疲れている人におすすめ！ヒュッゲが味わえる小説「土曜はカフェ・チボリで」

「土曜はカフェ・チボリで」で私が一番気に入ったのは、カフェ・チボリの雰囲気です。

住宅街の中、塀に囲まれた道を進むと噴水があり、その先には桜並木。
桜並木を歩いて行くと、ヘンゼルとグレーテルのお家のようなカフェが見えてきます。
店内はキャラ色の床に、生成り色の壁。
天然木の梁がアクセントになっており、オシャレで座り心地の良さそうな椅子があります。
素敵な絵画や調度品が飾られ、高級感もあるのに暖かで居心地のよい空間が広がっており…

想像しただけで素敵じゃありませんか？
（もしかしたら私の理想のカフェかもしれません。）

そんな素敵なカフェ・チボリで登場人物たちは身の回りで起こった謎について語り、店主のレンがその謎を解明する。そうしているうちに少しずつ交流を深め、カフェ・チボリがみんなの特別な場所になっていきます。

居心地がいいカフェでホッとする時間を過ごす登場人物たちを想像していると、読んでいるこちらも温かく居心地のいいカフェでヒュッゲを体感している気分になってきます。

カフェが好きな人、ヒュッゲに興味がある人におすすめの作品です。

カフェの描写が素晴らしい「土曜はカフェ・チボリで」ですが、物語の中に出てくる料理がとてもおいしそうなのも魅力の１つです。

デニッシュやシナモンロール、クロワッサン。
お店独自のブレンドティー。
その他にもニシンのマリネやスモークサーモンのサラダ、オープンサンドなどの美味しそうなデンマーク料理が登場します。

『こんな素敵なカフェでデンマーク料理やスイーツ、紅茶が食べれたら素敵だろうな…』と思わずにはいられません。

私はこの本を読んでどうしてもデニッシュが食べたくなってパン屋さんに行きました。
この本を読むときは、デニッシュと紅茶を用意することをおすすめします。笑

管理人キノ

作中に出てきたA.C.PERCH’Sの紅茶も飲んでみたくなって、後日買って飲みました。笑

A.C.PERCH’S エーシーパークス スクエアキャニスター アールグレイ 4000031110

「土曜はカフェ・チボリで」では「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」など、アンデルセンの童話を連想させる謎が登場します。

アンデルセンの童話は、子どもの頃に読んだ人も多いのではないでしょうか。

私は「土曜はカフェ・チボリで」を読みながら、子どもの頃にお小遣いを握りしめて「白鳥の王子」や「親指姫」の絵本を近所の本屋さんで買ったのを思い出しました。

大人になって子どもの頃に読んだ童話を読むと、懐かしい気持ちになるのはもちろん、新たな発見があったりしておもしろかったです。

ちゃんとアンデルセンの童話を読み直してみようかなと、読みたい本が増えたのはうれしい誤算でした。