構成されている。絵のモチーフになった物語が分かると、絵を見る解像度が上がる。見るための取っ掛かりが出来て、解釈ができるようになる。歴史が分かると、作者の視点が掴みやすくなる。その時代の技法をヒントに、何を表現しようとしたのか推測できるようになる。感性のままに絵を見るのも好きだけど、知識から取っ掛かりをもらって解釈した上で見るのもおもしろなと思った。
『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ
小説,ミステリー,日常系,パン屋,大学生,大阪
あらすじ
大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして?
引用元:版元ドットコム『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ(宝島社)
疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく……。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー!
ひとことレビュー
パン屋さんでバイトをしている漫画家志望の女子大生が日常の謎を解き明かす連作短編集。物語が進むにつれて話がおもしろくなる。最後は満足して読み終えられた。個人的にはシナモンロールの話が一番好き。青春がキラキラして素敵だった。
『がんばらないことをがんばるって決めた。』考えるOL
エッセイ,疲れた時,頑張っている人
あらすじ
「今日も会社に行けなかった。まあいいか。生きてるし。」
引用元:版元ドットコム『がんばらないことをがんばるって決めた。』考えるOL(KADOKAWA)
―等身大のつぶやきで15万以上のいいねを獲得した「考えるOL」。
「ありのままの人生を、ゆるやかに生きる」ためのヒントが1冊になりました。
Twitterで共感を呼んだ投稿と、その書下ろしエピソードが満載。
ひとことレビュー
頑張っているのに状況が悪化している気がする…と少し虚しさを感じているタイミングで読んだ。読み始めは「昔の私に読ませてあげたかった」と思いながら読んでいたのに、今の私にも必要な言葉がたくさんあって、気づいたら涙が流れてた。ダメだなと自分を否定してしまう気持ちを優しく包み込んでくれるような本だった。私がいることで誰かの役に立てている気はしないけれど、これから誰かの役に立てたらいいなと思う。
『春は馬車に乗って』横光利一 + いとうあつき
小説,日本文学,乙女の本棚,明治
あらすじ
もうあたし、これでいつ死んだっていいわ。
海のそばにある家。そこで彼は、日に日に弱っていく妻を一人看病し続けていた。
横光利一の『春は馬車に乗って』が、『26文字のラブレター』などで知られる人気イラストレーター・いとうあつきによって描かれる。
引用元:Amazon.co.jp『春は馬車に乗って』横光利一 + いとうあつき(立東舎)
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
ひとことレビュー
タイトルが春っぽいという理由で読んでみた。初・横光利一。元気になったら洗濯がしたい。その妻の気持ちが痛いほど理解できた。なんて事はないけれど、もうできないことが恋しい、そんな気持ち。妻と夫、どちらの視点で読むかで感想も大きく変わりそう。読み終わってから横光利一の略歴を読んだけれど、そうするとまた感じ入るものがあった。
『ドゥリトル先生のブックカフェ』賀十つばさ
あらすじ
妻の様子がなんだかおかしい。毎週金曜日に仕事と偽って、近所のカフェに通っているのだ。常連客は、不登校の小学生に、定年退職した男性、憧れの日本で暮らす外国人、そして僕!?自分の居場所が見つからないお客たちに、店主は美味しいコーヒーと焼きたてのスコーンと共に、本を処方するが……。心もお腹も満たされるブックカフェ、営業中!
引用元:版元ドットコム『ドゥリトル先生のブックカフェ』賀十つばさ(幻冬舎)
ひとことレビュー
こんなブックカフェが近所にあったら最高だなと読みながら思った。スコーンがとてもおいしくて、外国のカフェみたいな場所で私も本が読みたい。全体的にほんわかした雰囲気だったけれど、一部リアルだなと思うところがあり、そこが切なかった。今の私はぬるま湯の中にいるようなただ温かい話を求めていたけど、きっと別の機会に読めばそこがスパイスになっていいと思う気もするので、またいつか読み直したいなと思う。









